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2020.2.21

あなたに会うと喜んでくれる人は誰だろう?

リチャード・テンプラー氏の心に響く言葉より…

人は誰でも、自分に会うと喜んでくれる人が必要だ。

誰かに喜んでもらえることで、自分の価値を確認し、自信を深めることができる。

私自身も、仕事で1日か2日家を空けて帰ったときに、子供たちが並んで待っているのを見ると、嬉しくてたまらなくなる。

かわいらしい手を伸ばして、顔には「パパ、おみやげは?」と書いてある。

「今日、学校はどうだった?」と尋ねて、しかめっ面をされるのも大好きだ。

なんて新鮮な反応だろう。

子供たちにとっては、私が「自分を見て喜んでくれる存在」だ。

息子の一人はヤモリを飼っていて、ヤモリもいつも喜んでいると主張する。

私には、どんなにがんばってもヤモリの顔から感情を読み取ることができないのだが、それでも息子にとってはヤモリが「自分を見て喜んでくれる存在」なのだ。

自分に会うと喜んでくれる人(または動物などの何か)が存在すると、自分が必要とされているということが確認できる。

そして、喜んでくれる存在がいると、自分の心配ばかりするような心理状態を抜け出し、生きる意味を見出すことができる。

身近にそういう相手が思いつかないなら、ボランティア活動をするといいだろう。

誰かに喜んでもらえるという感覚をすぐに味わうことができる。

しかし、あなたを必要とする存在は、もしかしたらすぐ近くにいて、あなたはまだその相手に気づいていないだけかもしれない。

ロンドンのような都会で一人暮らしをしていると、隣近所の人とは一切交流しないことが多い。

私の友人もそんな一人だった。

しかし、ある日ちょっとした偶然から、数軒先に体の不自由な老人が住んでいることを知り、通りがかりに立ち話を交わすようになった。

その後、老人は偶然を装って、友人の仕事帰りの時間を見計らって、玄関まで出てくるようになったのだそうだ。

きっと一人暮らしで寂しかったのだろう。

だから通りがかった友人とちょっとしたおしゃべりができるのを楽しみにしているのだ。

あなたに会うと喜んでくれる人は誰だろう?

これから見つけることはできるだろうか?

『できる人の人生のルール[新版] (リチャード・テンプラーのRulesシリーズ)』ディスカヴァー


お釈迦さまは、人生の大きな目的の中の一つは「よき仲間を持つこと」だと言った。

同じ価値観を持ち、同じ方向に向かっている友人や仲間を持つことだ。

そこに、笑いや和気藹々(あいあい)とした雰囲気がベースにあるのは言うまでもないが、喜怒哀楽の学びも時にはある。

会ったときに、「手放しで喜んでくれる人」や「歓迎してくれる人」がいることは人生において無上の喜びだ。

ほっとできる場があることにより、エネルギーがチャージされ、生きる活力がわいてくる。

それは人だけでなく、動物でも同じだ。

誰かに必要とされていると感じるからだ。

反対に、誰も歓迎してくれない、喜んでくれる人が一人もいない人は、この世は針のむしろのようになる。

それは人生において最も悲しいこと、「無視」されることだからだ。

人は、存在を無視されたとき、生きていく気力がなくなる。

そして、自分は誰にも必要とされていない、と思うことほど悲しいことはない。

自分の利ばかりを考え、人に喜んでもらうことをしてこなかった人の晩年は寂しい。

人に与えることをする「利他」ではなく、利己で生きてきたからだ。

「あなたに会うと喜んでくれる人は誰だろう?」

人から必要とされ、喜ばれる人を目指したい。



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