2020.3.2 |
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人を励ますこと |
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ジョン・C・マクスウェル氏の心に響く言葉より…
人はみな、誰かを励ましたいと思っている。
誰もが人の役に立ちたいと思っているし、実際にできる。
人の役に立ちたいと思うなら、次の4つのことを心に刻もう。
1. 誰かを励ますことを日課にする
ローマの哲学者セネカは「人間がいるかぎり、親切にする機会はつねにある」と言った。
人びとの気持ちを高揚させたいなら、毎日、誰かを励まそう。
2. 励ましの力を賢く使う
あなたが毎日している小さなことは、想像以上に大きな影響を人に与えている。
あなたは他の人の生活をよくしたり悪くしたりする力を持っている。
周囲の人たちはあなたの言動の影響を最も受けやすい。
だからその力を賢く使う必要がある。
3. ネガティブな環境でもポジティブなことをする
ポジティブな環境でポジティブなことをするのは簡単だが、ネガティブな環境でポジティブなことをするのはそう簡単ではない。
だが、人を励ます人は、それをしようとする。
それには、周囲の人に優しい言葉をかけることが不可欠だ。
4. 今すぐに親切にする
人生は一度きりで、この瞬間は二度と訪れない。
だから、人にできる親切が何であれ、あなたは今それをする必要がある。
それを先延ばしにしたり忘れたりしてはいけない。
ふたたびこの瞬間を経験することはないのだから。
人を励ますことは誰にでもできる。
お金も才能もいらない。
大切なのは、相手を気づかい、率先して親切にすることだ。
◆人を落胆させるには、ほんの少しで十分だ。
あざけり、冷やかし、皮肉な微笑み
そのために、それまで持っていた勇気と希望を失う
その結果、目標が近くに見えるのに足どりが重くなる。
人を喜ばせるには、ほんの少しで十分だ。
励まし、握手、ほほ笑み
おかげで、それまで持っていた疑念と恐怖が消える
その結果、計画していた課題をやり遂げることができる
(アイダ・ゴールドスミス・モリス/アメリカの詩人)
『励ましの言葉が人を驚くほど変える』扶桑社
本書の中にこんな話があった。
『心理学者のヘンリー・ゴーダードは子どものエネルギーレベルを測定する実験をおこなった。
エルゴグラフ(筋肉の作業能力を測定する器械)を使い、子どもが周囲の人の言葉にどう反応するかを調べる実験だ。
その結果、子どもがどんなに疲れていても、誰かにほめてもらうとエルゴグラフの数値が急速に上がることがわかった。
それに対し、子どもが叱られたり落胆したりしたときは、エルゴグラフの数値が急降下した。
励ましの力を過少評価してはいけない。』
『どんなに地位や身分が高くても、人は批判されるよりも励まされたときのほうがいい仕事をするし、よりいっそう努力をするものだ。
私は長いあいだ生きてきて、その例外に出くわしたことが一度もない。(チャールズ・シュワッブ/アメリカの実業家)』
心理学の交流分析(TA)には「ストローク」という概念がある。
ストロークとは、人に対する態度、ふれあいのことで、肯定的なストロークと否定的なストロークがある。
肯定的なプラスのストロークは、「ほめる、励ます、ねぎらう、感謝する」など、相手を心地よくさせる。
否定的なマイナスのストロークは、「叱る、侮辱する、罵倒する、悪口をいう、けなす」など、相手を嫌な気持ちにさせる。
このストロークには言語だけでなく、非言語の身体的なものがある。
肯定的な非言語的ストロークは、「ほほ笑む、うなずく、あいさつする、見守る、握手する、ハグする、頭をなでる、手をつなぐ、拍手する、ハイタッチする」等があり、否定的なものには「冷笑する、見下す、にらむ、軽蔑する、殴る、たたく、無視する」等がある。
「人を励ますこと」
励ますとは、言葉だけでなく、ほほ笑んだり、うなずいたり、明るくあいさつしたり、ハグしたりという、プラスのストロークを与え、「相手の存在を認め、肯定する」こと。
家族や、友人や、同僚(上司や部下も)や、そして多くの仲間を、励ます人でありたい。 |
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