2020.1.25 |
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言語化力 |
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三浦崇宏(たかひろ)氏の心に響く言葉より…
今は、1年ごと、いや1日ごとに仕事のルールが更新されていくような世の中だ。
たとえば会議に「業界の重鎮」がいたとする、あなたは入社2年目の若者だ。
あなたは会社でのキャリアにあまりに差が開いているために、発言することはできないと思うかもしれない。
しかし、その重鎮はTikTokはやっていないだろうし、インスタグラムでいいねを稼ごうと思ったこともないはずだ。
ツイッターの裏垢くらいは持っているかもしれないが。
広告会社で例えると、昔であれば、CMを100本撮った人は、10本撮った人よりも経験が豊富なので発言権が強いことに意味があった。
でも今はその常識、前例をたくさん持っていることよりも、新しい時代の変化について敏感に身体感覚で察知していることのほうがよっぽど大事だ。
「世代が違う」ということは単なる年功序列のヒエラルキーを指し示すことではない。
それは進化し、変化する社会常識の中で、「生きてきた時代背景が違う」というだけのことになる。
20代の新人は「2010年代を生きてきたエキスパート」なのだ。
時代性に視点を置けば、若者は業界の重鎮よりも鋭い感性や感覚がある。
時代の空気を肌で感じるリアリティさがある。
ルールが刻一刻と変わっていく時代において「経験値」というものは、唯一の武器にはなりえない。
あなたが20代で若いとするならば、SNSとスマホを自在に使う世代であるとするならば、会議で思い切って言ってみたらいいんだよ。
「それはぼくらの(世代の)感覚からしたらカッコよくないですよ」と。
周りは抗(あらが)えない。
ここに理屈はいらない、感覚を信じていい。
もちろん「今回は、若い世代は相手にしないからいいんだよ」となるかもしれないし、「じゃあ、若者にわかってもらうにはどうすればいいんだっけ?」という議論になるかもしれない。
誰もが違う人生を生きている以上、発言できない理由などない。
もちろんお年寄りでも同じことが言えるし、たとえば環境問題に興味がある人、ラグビーが三度の飯より好きな人、なんだっていいんだ。
自分自身の人生から生まれ出てくる自分の言葉、本当の言葉には必ず意味がある。
昔の偉人の言葉を借りるならば、「あなたじゃない誰かは、そこにはいなかったんだ。何かを言える権利があるのは、その場にいることができた人たちだけです」。
『言語化力 (言葉にできれば人生は変わる)』SB Creative
三浦氏は言語化力について、こんなことを言っている。
『もう何度も言われていることかもしれないが、時代は変わった。
いや、変わり続けている。
何を学べばいいのか、どこへいけばいいのか、転職か副業か、独立は成長か、自分をどう活かせばいいのか。
何を頼りにするべきか、迷っている人も多いだろう。
こんな時代に、自分の道を切り拓くための道具がある。
それは分厚いキャリアガイド本でもなければ、海外の大学で取得するMBAでもない。
仮想通貨も、最先端のAIも、5Gも関係ない。
ぼくやあなたが今まさに使っている「言葉」だ。
誰でも簡単に意識せずに日常的に使っている「言葉」こそが、あなたの価値を明確にし、あなたの願いを叶え、あなたを成長させるたった一つの、そして最強の武器だ。
あなたもきっと感じているように「言葉」を取り巻く環境が変わってきている。
かつては社会に対して、不特定多数に対して発言できるのは、「選ばれた人」だけだった。
だが、今は、望めば誰もが、より自由に発言できる時代になっている。
そこで必要なのは、「自分の言葉で話せるかどうか」
そして、
「言葉で他者を動かすことができるかどうか」。
言葉を自分の思う通りに使えるようになれば、あなたの言葉は、必ずあなたをあるべき場所に連れていってくれる。
人間関係をよりよくすることもできる。
仕事も、前に進めてくれる。
そんな簡単にいくかって?
まずは最初の言葉を教えておこう。
「悲観は気分、楽観は意思」
アランというフランスの哲学者の言葉だ。』
今はまさに、「望めば誰もが、より自由に発言できる時代」だ。
昔なら、選ばれた人しか発信できなかった。
しかしながら、今は、誰もが、未経験であっても、未熟であっても、尖っていようが、どんくさかろうが、とにかく何かを発信できる素晴らしい時代なのだ。
だからこそ、このよき時代に、発信しない手はない。
経験者が必ずしも先にいける時代ではない。
むしろ、未経験者のみずみずしい感性が、新たな世界を切り拓く力を持っているのかもしれない。
そして、そのために必要な武器は「言葉を磨く」こと。
言語化力を磨きたい。 |
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