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2020.6.29

なぜストーリーが必要なのか

リップシャッツ信元夏代(のぶもとなつよ)氏の心に響く言葉より…

人間を動かすには、3つの要素が必要だと言われています。

アリストレスが唱えた「説得の3要素」とは、「エトス(信頼)」「パトス(感情)」「ロゴス(論理)」です。

商品の機能や事例紹介では、頭で判断するロゴスは動いても、感情を動かすことはできません。

理性のみならず、感情にも信頼にも訴えないと相手を動かせないのです。

アメリカでストーリーを語ることが、ビジネス戦略に積極的に用いられるようになったのが、1980年代頃からと言われています。

1997年にアップルが打った有名なキャンペーン「Think different」(シンク・ディファレント)」にはストーリーが巧みに使われ成功しました。

「クレージーな人たちがいる。反逆者、厄介者と言われる人たち。四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない」

「彼らはクレージーと言われるが、私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから」

アインシュタイン、ボブ・ディラン、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、マハトマ・ガンジー、マリア・カラスといった世界を変えた先駆者たちの映像をバックにして流れるのが、このことばでした。

つまり、社会の常識にノーを唱える人たちこそ、社会を変革できる人間こそ、アップルの製品を選ぶというストーリー展開です。

面白いことに、多くの人たちが自分のなかにも「クレージーで、人とは違う発想持つ」部分を発見して、そちら側の人間であると共感したのです。

つまり、受け手にとって「自分事」のストーリーになったのです。

理念に共感したことによって、たんなる製品の優劣を超えて、アップルを熱狂的に支持するアップル信者を生みました。

「いかに人々の心を動かして、自分のビジネスを応援させるか」

という課題に、ストーリーが最重要であることを、多くの起業家が発見したのです。

『アントレプレナー・マガジン』のエイミー・コスパ―編集長は、「2014年がイヤー・オブ・ザ・ストーリー」だと書いています。

「もちろん財政面は投資家にとって重要なものです。しかし、あなたのストーリーは、いまや『かけがえのないストーリー』であり、それこそあなたにキャッシュをもたらすものなのです」

たくさんの商品があふれているいま、なぜその商品を選ぶのかという動機にストーリーがテコとなって人の心を動かしてくれるのです。

たとえば、酒といっても吟醸酒というだけではなく、そこには米作り農家のこだわりの米作りがあり、丹精を込めて酒造りをしているというストーリーがあれば、「きっとおいしいに違いない」と受け手のパトスを動かします。

一方、最新のバイオテクノロジーを生かした酵母が使われているというストーリーであれば、未来を見せることもできるでしょう。

ストーリーには受け手に購入を促すだけでなく、あなたのビジネスが応援されるという力があります。

資金を調達する、契約を結ぶ、チームを目標に向かって団結させる…。

そうして数々のシーンで、相手を動かす鍵がストーリーを語ることなのです。

アメリカではウェブサイトを開けば「Our Story(私たちのストーリー)」のページがあるビジネスがどんどん増えています。

かつては「About Us」として自社紹介や企業理念を打ち出すパターンが多かったのですが、それだけでは足りずに、

「なぜこのビジネスを始めたのか?」

「どんな理想に向かっているのか?」

といったストーリーが欠かせないものになってきています。

そうしたストーリーに共感してもらうことは、ビジネスの戦略に欠かせないものであり、リーダーシップの条件ともなっているのです。

『世界のエリートは「自分のことば」で人を動かす』フォレスト出版


リップシャッツ信元夏代氏は、ストーリについてさらにこう語る。

『国が貧しい段階から経済成長する時は、「オレオレ型」の強力なリーダーシップを持つリーダーが望まれました。

戦後の日本を牽引したのは、こうした圧倒的ボス型のリーダーでした。

トップを「おやじ」と呼び、ワンマンなおやじを慕うという家族型の組織が形成されていたと言えます。

けれども21世紀となり、より多様化した個人の幸福度を重視するようになった社会ではどうでしょうか。

モノを持ちたがらない、シェア経済に生きるミレニアル世代やZ世代にとって、押しつけや縛りは非常に苦痛に感じるでしょう。

近年フレディリック・ラルーが唱える「ティール組織」がビジネス界で大きな話題を呼びました。

トップダウンの命令ではなく、メンバー1人ずつが自主的に考え、行動する組織ということです。

そういった社会の変化に合わせて、リーダーシップも「あれやれ」「これやれ」と指示するだけではなく、部下が考える余地を残し、コミュニケーションを対話型にしていくリーダーが望まれます。

これから必要とされるのは、そうした「ファシリテーター型」のリーダーシップであり、多くの企業リーダーシップ育成講座でも、私はそこを強調しています。

ファシリテーションとは、会議などの場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりして、合意形成や相互理解をサポートすることを意味します。

ファシリテーター型リーダーシップとは、部下たちからアイデアを引き出すように働きかける、個人を尊重しながら共通の目的に向かって協働するようにするリーダーシップと言えるでしょう。

そのためには人の意見を聞く力と、おのれのストーリーを話せるコミュニケーション能力が非常に必要となってくるのです。

ストーリーを語ることの重要さは、相手を動かすのみに留まりません。

自分にとっても非常に有益なのです。

なぜなら、ストーリーを考えることによって「内省」という重要なことを行うからです。

あらゆる業界の世界のエリートたちは、おしなべてストーリーを語ることが上手ですが、それは、うわべだけの話上手だからではなく、自分の経験を幾度となく振り返り、心のなかを見つめ、何を思いどう感じ何を学んだのか。

それをあらためて客観的に熟考することを繰り返し、人に話してきたからなのです。

内省とは、自分自身と向き合い、自分の考え方や言動を振り返り、気づきを得ることで今後につなげる、ポジティブな視点の「フィードフォワード」と言えます。』

フィードフォワードとは、フィードバックの反対語だ。

フィードフォワードは未来に向けた解決策なので、ダメ出しや批判的な意見がない。

しかし、フィードバックは、過去の誤りや行動を指摘する。

また、ミレニアル世代とは、アメリカで生まれた言葉で、現在、25歳から39歳くらいの年代を指し、高いデジタルスキルを身につけている。

インターネット環境が整ったところに育った最初の世代でデジタルネイティブと言われる。

パソコンよりスマホやタブレットを駆使し、情報の収集はSNSがトップ。

Z世代とは、10歳から25歳くらいを言い、10代からソーシャルメディアに触れていて、スマホを使いこなす、ソーシャルネイティブとも呼ばれている。

「自分のことば」で人を動かす…

ストーリー思考を身につけたい。



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