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2019.10.7

他人の自己重要感を満たすこと

斎藤一人さんの心に響く言葉より…

楽しくて、楽しくて、しょうがないというストーリーは、まず他人の自己重要感を高めることから始まります。

この世で人間が一番求めているもの、それが自己重要感です。

だから、普通の娘さんたちはお嬢様になりたがるし、いい車に乗りたがる。

でも、人というものは、どうしてだかは知らないけれど、他人の欠点ばかりに目がいってしまう。

他人の自己重要感を満たそうとはしない。

奪うことばかりを考えるのです。

でも、そんなことにエネルギーを使うのは無駄です。

他人の自己重要感を奪って、自分の自己重要感が満たされることはありません。

そんなことはやめたほうがいい。

人の欠点を百個見つけたところで、あなたの生活は一向によくなりません。

そんなエネルギーがあるのなら、もっとほかの使い道を見つけたほうがあなたのためになります。

自分のためになるし、世間も喜びます。

あなたを賞賛します。

他人に自己重要感を与えることができないのは、自分が完璧な人間だという自信がないから。

相手が持っている「良いもの」を見つけて褒めるということです。

たとえば、相手の髪の毛を見て、それが綺麗だったら、相手に言うのです。

「あなたの髪の毛は綺麗ですね」

そう言われると、相手は喜びます。

ですから、私は、うちの会社の人間たちに、

「人を褒めなさい。いいところを見つけなさい」

と言うのです。

ところが、人のいいところを見つけることは、簡単そうで、とても大変なことです。

1日に5人しか褒められないかもしれないし、1週間にたった1人かもしれない。

でも、神様は、そのことをやり続けているあなたのことを見ています。

私はここ数年、実業家部門では納税額が日本一です。

すると、一緒の席でご飯を食べただけでも、みんなが喜んでくれる。

褒めやすくなったのです。

人に重要感を与えやすくなったのです。

ということは、神様は、私に、

「もっと働け、もっと、もっと、働いて、人に自己重要感を与えなさい」

と言っていることになるのです。

偉くなる、それは自分の自己重要感を満たすことではありません。

人に重要感を与えるために、今までの何倍も何倍も働けということなのです。

人は、自己重要感に浸れるとき、幸せを感じます。

社長から、部長から、課長から、

「君が頑張ってくれるから本当に助かるよ」

と声をかけられれば、

「自分は重要な人間なんだ。私が頑張ったから会社の業績が伸びたんだ」

と考えるでしょう。

そう考えると、嬉しいでしょう。

それが大切なことなんです。

そんなことをしながら、一つ、また一つと階段を上る。

一人でも多く、もっと多くの人に自己重要感を与えるのです。

私もそうやって、今のように人に対して重要感を与えることができるようになりました。

昔、私は褒めるところは自分で見つけなくてはいけませんでした。

それが今では、どこに行っても、皆が喜んでくれるのです。

段々、人を褒めやすくなったのです。

やりやすくなったということは、「もっとやれ」ということです。

うちの会社の社員は、私に会いたがります。

私と一緒にいたがります。

それは、私は社員の自己重要感を傷つけようとはしないから。

そして、私といると、自己重要感が上がるからです。

どんなに偉い人であっても、人の自己重要感を傷つけるようなことをしていたら、

「もう一度、顔を見たい」

とは思いません。

顔を見るたびに、いつも社員を怒鳴り散らしているより、いつも人の自己重要感を満たしてあげていたほうがいいのです。

いつも怒られてばかりでは、「この人のために何かしよう」という気持ちになるはずがありません。

『変な人が書いた成功法則 (講談社+α文庫)』


人は、誰もが自分の自己重要感を満たしたいと思っている。

それは自分の心の奥底にある、「自分は人より優れたものを持っている」、「自分は価値ある存在である」、「人から尊敬してもらいたい」という思いがあるからだ。

相手の自己重要感を高めてくれる人は、「口をはさまず、最後までしっかりと聞いてくれる」、「ニコニコしながら、まるごと肯定してくれ、認めてくれる」、「心の底から褒めてくれる」、「驚いたり、感動したりしてくれる」ような人だ。

だからこそ、自己重要感をみたしてくれる人には、限りない魅力がある。

魅力は「与える人」にしか生じない。

人の話を聞くという「傾聴」も、あたたかな「笑顔」や、優しい愛ある言葉「愛語」も、すべて人に与える行為。

つまり、「与えること」が相手の自己重要感を高めることになる。

そしてそれを、年齢や経験を重ねた人がやると効果は非常に高い。

なぜなら、年齢や地位が上がると、多くの人は「偉そう」になってしまうから。

いくつになっても、人に惜しみなく与えることができる人は、謙虚な人。

「幸せになりたいなら、まず周りの人たちを幸せにすることを考えましょう。人間は、誰かを幸せにすることによってしか、幸せになれないからです」(マザー・テレサ)

他人の自己重要感を満たすことができる人でありたい。



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