2020.1.22 |
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夢と希望を捨てて、志を持つ |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
《夢と希望を捨てて、志(こころざし)を持てば持つほど、神様が応援をしてくれる》
ある営業トップのサラリーマンが調子に乗っていたら営業成績が落ちてしまい、もう退職しようと思ってまわりの人のサポートに徹したら、またトップになってしまったそうです。
他人に喜んでもらいたい、他人を富み栄えさせたいと思うことを「志(こころざし)」と言います。
「今日は出会う人に必ず笑顔を見せよう、にっこり笑うような言葉を投げかけよう」などと決めることが志です。
志とは、相手があって自分がどう働きかけるかです。
志はあればあるだけ、神様が応援をしてくれるみたいです。
一方、夢や希望は捨てたほうがいいようです。
夢や希望は自分を富み栄えさせたいという、自分の欲求や要望だからです。
お金とのつき合い方でも、他人を富み栄えさせるという「利行(りぎょう)」を志に持つと、きっと神様は応援をしてくれます。
まわりの人を富み栄えるようにシステムをつくると、たとえそのときは自分の取り分が少なくても、全体の器が大きくなれば、自分に入ってくる量も多くなっていくことでしょう。
ある女性社長は自分のことをツイていると思っていて、閑散としている店に行くと、そのたびにそこにお客さんが増えるのだそうです。
だからツキを失いたくないときには、ツキを他の人にとられないようにどこへも寄らずに帰っていたそうです。
私は聞きました。
「これまでに何回倒産しましたか」と。
彼女は「なぜわかるのですか」と驚きましたが、実はそれまでに3回も倒産を経験していたそうです。
もし彼女があの店にもこの店にも寄って、たくさんおお店をお客さんが来るようにしてあげていたら、彼女の会社も潤っていたと思います。
自分がどう儲けるかではなく、まわりの人をいかに儲けさせるかという考え方をすると全然お金の動き方が違ってきます。
自分の取り分は少なくなってもかまわないから、まわりの人が潤うようにすると、自分は何もしなくてもまわりの人はあなたが潤うように働いてくえるようになるのです。
『感謝ではじまる幸せの習慣』宝島社
渡部昇一氏は「志」についてこう語る。
『自分のためだけに生きるというのは志ではないと思うんです。
やっぱり自分が人のため社会のため、国のためにどう貢献するかそのためにどう生きるかということが志だと思うんです』
まわりの幸せを願うのが「志」。
しかし、反対に、自分のエゴの実現を願うのが、夢や希望。
「100店つくりたい」、「売り上げ100億をめざす」、「地域で一番になる」…
どれも、自分の思いの実現のための夢や希望。
こんな実験がある。
『アイオワ州立大学の心理学教授であるDouglas Gentile氏らの研究チームは、不安を抑えて気分を向上させるために効果的な戦略についての実験を行いました。
研究チームは実験の参加者である496人の大学生に対し、12分間にわたって大学内を歩いてもらったそうです。
大学生らはすれ違った人々について心の中で考えるように指示されており、それぞれ「相手に対して『この人が幸せになることを望みます』といった優しい考えを抱く」ように指示されたグループ(127人)、「相手と自分にはどのような共通点や関連性があるのかを考える」ように指示されたグループ(125人)、「相手より自分の方が優れている点を考える」ように指示されたグループ(109人)、対照群として設定された「相手の服装や持ち物についてだけ考える」ように指示されたグループ(135人)という、計4つのグループに分けられていたとのこと。
それぞれのグループは12分間散歩をしながらすれ違った相手について考え、散歩の前後に不安や幸福、ストレス、共感性、他者とのつながりといった要素についてのスコアを測定しました。
各グループのスコアを対照群と比較した結果、他者に優しい考えを抱いたグループは不安が減少し、共感性が増し、他者とのつながりを感じ、他者を思いやる気持ちが増加したとのこと。
また、相手との関連性を考えたグループについても、他者とのつながりや思いやりの気持ちが増加したことが確認されました。
その一方で相手を自分より下に見るように要求されたグループでは、感情の改善度が有意に低いことが判明したとのこと。』
(A simple strategy to improve your mood in 12 minutes ? News Service ? Iowa State University
https://www.news.iastate.edu/news/2019/03/27/happiness)より
散歩している時、すれ違う人の幸せを願うだけで、自分も幸せになるという。
これは、志も同じだ。
夢と希望を捨てて、志(こころざし)を持てば持つほど、神様が応援をしてくれる。 |
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