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2020.4.9

催眠術と思い込み

小林正観さんの心に響く言葉より…

次のような事実を皆さんが知ると、ちょっと人生観が変わるかもしれません。

催眠術をかけた人に、「この五円玉は熱いです。これからこの五円玉を腕に乗せます」と言いながら五円玉を乗せます。

ところが、その五円玉は熱くはなく、普通の五円玉なのです。

普通の五円玉を腕に乗せるのです。

催眠術にかけられた人が、普通の五円玉を肌につけられて、熱いですよと言われると、「ギャッ」と言って目が覚めます。

「熱い!」と、目を覚ます。

普通の五円玉をくっつけただけなのですが「いやあ、すごく熱かった」とその催眠術にかかっていた人は言います。

あまりに熱かったり、生命の危険をともなったりすることが起こると、催眠術にかかっていた人は目をパッと開いて、催眠状態が一瞬にして解けます。

そして、五円玉を乗せてから、一、二分すると、火ぶくれができます。

普通の五円玉なのだから、熱くはない。

熱かったと本人が認識しただけです。

認識しただけなのに、なんと本当に火傷をしたかのように、水疱(すいほう)ができる。

熱いものをつけたという「認識をした」だけで、体が変化してしまった。

人間の体は、事実に対して反応するのではなくて、「認識」に反応するようです。

すべて自分がどう「認識」するか。

「認識」が主人であって、それに対して体は百パーセン忠実に反応します。

前にも述べましたが、内臓を温めておくとガンになりにくいらしい。

江戸時代の人の体温が平均三七度くらいだったそうですが、今は、三六度くらいで、一度くらい下がっているといわれています。

だから免疫力が低下しているぶん、体温を上げればよい。

もう一つ内臓の温度を上げる方法。

それは「笑う」こと。

笑うことはある種の体操でもあります。

笑いは、心拍数を上げ血圧を上げて呼吸を盛んにし、酸素消費量を増やします。

これは体操したのと同じ状態です。

不機嫌に「つまんない」と言っていると、体温が上がらない。

だから面白くないダジャレを聞いても、「面白い」と言うほうがよい。

笑ったほうがいい。

笑いは、ジョギングなどのスポーツと違って誰でも簡単にできます。

笑うことで健康が手に入るのです。

お金もかからず、こんなラクな方法は他にありません。

『「そ・わ・か」の法則』サンマーク出版


「プラシーボ効果」という言葉がある。

偽薬効果とも言われ、元はラテン語で「喜ばせる」という意味の単語からきているという。

何の薬効もないただの砂糖やデンプンを、これは最近発見された非常に貴重な薬だ、などと偽って権威ある医師が患者に服用させると、症状が一気に緩和する、というような状態のことを言う。

催眠術でのやけどの実験は、まさに、このプラシーボ効果と同じようなことが体に起きるのかもしれない。

それは、『人間の体は、事実に対して反応するのではなくて、「認識」に反応する 』ということだから。

「認識」とは、ひらたく言うなら、「勘違い」や「思い込み」のこと。

「人生の99%は思い込み」という心理学者の鈴木敏明氏の言葉がある。

まさに、その「思い込み」を変えれば、人生も変わるということ。

やけどもできるくらい「思い込み」に力があるのなら、免疫力アップにも同じように効果があるはずだ。

『「認識」が主人であって、それに対して体は百パーセン忠実に反応する』

今、コロナウイルスで多くの人が不安におののきビクビクして暮らしている。

「不安」や「怖れ」という認識を、「安心」や「希望」に書き変える…

たとえば、「今、自分はどんどん免疫力がアップしている」という思い込みに書き変える。

今、まさに、「笑い」と「ポジティブな思い込み」が必要だ。



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