2020.8.3 |
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強みに目を向ける |
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タル・ベン・シャハー氏の心に響く言葉より…
《強みに目を向ける》
『肝心なのは「できること」であり、「できないこと」ではない』(ピーター・ドラッカー)
自分の強みを伸ばすことに力を注いでいる人は、そうでない人よりも幸せになり、成功しています。
これは弱みを無視すべきだと言いたいわけではなく、自分がもともと得意なことに重きをおいたほうがいいということです。
経営学者のピーター・ドラッカーは言います。
「人は強みを生かして初めて卓越した真の成果をつかむことができる」
私は自分の強みを知るために自分自身に問いかけます。
私の強みとは何だろうか。
私はもともと何が得意なのか。
私にはどんな才能があるのか。
私にしかない能力とは何か。
こうした質問は「作家になる」「教師になる」「法律関係の仕事をする」といった人生の大きな目標を選ぶときのほか、「従業員に向けたスピーチを準備する」「数学の能力に磨きをかける」「家族との休日を計画する」といった近い将来のことに自分の強みを生かす場合にも威力を発揮します。
ドナルド・クリフトンとポーラ・ネルソンによる著書『強みを活かせ!』には、動物の子どもたちをバランスよく成長させることを目指している森の学校の話が出てきます。
最初の日、子ウサギが学校に行くと、ランニングとジャンプの授業を受けることになりました。
子ウサギはこの科目が大好きでした。
子ウサギは学校から帰ったあとも興奮さめやらぬ様子で、翌日学校に行くのが待ち遠しくてしかたありませんでした。
2日目、学校へ行くと、授業は空を飛ぶことと水泳でした。
子ウサギはそのふたつが全然できなくて、学校が大嫌いになりました。
子ウサギはすっかり落ち込み、しょんぼりと家に帰りました。
家で子ウサギが学校をやめたいと話すと両親は、「学校へは行かなくてはいけないよ。まんべんなく何でもできて初めて、将来成功することができるんだ」と取りあってくれません。
次の日、子ウサギが学校へ行くと、今度は空を飛ぶ授業と水泳の補習を受けることになりました。
子ウサギはその能力が足りていなかったからです。
一方、ランニングとジャンプの授業は取りやめになりました。
こちらの科目はよくできているから、それ以上の練習は必要ないとされたのです。
これはたとえ話ですが、残念ながらこれに似たようなことが学校から企業までのほとんどの組織で、実際に行われています。
たしかに弱い部分を無視するべきではありません。
私たちは社会で暮らしていくために、基本的な計算や読み書きも学び、仕事に必要なスキルを習得する必要があります。
しかし同時に自分の強みも無視することなく、才能や能力を育てるために最大限の力を注ぐべきです。
生きていくには弱みを補う必要があります。
そして成功するには自分の強みをさらに伸ばしていく必要があるのです。
時間を取って、あなたが得意なことや才能を発揮できる分野など、自分の強みについて考えてみましょう。
強みが見つかったら、日常生活の中でもっとそれを頻繁に活用していく方法を考えてみてください。
『Q・次の2つから生きたい人生を選びなさい ― ハーバードの人生を変える授業II』大和書房
斎藤一人さんはこう語る。
「『私は美人じゃないし、英語もできないし、お料理だってじょうずじゃない』…。
でも、これはおおいなる勘違いです。勉強が得意でない人が、勉強で見返そうと一生懸命勉強したり、藤原紀香さんに全然似ていない人が、紀香さんみたいになりたいと思うから無理があるのです。
『やっぱりダメだ』なんて、ますます自信をなくしてしまう。
不得意なものがたくさんあった私ですが、別に気にしてません。だって、得意な人にやってもらえばいいんですから」(元気が出る魔法の法則)より
さらに続けて、一人さんは「自分は中卒で、英語もできなかったけど、今何も困っていない」という。
高校や大学へ行くより、早く社会に出て稼ぎたかったし、英語が必要ならしゃべれる人を雇えばいい、と思ったからだそうだ。
ウサギが、空を飛ぶツバメや、海を泳ぐイルカになろうとしても、それは土台(どだい)無理な話だ。
動物での例えならすぐにわかるのに、こと自分の子どもだったり、会社の部下だったりするとそれをすぐに忘れてしまう。
斎藤一人さんも言うように、人間は得意なことを伸ばすことによってしか成功することはできない。
自分がいま持っているモノに焦点を当てる。
つまり我々は、得意分野に光を当て、それを伸ばすことによって、一番ストレスなくスムーズに生きていくことができる。
自分の強みに目を向けて生きていきたい。 |
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