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2019.2.24

いつも上機嫌でいること

齋藤孝氏の心に響く言葉より…

現代人は他者の不機嫌に傷つきやすくなっている一方で、24時間攻撃性を発揮できるようにもなりました。

その主戦場はあなたも毎日ふれているであろうインターネット。

もっと言えばツイッター、フェイスブック、LINEなどといったSNSです。

情報テクノロジーの発達とともに、インターネットは、個人が自由に発言しコミュニケーションできる場所を数々生み出してきました。

しかしその一方で、個人が自由に発信しコミュニケーションできるというインターネットの利点は、不機嫌を増大、蔓延させ、遠くまで広げてしまうという弊害ももたらしてしまったようです。

このところの日本では、自分が思ったことをすぐにSNSに書いてしまう人が後を絶ちません。

「今日電車に乗ろうとしたらベビーカーが邪魔で乗れなくて、用事に遅れちゃった。最悪」

すると、どうでしょうか?

あなたの不機嫌…他者に対する不寛容さを露(あら)わにした不要な発言が、いきなり全世界に発信され、拡散し、多くの人に「未熟な人」という印象を与えてしまいます。

これは非常に危険な状態だということが、おわかりでしょうか。

「陰口」とされるものが、「陰」ではなくなり、公にさらされてしまう。

SNSは、こうして不用意に発せられた不機嫌な言葉であふれています。

「自分のSNSなんて周囲の知人しか見てないし…」と思うかたもいるかもしれません。

しかし、意外と広がってしまうものです。

過去には、バイト先でショーケースの中に寝転がった写真を撮影してSNSにあげた不用意な学生が、店をクビになるだけでなく、その店自体も閉店に追い込まれてしまった、というような事件も頻発しています。

いわゆる「バカッター炎上」と呼ばれたものですね。

家でくつろぎながら何気なしにつぶやいたことが世界に伝播(でんぱ)することで、あなたの評判が下がったり、人間関係が破壊されたり、最悪職を失ったりすることもありえます。

私はSNSのこのような現状を、たくさんの無免許運転車が首都高速を走っているような状態だと感じています。

しかもインターネットには、自分も無免許運転であるにもかかわらず、他人を取り締まろうという不機嫌で傷つきやすい運転者があふれています。

『不機嫌は罪である (角川新書)』角川新書


齋藤孝氏は本書の中でこう語る。

『おすすめしたいのが、周囲が何かで不機嫌になっているときほど、ジョークを言うということです。

そこで思い出すのが、『古事記』でつづられた「天の岩戸」のエピソードです。

太陽神であり日本でもっとも尊い神様とされている天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、弟の素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴な言動にほとほと耐えかねて「もうイヤです」と岩戸の中から出てこなくなってしまったことがありました。

大地に日光がささず、作物は育たず、世界から秩序が失われました。

そこで他の神様たちはどうしたか。

彼らがとったのは「宴会を催す」という方法でした。

みんなで岩戸の外で酒を飲み、歌って踊って、天照大御神の気を引いたのです。

八百万の神々が大笑いしているのを聞いた天照大御神は「なんで私がこもっているのにみんなそんなに楽しそうにしているの」と気になってしまい、岩戸の外から「あなたより尊い神様が来ているからですよ」と言われて、戸をガガガッと開けてしまいました。

こうした笑い、踊り、歌い、楽しい場を催すことによって不機嫌な人を上機嫌にしてしまうんですね。

似たような例で「北風と太陽」という童話もあります。

これらが伝えているのは、上機嫌こそが問題を解決するという非常に前向きな教えです。

私たちも、「魔女狩り」ではなく「天の岩戸の宴会」の光景を、心にとどめましょう』

不機嫌な人を説得したり理論で屈服させようとしてもうまくはいかない。

正義感や理屈では人は動かないからだ。

大事なことは、自分がいつも機嫌よくしていること。

不機嫌は伝染するが、同様に上機嫌も伝染する。

いつも上機嫌でいる人でありたい。



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