2019.11.22 |
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求められることを淡々とやっていく |
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
社長業は頭脳労働です。
肉体じゃなくて、頭を使って考えなきゃいけない。
でもいつも忙しく駆け回っている社長は頭じゃなくて、肉体を使っているんです。
肉体を使っているときは、脳をあまり使わないでしょ?
働き者に見えるけど、肝心の頭を使っていないから、本来の社長の仕事をしていないんです。
社員ができる働きを社長がやってもしかたない。
もし社員と同じことしかできないんなら、社長は社員よりたくさん給料をもらうべきじゃないんです。
そこで、社長が頭を使って何を考えるべきかというと、二つだけです。
景気がいいときはどうやってもうけるのか。
不景気になったときのために、どうやって備えるのか。
どんなに不景気になっても、もうかっている会社はあります。
それを考えるのが社長の役目で、金策に走り回るのが社長の仕事ではありません。
もうかっている会社は、人が求めていることを一番にやっています。
会社をつくってから、人が求めるものをつくるんじゃありませんよ。
みんな順番が逆だから、大変なんです。
私の会社の「銀座まるかん」は健康食品の会社をつくろうと思ってできたんじゃありません。
もともと私は体が弱かった。
すぐ風邪をひいて、熱を出す。
それで自分のためにいろんな漢方を研究して、健康食品をつくって飲んでました。
そうしたら周りの体調が悪い人たちが、
「一人さん、その健康食品、効くの?私にもちょうだい」
と言うので、ただであげていたんです。
その評判がよくて、「私も」「私も」と言う人が増えて、そういう人たちから、
「ただじゃ悪いから仕入れ代を払います」
ということになり、そのうちもっとほしい人が増えて、問屋からたくさん仕入れるようになったんです。
知らないうちに利益が生まれちゃった。
その利益で「銀座まるかん」ができあがって、そのうちに、
「もっと違う健康食品をつくってくれ」
「化粧品もつくってほしい」
と言われて要望に応えているうちに、どんどん会社が大きくなっていったんです。
会社を大きくしようとしたんじゃなくて、求められたのが先だったんですね。
今書いているこの本だって、私が「本をつくりたいんです」といろんな出版社に売り込むんだったら大変だけど、出版社さんのほうから、
「書いてください」
と言われたから、それに応えているんです。
私は全然大変じゃない。
「社長は忙しいもんだ」
というのは順番がおかしくて、求められてていることをやっていれば忙しいはずはないのです。
「社長が忙しいのは恥ずかしいことだ」
くらいに思っていないと、知らない間に本筋を踏み外して、目先の忙しさに追われてしまうようになるんです。
『変な人が書いた 人生の哲学』PHP研究所
斎藤一人さんは、本書の中でこんなことを言っている。
『私はいまだかつて事業計画というものを立てたことがないんです。
目標設定もしたことがない。
もちろん世の中には計画を立てることが好きな人もいます。
それでうまく言った人もいる。
だから立てたい人は立てたらいいと思います。でも、
「一人さんはどうしてますか?」
と聞かれたら、
「何もしてないよ」
と答えます。
事業計画を立てる人は、銀行からお金を借るのに必要なんだと思います。
私はどこからもお金を借りないから、そんな必要はないんです。
それに計画なんかいくら立てても、たいていは計画通りにいかないんだから、立てたってしょうがない(笑)
そんなことに時間を使うより、私は今、目の前で起きている問題を一つひとつ片づけていくだけです。
目標を設定したり、事業計画を立てなくったって、今、目の前のことをちゃんとやっていれば、未来の目標にたどりつく。
未来の目標はそのときになればくるんですね。
ただ、誤解しないでいただきたいのは、これは私のやり方であって、計画を立てたい人に立てちゃいけない、と言っているわけじゃないんですよ。
社長が1万人いれば、1万通りのやり方がある。
計画を立てるのが大切だと思うんなら、そうすればいいんです。』
小林正観さんは、我われは「喜ばれる存在として生きる」ために生まれてきたという。
それは自分が目標を掲げて、そこに駆け上がったり、人より抜きんでたりすることではない。
喜ばれる存在とは、すなわち「頼まれやすい人」であることだ。
人生の中に達成目標や努力目標はいらない、という。
頼まれごとが次から次へと来ている人は、それだけで人生が流れているということ。
以上、(脱力のすすめ/イーストプレス)より
「求められること」とは、「頼まれること」と同じ。
人から求められ、頼まれ続ける人生を歩みたい。 |
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