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2019.4.5

「ねばならない」を捨て、「いいかげん」を取り入れる

精神科医、斎藤茂太氏の心に響く言葉より…

まじめなことが悪いのではない。

几帳面であること、ミスや失敗に注意深く対処することは、むしろその人の長所ともなりえるものだろう。

また、まじめで几帳面な性格だからといって、ミスや失敗を気にするからといって、すぐに「心が疲れやすくなる」ともかぎらない。

問題なのは「まじめ」が「がんこ」に、「几帳面」が「潔癖症」に、「ミスや失敗を気にする」が「悲観的」にまでエスカレートしてしまうところだ。

なぜエスカレートするのかといえば、「ねばならない」という意識が強すぎるのである。

「まじめでなければならない」「几帳面でなければならない」「ミスや失敗をしてはならない」という意識が、自分に強いプレッシャーをかけていることが少なくない。

このような「ねばならない」という意識は、子供のころからの親のしつけが大きく関与していることは間違いない。

ほとんどの人は、「〇〇しなきゃ、ダメでしょ!」という、母親のかん高い声が耳に残っているはずだ。

この声が下敷きになって、「ねばならない」という意識が必要以上に育ってしまったのかもしれない。

まず捨ててほしいのは、この「ねばならない」という意識だ。

「まじめにやろう」ぐらいで止めておけばいいのだ。

「まじめでなければならない」とまでは考えてはならない。

ある銀行マンが笑いながら、こんなことをいっていた。

毎日朝礼があって上司の訓示があるらしいのだが、その訓示というのが、

「今日は月末だから、目標達成のために気合を入れてがんばろう」。

翌日は「初めよければ、すべてよし。今日は月の初めだ、がんばろう」。

その翌日、「支店長から、がんばってくれと訓示があった。いつにも増してがんばろう」。

また翌日は「いよいよキャンペーンが始まります。がんばって、がんばって、がんばり抜こう」…と。

結局、「毎日が特売日」のようなもので、ひと息いれる暇がない。

余裕やゆとりがなくなっていき、知らず知らずのうちに、心が「がんばらなければならない」という意識に縛られ、みずからにストレスをかけてしまう。

この「ねばならない」という意識を捨てるためにも、「いいかげん」が大切なのだ。

積極的に「いいかげん」を取り入れて、自分の心をもっと遊ばせてやろう。

遊ばせてこそ、心は元気でいられる。

上司からいくらハッパをかけられようと、結局はあなたの心がけ次第だ。

「ねばならない」の人は、みずからストレスをつくり上げているともいえる。

あなた自身が少し努力してみることで、ストレスを「捨てる」こともできるだろう。

そのためにも、「いいかげん」を心がけてほしいのである。

『「捨てる」「思い切る」で人生がラクになる (WIDE SHINSHO 211 (新講社ワイド新書))』


必要以上に自分を追い立てることを心理学(交流分析)では「ドライバー」という。

たとえばそれは、「努力しなければならない」という強迫観念。

「完全でなければ」「強くければ」「早くしなければ」「もっと喜ばせなければ」…。

「努力」も、「強い」ことも、「早い」ことも、「喜ばせる」ことも、みんな必要で、とても大事な価値観だ。

しかし、それが行き過ぎて、「ねばならない」となったときに、心に負担が生じ、ひどいときには病気になる。

「真剣」なのと、「深刻」であることは違う。

なにごとも、「真剣」にやることは必要だが、それが行き過ぎて「深刻」になってしまってはいけない。

『「ねばならない」を捨て、「いいかげん」を取り入れる』

「いいかげん」は「好(良)い加減」。

何事も、ほどほどのちょうど良い加減をめざしたい。



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