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2019.12.31

ここが勝負どころだ!

田端信太郎氏の心に響く言葉より…

「風邪を引いたら、欠勤してもいいんですか?」

こんな質問をされたら、ぼくはこう答えます。

もしきみが「人並のサラリーマンになればいい」と思っているのであれば「人間、風邪を引くときもあるし、無理に会社に来て風邪の菌をまき散らすのも迷惑だから休みなさい」というあたりまえのアドバイスをします。

しかし、プロとしての高みを目指したいのであれば「風邪だろうが、雨が降ろうが槍が降ろうが、来ないといけない場面もあるぞ」と答えます。

プロになるのであれば、欠勤の「理由」などどうでもいい話です。

電車の遅延だろうが自然災害だろうが、きみは悪くない。

悪くはないけど、本当にプロとして生きていきたいなら、そんな理由ごときで欠勤してはいけません。

とにかく、血を吐いてでも、這ってでも仕事の現場に行くべきタイミングがあります。

3.11の地震が起きたのは、金曜日の昼3時前でした。

社会が大混乱するなか、東京証券取引所は土日を挟んで月曜日には再開しました。

実はこれはすごいことなのです。

余震があったり、原発の爆発事故などで混乱したりするなか、証券会社の人はみんな出勤して、粛々と仕事をしたのです。

株式というのはつねに市場が開いていて、売りたいときに売れるからこそ、安心して買えます。

その仕事は、投資家にとっても日本経済にとっても、大きな利益になったはずです。

これがプロです。

突き詰めると「ここ一番で勝負できるのか」。

そういう問題なのです。

結局「きみが何を優先するか」が問われているのです。

いまどき「風邪を引いてでも出勤しろ」とツイッターで言えば、それこそ炎上します。

だから厳しい本音、不都合な真実は表では言いづらい風潮があります。

しかし、組織で出世し、上に行けば行くほど「風邪引きました」などとは言えない場面が増えてきます。

それが現実なのです。

株主総会に代表取締役の社長が来ないのはありえません。

風邪を引いたとしても、這ってでも出てくるのが社長という仕事です。

責任が増えてくると、かならず行かなければいけない状況が増えてくる。

それがビジネスです。

ぼく自身は「遅刻や欠勤が一切なかった」とは言えません。

しかし、大事な場面での「うっかり遅刻」や病欠はしたことがありませんし、よく講演の仕事を受けていますが、開始時刻にいなかったこともありませんし、穴をあけたこともありません。

1000回以上やっていますが、ない。

それは一番やってはいけないことです。

ギックリ腰でも休まずに、1時間立って話したこともありました。

会社では、上司からしたらいちばん頼りになるのは「会社に来る人」です。

もう少しイヤな言い方をすると「逃げない人」です。

「無事これ名馬」という言葉もあるように、仕事のパフォーマンス以前に「穴をあけない」ことはマスト。

大学入試でいうと試験会場に来ないみたいなもの。

その時点で不戦敗なのです。

『これからの会社員の教科書 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71』SB Creative


田端氏は本書の中でこう語ります。

『人間誰しも「ここ一番の勝負どころ」という場面があります。

ところが、サラリーマンにとっての「勝負どころ」は、ワールドカップの最終予選とか、日本シリーズ第何戦といったように、明確にわかるわけではありません。

誰かが教えてくれるわけでもありません。

よって「ここが勝負どころだな?」と心の声がして、自分で気づけたとしたら、その時点できみには「勝負のセンス」があります。

半分勝ったも同然です。

同じように見える日々のなかにも「この会議が勝負どころだ!」「この資料を完璧に仕上げることが生死を分けるのだ!」という瞬間があります。

そこにきちっと気づいて、対応できる人だけが上のステージに上がって、活躍できるのです。

しばしばおっさんは、こんなトラップを仕掛けます。

新入社員の若者を夜遅くまで飲みに連れまわして、翌朝、遅刻せずに会社に来るか試すのです。

ぼくもされた経験があります。

典型的な「ひっかけ問題」です。

勝負センスのある若者は、そういうことをされたときこそ、翌朝涼しい顔をして早めに出社します。

「ここが勝負どころだ!」と判断ができるかどうかです。』

「ここが勝負どころかどうか?」がわかることが大事なのは、仕事だけではない。

高校や大学の部活動や学園祭や入試など、「ここが勝負どころだ」とわからなければ敗退する場面は多い。

これは、あらゆる人間関係でも言えること。

いつもはボーっとして、失敗ばかりしていても、ここ一番の勝負どころには必ず力を発揮する。

そういう人を「運がいい」といい、人から頼りにされ、愛される。

「ここが勝負どころだ!」とわかるセンスを持ち、ここ一番であらんかぎりの力を出せる人でありたい。



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