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2020.3.15

営業はいらない

三戸政和氏の心に響く言葉より…

私は10年後には営業という概念がなくなっていると確信している。

大量生産、大量消費を煽ってきたビジネスモデルから、「本当に必要なモノやサービス」だけが生き残る時代に移行すると考えているからだ。

「本当に必要なモノやサービス」へのアクセスは、今は非常に容易となった。

Googleの検索窓に文字を打ち込めば、ものの数分で情報にたどり着き、自宅にいながらにしてモノが購入できる。

AI時代に入れば、インターネットに埋もれる膨大なモノや情報の中から「自分に必要であろう」情報が自動的に送られてくるようにもなっている。

先日亡くなった瀧本哲史氏も、2011年の著書『僕は君たちに武器を配りたい』の中で、「(資本主義社会の中で)今後生き残っていくのが難しくなるだろう人種がいる。

それは(略)単にモノを右から左に移動させることで利益を得てきた人(略)会社から与えられた商品を、額に汗をかいて販売している日本の多くの営業マン」だと予見している。

瀧本氏がこの本を書いてから8年が経ったが、事実、営業マンを多く抱えるJTBは「2022年までに従業員数を自然減と採用抑制で2000人程度(現在の総数の7%程度)減らす」という方針を2019年に発表している。

それ以外の変化の兆候について、その項目を列挙してみよう。

1. AmazonによってBtoCにもたらされた大変革は、BtoBの現場でも起きはじめている。

2. 医療業界では、営業の代名詞と言えるMR(医薬情報担当者)を代替するサービスがすでに浸透している。

3. フィンティックが銀行業界を脅かしているように、あらゆる営業の分野で、セールステック(営業支援ツール)の存在感がますます大きくなっている。

これらのことから浮かび上がるのが、もはや「営業はいらない」という現実だ。

10年後にはこの社会から営業という概念がなくなっているという確信がある。

変化はすでに忍び寄っている。

気づいたときには世界はもう変わっていた、ということにならないよう、営業マンたちよ、刮目(かつもく)せよ…、という話なのだが…。

15年にわたってテック業界を見てきたベンチャーキャピタリストの私としては、テクノロジーが人の想像をはるかに超えて進化することを体感している。

私がベンチャーキャピタリストになった15年前は、まだiPhoneの姿形もなく、日本にFacebookも存在しない時代だった。

この時代には、サイズのパターンが多く、試着が必要な「服飾」は、ネットで売れないと言われていた。

しかし実物を手に取らないと売れないとされていた服飾も、その後、アパレルECのzozotownが、テクノロジーを使ってそれが可能であることをあっという間に実証した。

iPhoneが日本に上陸した2008年には、日本経済の水先案内人であった大前研一氏が、「日本でiPhoneは流行らない」と断言していた。

当時はガラパゴス携帯のネット通信やポータブルミュージックなどの機能が充実していたし、ワンセグや着うた・着メロなど日本独特の機能がよく使われていたからだ。

Facebookが上陸したときも、世間では「日本人は実名で何かを発言することは不得手だから、実名制のSNSは使われない」と言われていた。

しかしそんな批評や疑念が、10年経った今、まったく間違っていたことは誰もが知るところだろう。

こうしたテクノロジーの進化を先読みするセンスはすぐに備わるものではない。

私たちベンチャーキャピタリストは、とてつもなく僅少な情報で軌道を想像し、判断できるよう日々訓練している。

今、芽吹こうとしていくつかのテクノロジーから将来を予測するのが、我々ベンチャーキャピタリストの仕事であるが、これまで1000社以上のベンチャー企業を見てきた鍛錬の結果、今、私は「営業はテクノロジーに置き換えらえる」と確信している。

近年、営業という概念を脅かすセールステックのベンチャー企業がさまざまなツールを世に生み出している。

それらの動向を認識し、テクノロジーの進化の先を想像すれば「営業はいらない」ことをきっとあなたも理解できるだろうと思う。

『営業はいらない (SB新書)』


三戸政和氏は本書の中でこう語っている。

『私は「営業(という行為)がなくなる」と言っているだけで、今、活躍している営業マンのみなさんが、即座に路頭に迷うと言っているわけではない。

だが、近い将来、営業(という行為)がなくなる可能性が高いのであれば、営業マンは次なる道を模索し、準備しておいたほうが得策なのではないかという提案をしたいと思っている。

「営業がなくなる」前提で次のオプションを考えながらビジネスキャリアを歩む人と、「営業はなくならない」と断じて今の立場を維持する人では、どちらが有利なビジネスキャリアを歩むことができるだろうか。

私は何事も選択肢は多いほうが有利だと考えている。』

営業だけでなく、自分の会社は安泰だ、と思っている人はなんのアクションも起こさない。

危機感がないからだ。

もしかしたら倒産するかもしれない、という危機感を持っていれば、必死になって努力をする。

当事者意識があるかどうかでもある。

今という時代は、デジタル革命という大変化のさなかにあり、様々な職種、職業、会社がなくなることが運命づけられている。

何百年に一度の歴史的な転換点なのだ。

「営業はいらない」

営業がなくなるかもしれないという前提で、

新たなチャレンジができる人でありたい。



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