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2016.7.5

老舗経営とは何か

塚越寛氏の心に響く言葉より…

企業の永続は、かかわるすべての人々を幸せにします。

末広がりの永続経営として、私が理想的な姿と考えるのは老舗(しにせ)の経営です。

永続をめざすなら、私たちは老舗の経営に学ぶべきだと思います。

老舗とは何でしょうか。

創業者が人並み外れた哲学をもっていたことは確かです。

創業者の時代に、根本になる考え方や基本的な行動様式を、ある程度しっかりと確立されていたはずです。

創業者の理念の、本当の神髄が伝わっていくならば、老舗の経営は永続すると思います。

世界の老舗企業が集うクラブに「エノキアン協会」というものがあります。

フランスの企業を中心に、世界の歴史ある企業が協力関係を築き、さらに産業活力と伝統は調和共存することを証明するという目的を掲げています。

入会には、創業から200年以上の歴史をもつ未公開企業で、かつ、いまなお隆々と商売をつづけていることなど、審査が大変厳しいクラブです。

エノキアン協会のように、企業の「永続」に価値を見出す人々は、どこの国にもいることが分かります。

老舗経営の本質は「不易流行(ふえきりゅうこう)」であるといわれます。

歴史が古いというだけでは、「老舗」とはいえません。

私は、真の老舗とは、つぎの五つの項目を満たした企業のことだと思います。


一 無理な成長をしない。

二 安いというだけで仕入先を変えない。

三 人員整理をしない。

四 新しくより良い生産方法や材料を常に取り入れていく。

五 どうしたらお客様に喜んでいただけるかという思いを、常にもちつづける。


モノがあふれている現在、すべての企業が老舗のような経営を行えば、私たちの暮らす環境はずいぶんと快適で平和になることでしょう。

老舗の経営から浮かびあがる「思い」こそ、本当のグローバル・スタンダードではないでしょうか。

その大元は、「五」のお客様本位の姿勢にあります。

基本は、いまでいうCS、つまり顧客満足です。

お客様の満足なくして、成功はありえません。

CSは、幾百年の時を経て、すべての基本にあるのだと思います。

創業者は、その時代では抜群の顧客満足の経営をしえとり、その結果として繁盛します。

老舗と呼ばれるような会社や店は、いつの時代にも、最先端の製造方法や経営手法、材料を用いてきたはずです。

変革をくり返し、常に新しく生まれ変わってきた結果、厳しい競争に耐えて生きのこり、老舗と呼ばれるようになったのです。

老舗はブランド力に甘えるのではなく、新しさを求め、改革を重ねていかなければなりません。

改革とは、新しいものに飛びつき、流行の手法を導入することではありません。

時代を越えて貫く経営の原点にたち戻ることです。

歳月とともに激しく変化する経営環境に対応していくなかで、気づかないうちに、本来あるべき経営の姿から離れてしまうことがあります。

そのたびに、本来の姿に戻しつづけること、原点に戻ることが、真の改革だといってもいいと思います。

『新訂 いい会社をつくりましょう』文屋


塚越氏は本書の中で、「企業目的」についてこう語る。

「企業は本来、会社を構成する人々の幸せの増大のためにあるべきです。

私たちは、社員が精神的にも物質的にも、より一層の幸せを感じるような会社をつくると同時に、永続することにより環境整備・雇用・納税・メセナなど、様々な分野でも社会に貢献したいと思います。

したがって、売上や利益の大きさよりも、会社が常に輝きながら永続することにつとめます」

どんなに急速に売り上げを伸ばして大きな会社になったとしても、顧客満足や従業員満足がどんどん低下してしまったら、遅かれ早かれその会社は倒産の方向にまっしぐらに進んで行っていると言っていい。

企業の本来の目的は、社員の幸せの増大にある。

それを、アメリカのサウスウエスト航空は「社員第一、顧客第二主義」という。

これは、顧客をないがしろにしろと言っているのではない。

社員が幸せになり、心が豊かになれば、自然にお客様を大事にするようになる、ということだ。

心が豊かになれば自ずと、笑顔も出るし、思いやりの気持ちや優しい言葉もかけられるようになる。

長く継続する会社には、「嘘をつかない」「卑怯(ひきょう)なことはしない」「弱いものいじめはしない」「礼儀正しい」「人のせいにしない」「何事も真面目に取り組む」「汚い言葉を使わない」「お互いに敬意を持って接する」というような文化や価値観が根付いている。

「本物は続く、続けると本物になる」という東井義雄先生の言葉がある。

本物を目ざしたい。



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