2020.2.9 |
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時代を超えて生き残るために |
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ジェームス・スキナー氏の心に響く言葉より…
かねてより、私は「普通」という言葉をウザいと感じてなりません。
「普通は、こうするよね」「普通は、そういうことしないよね」
こうした発言はウザいだけであり、耳障(みみざわ)りなのです!
なぜそんな低い基準で物事を考えるのでしょうか?
なぜ最初から「最強は…」でスタートしないのでしょうか?
よくよく考えてごらん。
「普通」は、悲惨ではありませんか?
普通は、ガン・心臓病・脳卒中・糖尿病といった生活習慣病で死にます(80%以上)。
普通は、結婚できない、または離婚します(合わせると50%以上)。
普通は、年収300万円台しか稼げません(現在の日本の中央値が360万円)。
これは、現代社会の平均値であり、悲惨ではないのでしょうか!
そして、普通は、会社が潰れてしまうのです。
開業してから2年以内に8割の会社が廃業をすると言われています。
そして、時代を超えて生き続ける会社は、たったの2%程度しかないのです。
ここで、最初の発想転換をあなたに提案したい。
「普通は?」の代わりに、「最強は?」、これを尋ねよう!
進化における大原則があります。
「成功ほど失敗するものはない」というものです。
ある時代においては、恐竜が成功します。
それは、恐竜がその時代のニーズ・環境に適応しているからです。
餌が豊富。
そうとなったら身体が大きくても良い。
いや、逆にその方が得。
天敵から身を守る上で絶対に有利。
沼地などに住んでいると、ノロノロしていても大丈夫。
つまり、これは成功をするというわけです。
しかし、時代が移り行き、環境が一変してしまったら、どうなるでしょうか?
氷河期に突入します。
すると餌が減ります。
でっかい身体を養うほどの食糧が得られなくなります。
今まで最大の強みだった身体の大きさが、致命傷になってしまうのです。
機敏に動き、少ない餌で賄い、そして寒くなると、南に向かう知恵・本能が必要になります。
つまり、この恐竜が鳥に進化するか、絶滅してしまうか、ふたつにひとつになるのです。
企業においても、同じことが言えます。
時代のニーズ・課題・チャレンジが出てきます。
そして、それに見合った反応をします。
顧客の望む商品を発売します。
その環境に適した組織体制を整えます。
その時代に受け入れられるリーダーシップ・スタイルを発揮します。
すると、これはこの時代に適応しているから成功します。
しかし、時代が移り行き、環境が一変します。
国際化時代に入ります。
高度成長期が終わります。
インターネットやAI(人工知能)が主流になります。
老齢化が進み、人口が減り始めます。
労働者に対して、より優しいリーダーシップ・スタイルが要求されます。
すると、どうなるでしょうか?
今までの経営のあり方が恐竜化し、会社が絶滅の危機に陥ってしまうのです。
そこで、ほとんどの経営者はどうするでしょうか?
今までに成功したやり方をより熱心に行おうとし、失敗を招きます。
成功するほど失敗するものはないのです!
だからこそ、時代を超えて生き残る企業は2%程度しかありません。
『史上最強のCEO』フローラル出版
ジェームス・スキナー氏は、今ほど経営を成功させることが容易な時代はないという。
それは、78億人もの顧客がいて、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティファンド、銀行などが事業資金を提供するのに躍起になっている。
しかもその金利は歴史上一番低い(タダ同然)し、誰でも無限の情報を手にすることができ、予測は今までのどの時代より正確にできるようになっているからだという。
そして、自社には何もなくても、設備も、能力も、技術も、資源も、戦略的パートナーシップにより、利用できるようになっている。
「こんな好環境で成功できなければ、どうかしている」、と言う。
だから、唯一の問題は「自分」だということに気づかなければならない。
ほかの何かが問題だと思っている限り、変えることはできない。
たとえば、松下幸之助やジェフ・ベゾスやスティーブ・ジョブズ等の優秀な経営者が、もし我々の会社を経営してくれたら、たちまち業績は激変することは間違いない。
とするならば、景気が悪いとか、優秀なスタッフがいないとか、時代が悪いとか、言っている場合ではない。
まさに、氷河期に突入した恐竜のように、環境が激変しこのままでは生き残れない時代…
「普通」であったら、ほとんどが倒産する。
「時代を超えて生き残るために」
いまこそ、ノロノロ動く恐竜から進化する必要がある。 |
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