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2020.5.7

好奇心は、凹まない人になるためには必須の要素

アル・シーバート氏の心に響く言葉より…

好奇心は、凹まない人になるためには必須の要素だ。

理由は簡単、あなたが状況にうまく適応しようとするならば、まず最初に状況をしっかりと把握することが必要になるからだ。

そして好奇心は、心が開いていなくては発揮されない。

心が開く、ということはあなたの周りを先入観や色眼鏡なしに見るということだ。

新しい状況に最もうまく溶け込める人とはどんな人だろう?

それは最も正確に、起こったことをとらえている人だ。

そして、その反対に世界を自分勝手にねじ曲げてとらえている人は、たいていうまくいかないし、生き残ることも難しい。

心を閉じている人は、自分に都合の悪いことは聞こうとも見ようともしないものだ。

新聞や雑誌は、従業員や顧客の声に背を向け続けて会社を傾けてしまったダメ経営者の話にあふれている。

1947年にさかのぼる。

ベル研究所の研究者が、当時まで使われていた巨大な真空管ラジオにかわる小さな器械を発明した。

その器械、トランジスタは、現在では20世紀を代表する発明の一つと言われているが、当時のアメリカの電機メーカーは、どこもその将来性を認識できなかった。

ところが、日本には、そこに大きな可能性を見出した会社があった。

そして作られたのが、ソニー・トランジスタ・ラジオだ。

やがてアメリカの電機メーカーはラジオの国内シェアの多くを日本企業に明け渡すことになる。

企業トップの新発明に対する閉じた姿勢が、こんな事態を招いてしまったのだ。

あなたは人と話していて、「ああ、この人の現状認識はずいぶんずれているな」と感じることはないだろうか?

彼らは最初から先入観を持って自分の周りのことをとらえていて、その考えと一致しないものは排除してしまっている。

あなたはどうだろう?

あなたは厳しい事実から目をそらすことはないだろうか?

あるものから目をそむけ続けて、気がついたときには大変なことになっていた経験はないだろうか?

離婚届けを妻から突きつけられた夫が「寝耳に水の話だ」と呆然とする、なんてことを聞く。

子どもの非行に親が気づくのは周りの人よりもずいぶん遅かったりもする。

あなたの心の目が開いていれば、予期しなかったような状況でも適切な「対応」ができるようになるだろう。

変わりつつあるものに自主的に心を開いて見つめる、というのは凹まない人の特質だ。

好奇心を持つことは本当に大切なことだ。

散歩中でも、非常時にあっても、どんなときでも、あなたは心の目を閉じてはいけない。

好奇心を持つという習慣は、あなたを取り巻く新しい現実を読むことを可能にしてくれる。

たとえば、周りの人がどう考え、どう感じ、どうしたいのかをあなたは瞬時にスキャンできるようになる。

速読をする人が本のページを瞬時にとらえるように、あなたの目も新たな状況を読めるようになる。

好奇心に関わるどんな習慣をあなたは持っているだろうか?

たとえば、言葉に対しての好奇心は強いだろうか?

『凹まない人の秘密』ディスカヴァー

好奇心を持つというのは、子どものように面白がること。

仕事において、成功する人は固定観念をもたない。

そして柔軟だ。

しかし、面白がることをしない人、好奇心を持たない人は、新たなことにチャレンジをしない。

失敗することを恐れるからだ。

新しいことに興味を持つ人は、未来に対して肯定的だ。

だから、失敗をおそれず、新しいことを何度も試してみる。

つまり、失敗しても凹まない。

「過去の自慢話しかしない大人が多いじゃないですか。 今、何をやるか。 これから何をやれるか。 何に面白がれるか。 それしかすてきじゃないでしょ」

と言ったのは、女優の桃井かおりさん。

面白がれる人、好奇心でキラキラしている人は凹まない。



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