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2015.10.21

与えられている自分の役目を全うする


小林正観さんの心に響く言葉より…

「本当の自分を探そうとして20年経つんですけど、本当の自分が見つからないんです。どうしたらいいでしょうか?」

そう質問にきた40代前半の女性がいました。

「あなたは今何をやっているのですか」

「単なる主婦です」

「そういうポジションが与えられているのであれば、それを淡々とつべこべ言わずにやっていくことが本当の自分だと思います。

何かすごいことをやったから本当の自分で、すごいことをやっていない今の自分は本当の自分じゃないということはない。

与えられている自分の役目を全うすることです」

私はこれまで幾度となくこういうやりとりを経験してきました。

果物を例に説明してみます。

果物がなるためには大前提として木や大地、水と空気、太陽の光が必要です。

自然災害などを免れて、すくすくと成長し花が咲いた時でも、今度はミツバチや蝶々がいなければ受粉しません。

受粉しなければ実はなりません。

実がなって、秋になって鳥が降りてきて食べます。

その鳥は、空を飛びながらフンを地上に落としていくのです。

その中に種子が含まれていて、その種が大地で芽吹く。

果物がなるためには特別に大切なことはありません。

すべて絡み合って存在しています。

これと同じように、人間社会でも偉い人と偉くない人がいるわけではありません。

目の前にあることをひたむきにやる。

これがこの世に生まれた意味です。

今を大事にする心を持つことが、「念」を入れて生きることです。

念とは「今」の「心」と書きます。

今、目の前にあること、目の前にいる人を大事にする。

それが人生で今できる唯一のことです。

生きることは修業ではありません。

我慢することでもありません。

人生は喜びだと捉えて、笑顔で淡々とこなしながら死んでいく。

それが人生の本質でしょう。

「世の中に必要とされてよかった」

「私の存在にも意味があったな」

「生まれてきてよかった」

「楽しい人生でよかった」

と、そういう気づきを与えてくえる仲間の「園」を与えてもらったことに感謝しながら死ぬのが、人生を全うすることです。

今生は今生でしか経験できないことをすべて味わい、自分の存在がまわりから喜ばれるように、思い切り楽しんで生きることです。

そうすれば、あなたの魂は必ず進化します。

『ごえんの法則 ~五つの「えん」の意味を解く~ (だいわ文庫)』


「籠(かご)に乗る人、担(かつ)ぐ人、そのまた草鞋(わらじ)を作る人」

という言葉がある。

籠に乗る人があれば、それを担ぐ人がいて、その担ぐ人の草鞋を作る人もいる。

世の中にはいろいろな役目の人がいて、その中の誰一人欠けても成り立たない。

誰が偉いとか、偉くないという話ではない。

人は、大きな成功をおさめて注目されたり、大金持ちになったり、有名になったりすることが、人生のゴールのように思ってしまう。

しかし、舞台でいうなら、成功者や大金持ちだけで成り立つドラマはない。

目の前にやってきた自分の役目を、つべこべ文句を言わずに淡々とこなしていくこと。

「今、目の前にあること、目の前にいる人を大事にすること」

ニコニコしながら人生を楽しみ、同時に、人から喜ばれる存在になること。

与えられている自分の役目を全うしたい。


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