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2018.9.7

起こることにはすべて意味がある

中島薫氏の心に響く言葉より…

楽に生きるためには、コツがあります。

それは、物事を楽に考えることです。

たとえば、自分がよかれと思ってしたことでも、結果的によくなかったりすることがあります。

たいていの人は「どうして?できない。どうしよう」となるのですが、ふだんから考え方が楽な人は、こういう失敗を材料にして、物事の核心をつかんで、結局いい方向へもっていってしまうのです。

それにはまず、素直になること。

そして、とりあえず何でも肯定する、認めてみることです。

「あれはだめ」「これは嫌い」「それは気に入らない」と否定ばかりしていたら、どうしようもありません。

そこから先へは進めないのです。

すごい人、すごいもの、成功している人、人気があるものなどは、尊敬しろとまではいいませんが、認めるのです。

そうすれば、耳のシャッターが上がりますから、いいこともずっと耳に入ってきます。

これがいつまでたっても認めずに否定ばかりしていると、耳のシャッターが降りたままなので、いい情報も素通りしてしまいます。

野菜が嫌いな人が、ビタミンやカロテンやカリウムなど、体に必要な栄養素がとれないのと似ています。

食べず嫌いは損ですから、思い切って口に入れてみる。

食べてみたら実はおいしかった、となればしめたものです。

また、以前に食べたことがあるけれど、どうも口に合わないという人だって、調理法を変えたら食べられるかもしれませんし、時間がたって好みが変わって、久しぶりに食べてみたら大丈夫だった、ということだってあるかもしれないのです。

物事だった同じです。

とりあえず受け入れてみれば、あなたにとって大事なことをみすみす見逃すようなことはないのです。

「起こることにはすべて意味がある」と思っていれば、たとえば喫茶店で頼んだものと違うものが来ても「あ、これ食べろってことなんだな」と落ち着いていられます。

その余裕が、あなたを楽にするのです。

『始めるのに遅すぎることなんかない! (サンマーク文庫)』サンマーク出版


舩井幸雄氏は「肯定」についてこう語る。

『すべての事柄にプラス発想で取り組み、前向きな心で生きるための条件を具体的に考えてみると、2つの点に集約されるように思います。

それは、「現状肯定」と「感謝」です。

現状肯定とは、たとえばあなたがリストラの憂き目にあったとします。

それは望んだことではないでしょうが、その事実はもう変えられない。

そういうとき、その事実を後ろ向きにとらえるのはやめて、そこを出発点として、できるだけ前向きに現状打破に取り組む。

そういう姿勢のことです』(法則・サンマーク出版)より

また、行徳哲男師は肯定についてこう書いている。

『江戸末期、九州の日田(ひた)に江戸時代の儒学者広瀬淡窓(ひろせたんそう)が作ったという咸宜園(かんぎえん)という私塾がありました。

大村益次郎や高野長英が学んだことで知られています。

「咸宜(かんぎ)」というのは三千年近く前の中国の教えで、「ことごとくよろし」という意味です。

不況だっていいじゃないか、と徹底的な肯定の思想がベースにあるわけです。

だから、どんな人材でも来たらいいじゃないかというわけで、咸宜園には、身分性別に関係なく誰でも入門できたといいます。

そのため全国から四千人もの人がやって来たそうです。こういう包容力というか、おおらかさというか、磊落(らいらく)さというか、これが感性の力ですよ。』(いまこそ、感性は力・致知出版)より

「起こることにはすべて意味がある」

否定からは、感動も、真のパワーも生まれない。

現状を肯定し、「ことごとくよろし」の精神で生きてゆきたい。



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