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2019.10.19

「私のせいではない」はいちばん恥ずかしい言葉

リチャード・カールソン氏の心に響く言葉より…

たくさんの人に「友人、部下のどんな言葉にいちばん腹が立ちますか」と質問した。

いちばん多かった答えは、“責任逃れの言い訳”だった。

この言い訳が役に立たない理由を挙げてみよう。

まず第一に、誰も信用しない。

ほとんどの人は、これを誠意のない言い逃れだと思う。

だから、言っても無駄だ。

誠意だけでなく、力量まで疑われることになる。

ほとんどの場合、率直にミスを認め、今後はさらに努力しますと言ったほうが、顧客にもよい印象を与える。

絶対とは言えないまでも、ミスを認めることでわだかまりは消えることが多い。

顧客も納得し、一件落着だ。

しかし、それよりも重要なのは、あなた自身の自尊心の問題である。

問題、誤解、ミス、エラーを「私のせいではない」と言うことで、あなたは自分に処理能力がないことを認めているのだ。

自分に対して「私には能力がない」「私の力ではどうすることもできない」と言っているようなものだ。

熱意にあふれた有能な人間は、絶対に言い訳をしない。

自分は何か行動を起こせる、そして、関わっている仕事には責任を持つという態度で臨むはずだ。

なお、言い訳を聞かされる立場になっても、怒ってはいけない。

それがどんなに無意味であるかを理解しない人間に出くわしてしまっただけのことだ。

気の毒な人だと寛容に受けとめよう。

腹を立てるのではなく、こんなセリフを言ったのが自分でなくてよかったと思っていればいい。

『小さなことにくよくよしない88の方法 (王様文庫)』


「卑怯者は自己の過失の言いわけをし、潔い人は、必ずそれを人に告白する」(メレ・フランスのモラリスト)

卑怯(ひきょう)者は、損得勘定で動く。

そして、卑怯者は、臆病(おくびょう)者でもある。

小ずるく立ち回り、うそを重ねる。

日本人の古来の道徳観に「卑怯を憎む心」がある。

「言い訳」も同じだ。

「いいことは おかげさま

わるいことは 身から出たさび」(相田みつを)

わるいことは、素直にミスを認め、これからの努力を誓ったほうがいい。

「私のせいではない」はいちばん恥ずかしい言葉。



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