2019.10.9 |
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「個人のサバイバル能力」があらゆる人に求められている |
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唐土新市郎氏の心に響く言葉より…
今の時代、すべての「働く人」にとってもっとも重要なのは、
「会社に頼らず生きていく」
ということです。
あなたは、会社がなくなっても「『自分』という看板で生きていくことができますか?それだけの「稼ぐ力」が身についていますか?
もちろん、これは「フリーランスになれ!」「今すぐ起業しよう!」なんて話をしているのではありません。
サラリーマンだろうが、契約社員だろうが、パートだろうが、何だろうが、「会社や組織に頼らなくても生きていける自分」というものを持つ。
実は、これからの社長もそうです。
この状態をつくっておくことが大事なのです。
これからは、間違いなくそういう時代になります。
理由を挙げればキリがありません。
まず、会社はいつ倒産するかわかりません。
その瞬間、あなたは人材マーケットに放り出されます。
若い人でもベテランでも関係なく放り出されます。
そのときあなたは、「自分の価値」というものをしっかり、きっちり示すことができますか?
運よく会社が倒産しなかったとしても、どこかの企業に買収されて、一夜にして会社の制度がガラリと変わり、上司も変わり、業務内容も変わり、評価軸まですべて変わってしまう。
そんな劇的な変化のなかで、これまたあなたは「自分の価値」というものをきちんと示すことができますか?
また、会社に大きな変化がなかったとしても、部署が変わって人間関係がメチャクチャになり、日々ストレスいっぱいで「もう、こんなところで働けない」と思うことだって十分あります。
ストレスフルな環境で肉体や精神がむしばまれてまで、あなたは働き続けますか?
会社にしがみつきますか?
はっきり言って、そんな環境ならすぐにでも逃げ出したほうがいい。
だって、自分の人生、そんなの楽しくないでしょう。
そんなとき、あなたは会社を飛び出すことができますか?
会社を飛び出して「自分の価値」をしっかり示していけますか?
これは、人ごとではありません。
あなたの物語なのです。
これからの時代、働く環境や条件、待遇は目まぐるしく変わり、AIが発達すれば、人と機械の役割分担は抜本的に変わっていきます。
今まであなたがやってきた仕事を、AIがあなたの100倍のスピードでこなす時代がもうすでに来ているのです。
外国人労働者がこれまで以上に入ってくれば、従来とは全く違った競争、異なる評価基準が生じてきます。
終身雇用が崩壊し、転職が当たり前の世の中はもう現実になっていますし、最近は「働き方改革」の波のなか、よりフリーランスに近い「独立系」の働き方や雇用形態を認める会社も増えてきています。
要するに、「会社と個人の関係」が決定的に変わってきているのです。
まさに今、組織の時代から「個人の時代」へと移り変わっています。
そんな時代に、自由に、自分らしく、毎日ワクワクして働くためのキーワードは何だと思いますか?
それが、「会社に頼らず生きる」です。
もっと言うなら、「肩書き『オレ』で生きていく」です。
組織に属しているとかいないとか、そんなことは関係ありません。
つねに独立心を持ち、いざというときはいつでもどこでも「自分の看板」で世間と渡り合っていける…そんな人であれば、会社の人間か、フリーランスか、起業家か、なんてことは大きな違いではありません。
これは脅しではありません。
今という時代、そんな「個人のサバイバル能力」があらゆる人に求められているのです。
『肩書き「オレ」で生きていけ!』ディスカヴァー
唐土氏は本書の中で「読書」についてこう語る。
『最近、働き方改革によって残業がどんどん減っています。
肩書き「オレ」で生きていこうとする人にとって、これはすごく喜ばしい状況です。
なぜなら、みんなが22時まで働いている時代に比べて、みんなが18時で帰るということは、個人の時間が4時間増えるということ。
つまり、その4時間で人に差をつけることができるからです。
さて、その4時間で何をするか?
もっともおすすめなのが読書。
「どうやって自分を成長させようかな」と思ったら、とにかく本を読む。
これが一番です。
実際、私は若い頃、夜中の12時まで毎日本を読んでいました。
だから、だいたい月に40冊、年間480冊は読んでいました。
どんなに興味のないジャンルでも、すすめられた本は必ず読む。
そのもう1つの理由は、
●読んだ本は3年後に花開く
●1行でも自分の気づきになればいい
と思っているからです。
そもそも本というのは、自分の中でしっかりと腹落ちして、本当の価値が生まれてくるまでに1000日くらい熟成期間が必要だと思っています。
本とは不思議なもので、読んだ後、その内容をはっきり覚えているわけではないのに、潜在意識に放り込まれて、どこか自分の中に残っている…そんなことがよくあります。
また、読み手が不感症だったら、どんな本を読んだってダメ。
それこそ、体験がまるっきり無駄になってしまいます。
私は、「1行でも自分の気づきになればいい」と思っています。
残りの何千行が無駄になったとしても、たった1行、自分にとって価値があればそれでいい。
どんな本も、熟成期間を経て、いつしかあなたの宝になるのです。』
これからの時代は、会社に勤めていようと、社長であろうと、会社が倒産したときや、転職したときなどに「自分で稼げる力」が必要だ。
それは、どんな状況になっても生き抜くという、「サバイバル能力」であり、臨機応変の対応力や、どんな荒波も乗り切る野生の荒々しさと、行動力。
そのためには、まず、自分の価値を高めなければならない。
そうでなければ、自分を高く売れないからだ。
肩書き「オレ」で生きていきたい。 |
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