2019.10.30 |
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自分イノベーション |
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塚本亮氏の心に響く言葉より…
自分をアップデートし続けるための、最もシンプルな方法は、付き合う人を変えることです。
「何をするか」を考えることも大切ですが、「誰といるか」にこだわることは、それ以上に重要なことなのです。
私の会社では、留学のサポートを行っていますが、「学校選びは、誰と付き合いたいかですべてが決まる」という話をよく生徒にします。
どこで誰と出会うのかは、自分で決めることなのです。
そして、誰と出会うかを決めることは、自分の力で人生をデザインすることにほかなりません。
私たちは自分が置かれている環境によって進化もするし、退化もします。
もしあなたの付き合う友人が何年も変わっていないとしたら、それは危険な状態です。
あなたはもう古くなりかかっています。
付き合う人が変化しているならば、あなた自身がアップデートできている証といえるでしょう。
最近は、さまざまなテーマでのセミナーや講習会が全国各地で開催されています。
そこでは出会いがあり、学びがあるでしょう。
そうした場所に参加するのは有意義なことです。
人は居心地のいい空間に身を置きたいと考え、そこから一歩足を踏み出すだけでストレスを感じる傾向にあります。
このような居心地のいい空間のことを「コンフォートゾーン」と呼びますが、このコンフォートゾーンから外へ飛び出す勇気こそ、これから必要とされる力となります。
私は過去に本を書きたいと思ったとき、どうしたら書けるのかとあれこれ考えるようりも、まずは勉強会に通うことを選択しました。
お金はかかりましたが、志の高い仲間たちと出会えたのはそれなりの対価を払ったからだと、その結果に満足したものです。
その勉強会は大阪で開催されていましたが、遠く東京や名古屋から本気の人たちが集まっていました。
それぞれに専門を持っていて、私にはない強みを持っている人ばかりの環境でした。
コンフォートゾーンを飛び出したわけですから、最初は気持ちも落ち着きませんし、自分よりも経験や知識が豊富な人たちが集まる環境にいることで自分が小さく感じることもありました。
しかし、それによって、自分に何が足りなくて、これから何を学べばいいのかもわかりましたし、自分よりも上のステージにいる人たちがどういうプロセスでそこに至っているのかを知ることで、今、自分がどうあるべきかが見えてきたのです。
彼らがどのような話をし、どのように振る舞っているのかを徹底的に観察し研究しました。
「観察学習」とは、他者の行動を見て学習することを指しますが、他者の行動やその結果をモデルとすることにより、観察している人の行動に変化が生じます。
最初は慣れない環境に「自分なんて場違いなのではないか」とヒリヒリするでしょう。
しかし、それが成長の余地であり、自分に足りないものを教えてくれるいい機会なのです。
そのヒリヒリした感覚が、自分は「何をすればいいか」「誰と付き合えばいいか」を教えてくれます。
せっかくの素晴らしい縁を途切れさせないために、自分を成長させる欲求が刺激されるのでしょう。
もちろん、どうしてもその水が合わなければ変えればいいのです。
感覚的に「なんか違うな」と感じたならば、無理してそこにとどまる必要はありません。
SNSを使って面白そうなコミュニティを探すことも容易です。
一つに固執する必要はありませんから、どんどん試してみればいいのです。
自分をアップデートするために、少しヒリヒリする、でも成長できる期待感を覚えられる人間関係をつくってみましょう。
コンフォートゾーンで安穏とせず、まずは付き合う人を考えてみるのです。
『自分イノベーション これから10年、生き残る人の条件』幻冬舎
コンフォートゾーンを一歩抜け出したところにある領域をストレッチ(ラーンニング)ゾーンという。
少し負荷がかかり背伸びしなければならない領域のことだ。
新しい領域にいけば、不安もあるがドキドキしたりワクワクする。
人が成長するために一番必要な領域だ。
さらに、そこから一歩先に進むとそこはパニックゾーンと呼ばれる。
精神的な負荷がかかりすぎ、一部の人は成長するが、ほとんどの人は混乱しパニックになる領域。
「今までと同じことを繰り返して、違う結果を求めるのは狂気の沙汰」
という言葉がある。
違った結果を求めたければ、いつもと違ったことをするしかない。
居心地のいいコンフォートゾーンにいて、違った結果を求めるのも同じこと。
今までと、同じところ、同じ人、同じ話題でいつも盛り上がっているなら、同じ毎日が繰り返されるに決まっている。
「自分イノベーション」…
コンフォートゾーンを抜け出し、自分をアップデートし続けたい。 |
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