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2019.12.18

愛敬で運を上げる

櫻井秀勲氏の心に響く言葉より…

運命の神を女神とするならば、女性に嫌われない生活をすることが、運を上げることになります。

日本でも天照大神は、日本神話に登場する女神と考えられており、ヨーロッパでも、三人の女神が、運命の糸をつむいでいるという伝説があります。

これは子を産むことによって、国や家庭を繁栄させる源が女性である、というところから、運命の神は女神だと、信じられてきたのでしょう。

実際、私たちの現在の生活でも、女性に好かれないことには、幸せは訪れません。

そこで私たちはどの人に対しても、壁をつくってはならないと、古くからいわれてきました。

この場合の壁とは、他人の進展を阻むものであり、進む人を妨げるものです。

この壁から土を除くと辟(へき)となり、これは重罪という意味になります。

また辟易(へきえき)となると、迷惑する、うんざりするという意味です。

あるいは、やまいだれをつけると癖になり、人扁(ひとへん)をつけると、ひがみっぽいとなります。

この文字の成り立ちから考えても、運をつかめないタイプは、悪い癖の持ち主だということでしょう。

がんこな性格といってもいいかもしれません。

結局、そういう人の周りには、ほとんど人は集まらないものです。

とはいえ、誰でも「無くて七癖」といわれるように、無意識な癖をもっています。

これを分析すると…

1. 毀誉褒貶(きよほうへん)

2. 好き嫌いの感情

3. 利害得失

4. 勝ち負け

5. 愛憎

この5つの感情の中に出るマイナスの癖は、なるべくなくすように努力したほうがいいとされています。

人のことをけなす口癖は、絶対直したほうがいいでしょう。

好き嫌いの「嫌い」の場合は、特にしかめ面など、顔に出るものです。

もちろん言葉で「嫌い」という人もいますが、こうなると、幸運は望めません。

食べものの好き嫌いも、なるべく減らすほうが運を落としません。

なぜなら、健康運がなくなるからです。

長い人生では、なんでも食べるほうが、バランスのよい体になるのは当然です。

損トクにこだわる人は、周りから知人、友人が去っていきます。

自分だけトクをしよう、儲けようとする人ほど壁をつくります。

やはりウィン・ウィンの関係になるようにしないと、運は上昇しません。

ときには、自分がソンをしてもいい、と構えるような人には、当然のことながら、多くの人が集まります。

また似た感情ですが、勝負にこだわる癖も見苦しいものです。

熱くなって、こめかみがピクピク動いたり、ときには目が血走ります。

これでは周りは恐ろしくなって、次第に去ってしまいます。

憎しみの感情が癖になると、必ず他人に告げ口をするようになります。

直接、本人にいわずに、第三者に告げる癖は、運を確実に落とします。

それこそ僻(ひが)み根性が出るので、誰からも嫌われていくことでしょう。

こういった壁や癖は、できるだけ今のうちに直すことが重要です。

『いつだって運がいい人の愛敬の法則』KKロングセラーズ


櫻井氏は、人に嫌われない人、好かれる人には「愛敬(あいきょう)」があるという。

「あいきょう」は「愛嬌」と書かれることが多いが、ここで使われているのが「愛敬」という字。

「愛敬」はもともとは「あいぎょう」と読み、優しく、情け深い仏や菩薩のような穏やかな顔を示す「愛敬相」という仏教用語からきたそうだ。

その愛される顔つきや、人懐(ひとなつ)こい振る舞いや性格を表したものが「愛敬」。

この「愛敬」の反対が、僻みっぽいとか、がんこ、しかめ面、損トクにこだわる、勝負にこだわって目が血走るというようなことだ。

「和顔愛語(わげんあいご)」という仏教の言葉がある。

元々は、「和顔愛語 先意承問(せんいじょうもん)」からきている。

「和顔愛語」とは、おだやかな顔、にこやかな顔と、思いやりのある言葉、愛ある言葉のこと。

「先意承問」とは、相手の気持ちを察し、その望みを満たすこと。

相手から言われる前にその思いを察し、先に与えることだ。

つまり、笑顔が欲しければ、先に自分が笑顔になること。

ありがとうと感謝されたければ、自分から先に感謝を多くすること。

気持ちのよい挨拶されたければ、自分から先に気持ちのよい挨拶をすること。

愛敬のある人は、人から好かれる「和顔愛語」の人だ。

愛敬力を身につけ、運を上げたい。



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