2020.6.18 |
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大人こそ勉強を大切にしてほしい |
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東北大学加齢医学研究所教授、瀧靖之氏の心に響く言葉より…
脳はあなたが勉強を始めるのを待っています。
脳はやる気に満ちているだけでなく、成長できる準備がいつでも整っている器官でもあるのです。
脳を細胞単位で見てみましょう。
脳内は、「ニューロン」という特別な細胞がつながって、信号を交換し合っています。
しかし、このつながりは固定されたものではありません。
このニューロンの仕組みを、道路にたとえてお話しましょう。
私たちが学んで脳に取り入れた情報(勉強の内容や運動、お稽古の手順など)は、繰り返すたびに、強い情報となっていきます。
それはあたかも脳の中で、情報伝達のための「道路」が建設されるようなものです。
脳は最初、とにかくどんな道路もつくってしまいます。
そして徐々にその道路の使われる回数に応じて、
「この道路はよく使われるから『高速道路』にしよう」
「この道路はいらないから壊そう」
と判断し、効率よく脳を使えるように整えられていくのです。
このような脳の発達の仕方は、大人も子どもも同じです。
大人の脳内でも、スピードは緩やかになるとはいえ、その道路建設会社は仕事をし続けています。
ふだんからしっかりと仕事を与えていれば、どんどん事業を拡大して、道路建設のスピードはアップする(=脳が若く保たれる)でしょう。
これは80代になって、90代になっても変わりません。
このように、脳というのは自ら変化し、成長するという特徴を備えています。
これは「可塑性(かそせい)」と呼ばれます。
諦めなければ、その人なりのスピードで、脳はどんどん進化していく。
そして、そのスピードは上げていくことができる。
脳を動かさなければ錆(さ)びてしまうのは、機械も同じです。
再度動かすためには、動かし続けていたときの何倍ものエネルギーが必要になってしまうでしょう。
ですから大人になった私たちは、自分自身で脳の建設会社に、断続的に仕事を発注して、働かせ続けることが求められているのです。
これが、大人こそ勉強を大切にしてほしい、大きな理由です。
では、私たちがこれから、自分の思うように脳を変えていくために大切なことは何か?
それは、「知的好奇心」です。
脳の成長には、年齢も学歴も関係ない。
それが私たちの知っておくべき真実といえるでしょう。
前頭前野の刺激となる「勉強を続ける」ということは、明らかに脳の老化を防ぐ一つの方法です。
ですから、たとえば生涯に渡って勉強を続けられた方は、そうでない方と比べると、脳の老化は格段にスピードダウンするでしょう。
つまり「知りたい」「学びたい」「達成したい」といった意識を常に持っている人というのは、脳の機能が保たれるということが、もう明らかになっているのです。
『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「脳を本気」にさせる究極の勉強法』文響社
「デジタルの未来 事業の存続をかけた変革戦略」(日本経済新聞社)という本の中にこんな文章がある。
『今なぜ、企業がデジタル化に真剣に取り組まなければならないのだろうか?
それは、生き残るための「必要条件」だからである。
いまだにデジタル化を、アタッカー(挑戦者)やディスラプター(破壊者)として既存市場に参入する新興企業が使う「ツール」に過ぎないと誤解している人たちがいる。
たしかにデジタル化は、テクノロジーがベースとなった革命である。
だがIT企業や新興企業だけに関係があるわけではない。
この革命は社会全体にあまねく影響を与え、その恩恵は企業、業界、政府、公的機関に及ぶ。
全ての企業がデジタル化から逃れられないし、むしろ既存企業は真っ先にデジタル化に取り組まなければならない。
特に長い歴史を持ち、確固たるビジネスモデルを確立し、優れたオペレーションを有し、業界でリーダーとなっているような企業は緊急性が高い。
そういった現在の優良企業が生き残るためには、デジタル化が必須だからだ。』
今、老いも若きも、我々が最も学ばなければいけないことは、「DX」というデジタルトランスフォーメーションだ。
アフターコロナがどうなるのか、という議論はさわがしいが、コロナ前からもこのDXは最重要事項だった。
それが、コロナが起きて加速し、この変化の動きは10年早く進んだといわれる。
大企業は言うまでもなく、中小企業にいたるまで、もし、リーダーがこのDXについて鈍感だったら、即刻リーダーを降りて、わかる人にバトンタッチするしかない。
それほど、事態は急なのだ。
リモートワークはすすみ、様々な価値観が変わった。
コロナが収束すれば、すべては元の状態に戻る、と思っている人は表舞台から消え去る人かもしれない。
なぜなら現状維持を望み、変革への努力をしてこなかった人だからだ。
反対に、これこそ、デジタル化への神の啓示だ、何らかの形でDXを加速させようと思う人は、生き残る可能性が高い。
「好奇心」と、「知りたい」「学びたい」「達成したい」といった意識を常に持ち…
勉強を大切にする大人でありたい。 |
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