2020.5.10 |
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二者択一するための深い理解が必要 |
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志賀内泰弘(しがないやすひろ)氏の心に響く言葉より…
人生なんて、「つらいこと」「嫌なこと」「悪いこと」ばかり…ではありません。
「悪いこと」ばかりだったら、気が狂ってしまいます。
「いいこと」もあれば、「悪いこと」もある。
でも、なぜか、「いいこと」はすぐに忘れてしまうのに、「悪いこと」ばかりが強く印象に残ってひきずってしまうのです。
これは、人間の遺伝子、つまりDNAがそうさせているのです。
一説では、人のすべての行動は、DNAに左右されていると言われています。
それは、子孫を残すためです。
ウィルスや菌、天敵となる動物から身を守るための本能的な働きなのです。
なぜ、「悪いこと」ばかりが心に残ってしまうのか。
それが、人間にとって、プラスのことなのか。
それは、DNAが「同じようなことがあったら注意しなさい」と言っているからに他なりません。
例えば、一度、火傷をした人は、灯を見るだけで敏感になります。
「かわいいな」と思って近づいた犬に手を噛まれる。
もうその人は、犬を見ただけで逃げようとするでしょう。
防衛本能ですね。
肉体的なことだけでなく、精神的なダメージにおいても、DNAが「忘れないように」とサインを送ってくれているのです。
だから、生きることはつらく苦しいわけです。
でも、大丈夫。
忘れてしまいがちですが、「いいこと」も間違いなく経験しているのです。
そして、「悪いこと」は続かない。
また、一見「悪いこと」と思えることも、後で考えたら、「いいこと」に結びついていたということもあります。
例えば、今の勤め先で働いているのは、別の会社の入社試験で落ちてしまった「おかげ」です。
その「おかげ」で、今の職場で恋愛して結婚できた。
つまり、「過去」の「悪いこと」は、「現在」の「いいこと」と連なっていて、結びついているのです。
もし、「悪いこと」が起きたら、すぐさま「いいこと」を思い浮かべて打ち消してください。
「悪いこと」が起きたら、「これはいいことが起きる前兆だ」と思い込むのです。
『つらくなったとき何度も読み返す 「ポジティブ練習帳」 (DO BOOKS)』同文館出版
イギリスの名宰相チャーチルは「 悲観論者はチャンスの中に困難を見るが、 楽観論者は困難の中にチャンスを見る」と言った。
そして、「 困難の中にはチャンスが隠されている」と言ったのはアインシュタインだ。
我々は、困難のさなかにいるときは、その困難なことへの対処で手いっぱいになる。
しかし本当は、その困難が始まったときは、すでにその中にチャンスが埋め込まれている。
それは、「幸運は不運の顔してあらわれる」ということ。
その困難や不運を乗り越えれば、次には必ず幸運やチャンスがやってくる。
テレビや映画のドラマでは、ラストのハッピーエンドの直前は、大ピンチになると決まっている。
そして、そのピンチが大きければ大きいほど、ハラハラドキドキすればするほど、そのドラマは盛り上がる。
嫌なことがあったら、「これはいいことが起きる前兆だ」と思える人でありたい。 |
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