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2019.12.3

自分は運が強いと思えるようになるには

マーク・マイヤーズ氏の心に響く言葉より…

あなたが一生の間に受け取る幸運の総量は、自分がどれほど幸運かと考えられるかに直接結びついている。

自分には“いいこと”が日常的に起こると信じれば信じるほど、あなたはますます運の強い人間らしく行動するようになり、するとさらに多くの人があなたに協力してくれるようになるのだ。

「自分は運がいいのだ」と考えることができれば、その楽観主義はたちどころに顔に表れ、一挙手一投足が変わってくる。

もしあなたが強くそう感じていれば、会う人はそのことを感じとり、あなたの醸(かも)し出す雰囲気のために、ついあなたに協力したくなってしまう。

だが、「自分は運が強い」と思えるようになるには、特別な「感じ方」と「考え方」を身につけ、それらがすべての言動の基盤になっていなくてはならない。

そして、それらを練習して習慣化すれば、幸運を招き寄せるために欠くことのできない「直観力」と「条件反射」を発達させることができる。

私の知っている強運な人たちは、みな例外なくこの“心の態度”を生きるための原則としている。

では、どのような態度を習慣化すればいいのだろうか。

私が知り得たものを、以下に記してみよう。

1. 人を非難することで自分を“正当化しない”

自分には本当に責任がなくて、実際にほかの人のせいであるということもあるだろう。

だが、もしそうであっても、人を非難することでその問題の解決を図ろうとしていると、必ず運が落ちてしまう。

というのは、いつもそうしていることによって、しだいに自分に責任があっても正当化するようになってしまうからだ。

2. 相手の心をグッとつかむ、ほめ上手になる

善意による本心からのほめ言葉は誠実さの表れである。

本当のことを言って人の気分をよくするのが悪いはずがない。

強運な人はこれが特にうまい。

彼らのほめ言葉がいつも自然なのは、本当にそう思っているからだ。

3. 「知ったかぶりをする人」に人は力を貸してくれない

「なんでも知っている」という態度は幸運を遠ざける。

なぜかというと、人の心が遠ざかってしまうからだ。

力になってくれる可能性のある人ですら、「なんでもわかっているのなら、協力する必要はないだろう」ということになってしまう。

《何かを言いたくなったら、それを言うかわりに質問する》

《一流の人ほど『聞き方』がうまい》

4. 今現在、「自分の持っているもの」に対する感謝を忘れない

もしあなたが自分の持っているものに感謝し、「健康」や「家庭」や「自分の能力や技術」を有り難く思うことができれば、多少運の悪いことが起きたからといって苦悶したり、思うように物事が運ばないからといってあきらめることはないだろう。

反対に、「自分はなんと幸運なのだろうか」と考えることができ、さらに幸運を招くことに意識を集中できるようになるに違いない。

5. 「一緒にいて心地いい」と思わせる身だしなみを心がける

運が強く、人生が好調の波に乗っているということは、高価な服で着飾ったり、最新流行の格好をするということではない。

清潔でこざっぱりさえしていればいいのだ。

きびきびした人間に見えるということは、あなたが思うよりずっと重要だ。

最近では、職場でもカジュアルな服装が受け入れらえる傾向にあるが、いきすぎるのはよくない。

金曜日にはオフィスが日曜日の午後の自宅みたいになってしまうのでは困る。

こぎれいな格好をしただけで人の目につくことが、今ほどたやすい時代はない。

6. ライバルとの競争は、“ビジネスライク”に徹する

運の強い人たちは休まない。

もちろん休憩することはあるが、その場合でもすっかり休んでしまうのではなく、いうも新しい仕事の機会を探している。

強運な人間は「急(せ)いてはことをし損じる」ことなく、ライバルとの競争に勝つためには時間をかけている。

7. 「嫉妬心」は結局は自分の「やる気」をそぐだけ

人間の持つ感情の中で、最も自分のためにならないのは嫉妬心だ。

嫉妬心は自分自身を苦々しい思いにさせ、建設的なエネルギーを損ない、幸運と機会を遠ざけてしまう原因となる。

それに、一度嫉妬深い人間だと思われてしまったら、その後、運が強いと思われることは二度とないだろう。

なぜなら、運のよくない人間に限って他人の幸運に嫉妬深く、ケチな考えを持つからだ。

8. 「今日できないことは、明日考える」心の余裕を持つ

どんな人でも、うまくいかない時というのはあるものだ。

嫌なことは翌日に尾が引かないように、その日の貸しにしておいて先に進もう。

これは「そうしたほうがいい」という程度のことではなく、絶対にそうしなければならないことだ。

毎日起こる嫌なことをすべて心の中にため込んでいたら、頭がおかしくなってしまう。

昔から「悪い日の翌日はいい日」と決まっている。

今日解決できないことでも、一晩眠ってちょっと見方を変えたら解決した、ということはよくあるものだ。

『「運をつかむ人」16の習慣―成功する人が実行しているルール』三笠書房


現在のパナソニックの創業者、松下幸之助氏は、人を採用する面接のときに、必ず「あなたは運がいいですか?」と質問したという有名な話がある。

「運が悪いです」と答えた人は、どんなに学歴や面接結果がよくても不採用にした。

まさに松下氏の言うことは、「自分には“いいこと”が日常的に起こると信じれば信じるほど、あなたはますます運の強い人間らしく行動するようになり、するとさらに多くの人があなたに協力してくれるようになる」ということと同じ。

運のいい人のまわりには、協力者も集まり、結果的にもっと運を引き寄せることができる。

一生の間に受け取る幸運の総量は…

「自分がどれほど幸運かと考えられるかに直接結びついている」。

「自分は運が強い」と、どんなときも思える人でありたい。



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