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2016.3.14

一水四見とは


泰岳寺副住職、泰丘良玄氏の心に響く言葉より…

同じ水でも、四通りの見方があることを示した言葉に『一水四見(いっすいしけん)』という教えがあります。

よく例に挙げられるのが、人間、魚、天人、餓鬼(がき)にとっての水がどのような意味を持つかです。

水は、人間にとって飲み水。

魚には、住みか。

天人には、透き通ったガラス。

餓鬼には、飲もうとした瞬間、火に変わる苦しみの水。

他にも、たとえば「雨」というテーマで『一水四見』を見ると、こうなります。

真夏の暑い日、久しぶりに雨が降ったら…。

外回りが多い営業マンにとっては、ちょっとしたオアシスを感じられる嬉しい雨。

旅行に出かけようとしていた家族にとっては、ちょっと残念な雨。

畑仕事をしている人には、待ち遠しかった恵みの雨。

もしかしたら、失恋した人にとっては、その日の雨は、自分の泣きたい気持ちを代弁してくれる癒しの雨になるかもしれません。

このような感じで、「雨が降る」という事象は同じなのに、置かれた立場によって、四見と言わず何十、何百通りの様々な見方や捉え方が存在するのです。

ということは、自分が今、感じていることは、ひょっとしたら全く違う感じ方ができるかもしれないということです。

仕事で大きなミスをしたときも、もしかしたら、後輩は、そのミスのおかげで自分の些細なミスが目立たなくて内心ほっとしているかもしれないのです。

こうして見方をほんのちょっと変えるだけで、圧倒的に不利だと思うことも、実は有利なことに変えられるチャンスになります。

チャンスは不幸の顔をしてやってくるとも言いますから、ぜひ、一水四見の考えを、生活に取り入れてみてください。

『人生はブレていい。 - 平成の一休さんのポジティブ・トンチのすすめ -』ワニブックス


荘子の面白い話がある。

「川に浮かんでいる空舟(からぶね)が、自分の舟にぶつかってきても誰も文句は言わないが、もしその舟に人が乗っていたら怒り出す」

その舟に、「上司が乗っていたら」、「強そうな人が乗っていたら」、「絶世の美女が乗っていたら」、「幼い子どもが乗っていたら」…、たいていの人は怒らない。

また、「見るからに弱そうなタイプが乗っていたら」、「後輩の生意気な社員が乗っていたら」、「近所のいたずら小僧が乗っていたら」…、怒ってしまうかもしれない。

人は、相手の「タイプ」によって、「環境」によって、自分のその時の「気分」によって、対応は全く違ってくる。

つまり、価値観が一定ではないということ。

自分の好きなタイプの後輩がミスをしても何も言わないが、嫌いなタイプの後輩が同じようなミスをしたらネチネチと怒ったりする。

ミスしたという事実は同じなのに、タイプによって対応や価値観が変わってしまう。

広い公園で子供がはしゃいで走り回ってもニコニコ眺めていられるが、静かな図書館で走り回ったら叱(しかり)つける。

走り回るという事実は同じなのに、環境によって対応や価値観が変わってしまう。

自分の体調がよくて余裕があるときは、人から意見されたり批判されてもあまり気にならないが、体調が悪く気分が落ち込んでいるときに、人から意見をされたり批判されるとめげてしまったり、反対に反発してしまったりする。

人から意見されたり、批判されるという事実は同じなのに、自分の気分やその時の心の状態によって対応や価値観が変わってしまう。

「一水四見」

どんなときも、柔軟な見方を心掛けたい。


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