2020.1.14 |
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サードドア、いつだってそこにある「成功への抜け道」 |
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アレックス・バナヤン氏の心に響く言葉より…
『人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。
常に3つの入り口が用意されている。
ファーストドア:正面の入り口だ。
長い行列が弧を描いて続き、
入れるかどうか気をもみながら、
99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア:VIP専用入り口だ。
億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
それから、いつだってそこにあるのに、
誰も教えてくれないドアがある。
サードドアだ。
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、
何百回もノックして窓を乗り越え、
キッチンをこっそり通り抜けたその先に…必ずある。
ビル・ゲイツが
初めてソフトウエアを販売できたのも、
スティーヴン・スピルバーグが
ハリウッドで市場最年少の監督になれたのも、
みんなサードドアをこじ開けたからなんだ。』
『ハリー・ポッター』シリーズの一冊にあった言葉。
重大な局面で、魔法使いのダンブルドアがハリーにこう言う。
「君が何者であるかは、君の持っている能力ではなく、君の選択によって決まるんだよ」
選択したもの…能力ではなく…。
ビル・ゲイツは寮の部屋にいて不安を殺しながら、自分たちのソフトウェアを売り込むために受話器を取った。
そう決断したのは彼自身だ。
スティーヴン・スピルバーグがユニバーサル・スタジオのツアーバスから飛び降りたのも、彼自身が決断したことだ。
ジェーン・グドールがアフリカ行きのお金を貯めようといろんな仕事に取り組んだのも、彼女自身が決めたことだ。
小さな決断によって、誰もが人生を大きく変えることができる。
みんなが並んでいるからと何となく行列に加わり、ファーストドアの前で待つのも自由だ。
行列から飛び出して裏道を走り、サードドアをこじ開けるのも自由だ。
誰もがその選択肢を持っている。
これまでの旅で学んだ教訓が1つあるとすれば、どのドアだって開けられるということだ。
可能性を信じたことで、僕の人生は変わった。
可能性を信じられる人間になることで、可能性を広げることさえできるんだ。
『サードドア: 精神的資産のふやし方』東洋経済新報社
『ビル・ゲイツにマーク・ザッカーバーグ、レディー・ガガ……。
各界のトップを走る著名人たちは、どのように“キャリアの一歩”を踏み出したのだろう。
巷に溢れる本に書かれているのは、華やかに整えられたサクセスストーリーばかり。
本当は、もっと泥臭い努力もしているはず。
誰も書かないなら、本人に直撃インタビューしてしまえ!
そう考えた当時大学生のアレックス・バナヤンが、担当秘書たちに阻まれながら、インタビューを試みる。
そんな唯一無二の体験を綴った「サードドア: 精神的資産のふやし方」(東洋経済刊)は、昨年米国で発売されベストセラーとなり、現在18ヶ国で出版されている。
初めての相手にメールを送るときは震えるほど緊張するし、思いが強過ぎて空回りすることもある。
バナヤンが経験する失敗の数々は、とても他人事には思えない。
従来のビジネス書とはひと味違い、心の機微が丁寧に描かれているのも本書の魅力だ。』(エル・ジャポン・2019/09/27)より
レディー・ガガの話も秀逸だった。
ガガが、サードアルバム「アートポップ」をリリースしたが、風変り過ぎると批評家からこき下ろされた。
ガガは、不安定になり泣きながら友人にアドバイスを求めてきた。
翌朝イベントでトークをすることなっていて、いじわるな質問が出そうなその時間が彼女の一番の悩みだった。
そのとき、友人と一緒にいたアレックスは、アドバイスを頼まれた。
アレックスは、
「アートはすべて感情の建築物なんだ!
その視点からガガを見ると、彼女の梁(はり)とか土台の部分は、すべて子ども時代にルーツがある。
彼女は子どもの頃、カトリックの学校に通ってて、息が詰まりそうな毎日を過ごしてた。
彼女はルールに縛り付けられていた。
修道女にスカートの長さを測られたりしてさ。
彼女が生肉のドレスを着たのは、今なお彼女たちに反抗してるんだ!
ガガの表現は、何もかもが、創作と言う名の反抗なんだ!」
「天才とは、期待を裏切る存在だ。
ガガは常にみんなの期待を裏切って、予想を超えてきたんだ」
「トップ40の頂点に立ったなら、彼女がその逆を行くのは当然だろう?
『アートポップ』は失敗作じゃない。
『アートポップ』こそ、彼女そのものだ!」
そして、ガガにアップルのスティーヴ・ジョブズの"Think different"(発想を変える)というCMキャンペーンを見てもらった。
次の日、ガガは、トークイベントでこう言った。
『「アートポップ」は創作という名の反抗。修道女のルールなんてまっぴら。』
いつだって、そこにある「成功への抜け道」
サードドアを開けたい。 |
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