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2020.4.20

いつだって悲観は気分、楽観は意思

三浦崇宏(たかひろ)氏の心に響く言葉より…

いつだって悲観は気分、楽観は意思だ。

さざ波を無風ととるか、変化の予兆ととるか。

砂漠に木を植えるのは無駄な努力か、それとも世界を変える一歩か。

人類の歴史ではじめて月に人を送り届けた。

20代の若者たちは怯えていたのか、それともワクワクしたのか。

革命は辺境から起こる。

常識は覆されるのを待っている。

未来のルールを決めるのは、現在を生きている誰かだ。

つまり?

日本は非成長社会と言われる、だが。

いや、だからこそ、企業や社会の変化に対する期待は高まっている。

変化するべきか、挑戦するべきか、前に進むべきか。

我々は常に意思をもって、こう言い続ける。

「行こう、その先へ」

こんな時代だ。

「変わろう」と考えたことのない会社や人はほとんどいないはずだ。

それにもかかわらず、「今はまだ儲かっているから」「どうしたらいいか、ぶっちゃけよくわからないから」「動くのが面倒くさいから」といった理由で変わらない会社や人は、あまりにも多い。

歯がゆい。

本当に。

だからあらゆる角度で彼らをお手伝いして、時にはケツを蹴っ飛ばしたりしながら、全力で変化を応援するための会社をつくった。

それがGOだ。

「生き残るのは強いものではなく、変化し続けた者だ」

いつか誰かが言ったそうだ。

ぼくたちはまだ、そこまで確信を持ってそうは言えない。

ぼくら自身が、生き残るべく必死に変化し続けている状況だから。

だけど、これだけは確信を持って言える。

「変化し続ける生き方は、とてつもなく楽しい!」

GOという会社名は、博報堂にいたときのぼくの口癖に由来している。

当時、部下や後輩から、仕事やプライベートのことについて相談されることが多々あった。

「今回の企画、このまま進めると予算オーバーかもしれません」

「今夜の会食、焼肉でいいですか?4日連続ですけど」

「会社の先輩を好きになってしまいました。彼氏がいるみたいなんですけど…」

思慮深くもなければ、人生経験が豊富でもないぼくは、97%くらいの確率でこんな感じで答えるしかなかったんだよな。

「いいから行けよ(GO)!」

『人脈なんてクソだ。 変化の時代の生存戦略』ダイヤモンド社


三浦崇宏氏は「勇気」についてこう語る。

『古来、日本人は「判官贔屓はんがんびいき)』とか「柔よく剛を制す」といった言葉に代表されるように、弱いものが強いものをひっくり返す構造や物語を好んできた。

たとえば、小さな町工場のおじちゃんが開発した「水平開きノート」が、お孫さんのTwitterで拡散され、結果、バカ売れした。

SNS以前の、ポータルニュースサイトが情報の主軸だった時代には、おそらく積極的に報道されなかった無名の個人のつぶやきが、無数の人々の共感により、シェアの連鎖を生み、大きな成果を生み出すことがある。

こういった現象から考えると、SNS全盛の時代において、社会という大きなものを動かすテコの役割を果たすのは「勇気」だ。

これは精神論や根性論ではない。

ある講演会で「今の企業に足りないものはなんですか?」と質問されたことがある。

端的に「勇気」だと答えた。

社会は変化し続けているから、どんな打ち手も確証なんてない。

確率論なんておまじないみたいなもんだ。

そんな中で、企業も個人も、「リスクはあっても意思を持って前に出るやつ」だけが結果、生き残るはずだ。

生活者は多くの情報にさらされる中で、どんどん賢くなっている。

圧倒的に強大な敵に立ち向かう姿勢や、絶望的な状況をなんとかして覆そうとする意思を見分けることができるようになっている。

だからこそ、勇気ある行動や発言が生活者の共感を生み、大きなうねりのきっかけになる。

そんな状況がSNSによって生まれ始めている。

これがSNS時代の共感を味方にして大逆転を起こす「ジャイアントキリング戦略」。

リスクを取ってチャレンジする人間にとっては、実にいい時代になった。

勇気のあるやつが、ちゃんと報われるんだ。

明日、ネットでバズりまくって、誰もが巻き込まれる社会のうねりが起きるとする。

その始まりは、あなたがドキドキしながら発信した、たった一言のつぶやきかもしれない。

そんな時代がもうやってきている。』

『金や財産、名誉、地位を失ってもほんの一部を失ったにすぎない。

しかし、勇気を失ったらすべてを失う』

という、行徳哲男師の言葉がある。

新たなことを始める勇気(一歩踏み出す、新しいもの、未知なるものへの好奇心)。

古いものを捨てる勇気(物、習慣、考え、固執、こだわり)。

優しくする勇気(電車で席をゆずる、先にあいさつ)。

決断する勇気(断る、選ぶ、覚悟)。

誰かを褒める勇気(たとえライバルでも)。

手を挙げる勇気(発言する、応募する、表明する、発表する)。

「生き残るのは強いものではなく、変化し続けた者だ」

リスクをとって、チャレンジし…

変化を恐れない人でありたい。



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