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2019.4.21

トップダウン方式でありながら、現場の最先端に物事を決定する権限を与える

日本マクドナルド創業者、藤田田氏の心に響く言葉より…

日本の社会では、人は地位が上がるにつれて仕事を人にまかせて自分はなにもしなくなっていくのが普通である。

いまはコンピュータの時代だが、会社の社長でみずからコンピュータを操作している人が何人いるかといえば、まことに寥々(りょうりょう)たるもので、たいていの人が秘書にやらせて、自分はデンとすわってハンコばかり押しているのが実情である。

ところがアメリカにいってみると、エグゼクティブといわれる人はみな第一線に立って働いている。

アメリカの企業の活力は、もっとも偉い人が第一線で働いていることと、もう一つ、日本のように中間管理職がないというシステムから出てきているのだ。

アメリカは、社長→バイス・プレジデント→その他大勢、日本は、社長→部長→課長→課長補佐→係長→主任→主査→その他大勢、という組織になっている。

このシステムの違いは、アメリカがトップダウン方式なのに、日本は下から上へと上げていく稟議書方式をとるという「意思決定システム」の違いになる。

下から上へともち上がっていく稟議書システムは、ある意味では平等主義的な要素が強く、下が結束してなにかやろうとすると止めにくいし、下がどんなに具体的でいい方向を打ち出そうとも上に上がるにつれて平均的なものになっていくということにもなる。

トップになればなるほどいわゆる“肚芸(はらげい)”ができるかどうかが絶対の資質としてあげつらわれ、具体的に仕事をしなくなるのが当たり前という日本の社会のありようは、この稟議システムから必然的に生まれるといっても、あながち誤りではあるまい。

しかし、なに一つ生産的なことをしないで、社会の支配者であった徳川時代の武士のようなトップが企業のトップでありえたのは、国が貧しくて未開で、先進文明国になんとか早く追いつきたいと教育に力を入れ、ひとにぎりのエリートを養成して彼らに権力を与える必要があった過去の時代の話である。

そういう時代ならば、トップは権限を一身に集中して、具体的な仕事は部下にやらせるということでよかった。

だが、そういう時代はもはや終わった。

これまで中間管理職がやっていたような仕事はコンピュータを使えば瞬時にできる時代なのである。

トップはコンピュータを自分で駆使して働く、そうしながら権限をできるだけ部下に移譲してアメリカ的なトップダウン方式をとっていかなければならない時代なのである。

トップに立つものには、本来それだけの知識と経験は、あるはずなのだ。

その知識と体験を生かして社長→その他大勢というトップダウン方式で、現場の最先端に物事を決定する権限を与えていかないと、これからの事業は発展していかない。

『勝てば官軍(新装版)』KKベストセラーズ


この「勝てば官軍」は20年(1996年)以上も前に出版された本で、このたび新装版となったが、内容はいまだに色あせていない。

藤田田(デン)氏の、物事の本質を見抜く眼力、あるいは未来を見通す力には脱帽するしかない。

AIが発達すると会社の中で一番先にいらなくなるのが、中間管理職だといわれている。

これはまさに、藤田田氏が20年前に指摘した通りだ。

中間管理職とは、たとえていうなら「オッサンの管理職」。

山口周氏は、オッサンの定義についてこう語る。

1. 古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する

2. 過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない

3. 階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る

4. よそ者や異質なものに不寛容で、排他的

「トップダウン方式でありながら、現場の最先端に物事を決定する権限を与える」

コンピュータの発達により、ますます、中間層がいらなくなる時代がやってきた。

シンプルな組織が世の中を変えていく。



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