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2010.6.24

眼力を養って悪を見抜く

斉藤一人さんの心に響く言葉より…

一人さんは昔、お弟子さんたちによくこんなことをいってました。
「善に強きは悪に強くなくっちゃいけないよ」
「悪に強い」というのは、悪を見抜く眼力(がんりき)がある。
要するに、悪人が考えていることがわからないといけないのです。

人は「人がいい」だけでは楽しく生きられません。
いい人でも、悪に弱かったら、結婚詐欺だとか、いろんなものに引っかかってしまいます。
そのときは、あなたのお金が奪われるだけではないのです。
悪人にお金が行って、また悪いことをする。

人をだます人間は悪人です。
だまされたほうは被害者で、本当に気の毒です。
けれど、お金をだましとる行為は、
だます人間とだまされる人間がいてはじめて成り立つ。
だまされなければ、その人は罪をおかさずに済むのです。
だから、だまされない、あなたになってください。

人をだまさない、あなたは魂的に素晴らしいです。
でも、もう一個、悪に強くなったあなたは、さらに素晴らしいあなたです。
だから、悪に強くなる、眼力を養って悪を見抜くことが大切。

眼力って、「次、どうなるのか」を知っていれば、いいだけですからね。

『眼力』サンマーク出版

我々は、魂や言葉を磨き、悪い想念や、汚い言葉を発しないような勉強をする。
そして、そのことばかりを考え、周囲もそういう人ばかりになると、
ある面での無菌状態となる。
そんな赤子のような純な、精神状態の時に、
悪のパワーをもってだましにかかられたら、簡単にだまされてしまう。

魂や言葉を磨くことが悪いと言っているわけではない。
そうではなく、どんな時でも、客観性を持ち、一面的でなく裏も表も両面で考え、
一方的ではなく色々な立場で考えることが、大事だということだ。

物事は、枝葉ではなく本質を、具体的なつながりで考えていけば、結果は自ずと見えてくる。

一人さんは、そういう考え方を「次の次がどうなるかという思考方法」、
すなわち「眼力」と言っている。

よく言われる話だが、ワクワクするような儲け話は、ほとんどが嘘だ。
ほんとうにそんなに儲かる話なら、飛び込み営業で、我々のところに来るわけがない。
普段モテない男に、絶世の美女が近づき、甘い言葉をかけられて、だまされるのと同じだ。
そんな時は、何か裏があるだろうと、冷静に考える必要がある。

善人のパワーより、悪人のパワーの方がえてして強い。
だから、善人は悪に倍するパワーをもった、したたかな人でなければいけない。

「いい人」であることは、素晴らしい資質だが、
悪にだまされない「いい人」である方がもっと、レベルが上だ。

眼力のある「いい人」でありたい。



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