ご注文はこちらから


パクチーのサプリメント・パクチーエナジーゴールド(コリアンダーのサプリメント)
トップページ製品紹介特長・成分会社案内特商法に関する表記買い物カゴよくある質問人の心に灯をともす


2017.7.22

自分に負荷をかける


内藤誼人氏の心に響く言葉より…

格闘技の選手は、手足に重りなどをつけてトレーニングをする。

マラソン選手は、わざわざ空気の薄い高地に出向いてトレーニングをする。

なぜ、わざわざ重りをつけたり、空気の薄いところでトレーニングをするかというと、それだけ自分に負荷をかけることができ、トレーニング効果もグンと高くなるからである。

重りがなければ練習もラクであろうし、空気が薄くないほうが練習はしやすいであろう。

けれども、そういう“ぬるま湯状態”にいたら、結局は、自分を鍛えることができない。

自分を追い詰め、苛酷な環境に置かないと、人は強くなれないのである。

自分にハンデを課す、というのはいいことだ。

たとえハンデがなくとも、そういうときには自分で意識して、ハンデを課したほうがいい。

「卓球日本」の名が世界にとどろいたのは、萩村伊智朗の登場によってであった。

彼は、昭和29年、ロンドンの世界選手権で優勝すると、以来、8回連続して世界選手権に出場、金メダル計12個を獲得して、世界を仰天させた。

なぜ萩村は、それほど強かったのか。

その理由は、せりあいに強くなるため、練習では心の中で自分にハンデを課していたからである。

練習のとき、萩村は、0−5から数えたという。

自分が負けている状態をイメージし、そういうハンデがあるという設定で練習していたせいで、「せりあいに強く、逆転力のある勝負師」と呼ばれるようになったのである。

仕事をするときには、あえて自分にハンデをかけよう。

たとえば、「金曜日までに片づけてほしい」とお願いされた仕事は、自分の心の中でさらに2日のハンデを課して、「水曜日までには終わらせてやる!」という気持ちで取り組むのだ。

「1日5件の営業回り」が会社のノルマなのだとしたら、やはり自分にハンデを課して「1日15件」の訪問先を回るようにするのだ。

「ただでさえ、やる気がないのに、そんなことはできませんよ」と思うかもしれないが、そうではない。

みなさんがやる気にならないのは、自分を甘やかしているからである。

ラクなところで生きているから、やる気も出ないのだ。

自分にハンデを課して、厳しい状況に追い込めば、「これはいかん!」と思ってやる気が出てくる。

人間というのは、追い込まれれば、だれだってやる気になるのだ。

ノルマや締切が比較的ラクだったら、どうなるか。

当然、追い込まれるまでやる気にならないだろう。

だから、わざと自分の心の中でハンデを課し、自分を追い込むのである。

そうすれば、やる気も出てくる。

チューリッヒ大学のコーネリウス・コーニングは、締切直前になってやる気が高まる現象を「デッドライン・ラッシュ」と呼んでいる。

だれでも締切直前にはやる気が出るのだから、わざと締め切りを前倒しで設定すれば、いつでもやる気は引き出されるのだ。

『自分を「やる気」にさせる! 最強の心理テクニック』ぱる出版


負荷をかけたり、ハンデを課すことは、個人だけでなく会社においても同じことが言える。

強い筋肉質の会社になるため、より厳しい会計処理をしたり、より苛酷な条件を自らに課すことだ。

言い方は悪いが、負荷をかけるということは、自分で自分の首を絞めること。

自分で自分の首を絞めなければ、人(世間)から首を絞められてしまう。

つまり、会社として生き残れなくなる。

「百尺竿頭(ひゃくしゃくかんとう)に一歩を進む」(伝灯録)という禅語がある。

百尺の長さの竿 (さお) の先まで達しているが、その上、なお進もうとする努力や工夫のこと。

努力を尽くした上で、さらに一歩、もうひと踏ん張り、尽力(じんりょく)する。

ときに、自分に負荷をかけることも必要だ。


人の心に灯をともす 一覧へ戻る