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2019.10.2

すごいプレゼン

堀江貴文氏の心に響く言葉より…

プレゼンは結果が100パーセント。

どんなに下手なプレゼンであろうと、相手に気持ちが伝わり、理解してもらえて、最終的に「イエス」を引き出せるのなら大成功だ。

プレゼンのやり方に正解なんてないし、「とりあえずやってみなよ」というのが僕の持論だが、「ダメプレゼン」には一定の法則があることもわかってきた。

代表的なのは、データや装飾をここぞとばかりに盛りまくったスライド。

時間をかけて準備したのだろうが、情報量が多すぎて何がポイントなのか全然わからない。

威勢はいいがトークが支離滅裂で「で、結局は何が言いたいの?」と、思わず突っ込みたくなってしまうようなプレゼンも多い。

プレゼンターには悪いが、こんな発表に遭遇したら僕はスマホをいじり始めるだろう。

プレゼンでは、「あなたが伝えたいこと」、そして「あながたゲットしたいもの」が何であるのかを明確にしよう。

「商品を買って欲しい」のか、「投資してほしい」のか、それとも「ビジネスパートナーになってほしい」のか…。

ゴールを即答できないようなら、プレゼンなんてやる意味がない。

「プレゼンすること」そのものが目的になっていないだろうか?

きれいなスライド、なめらかなトーク。

聴衆からの反応が上々だったとしても、それで満足してはいけない。

「あなたがゲットしたいもの」を最終的にゲットできなかったとしたら、そのプレゼンは失敗だ。

なぜなら、プレゼンは手段であり、目的ではないからだ。

そして、なんで、わざわざプレゼンをするのか、その意味について考えてみたい。

「なんでメールじゃダメなの?」「なんでチャットじゃダメなの?」「ただ原稿を読むだけなら動画で十分じゃないか?」。

そのメリットとはなんなのか?

それは、相手と生のやりとりができること。

対話のなかで新しいもの、思いもつかないような面白いものが生まれる可能性もある。

また、メールやチャット、動画では伝えられない、感触やにおい、味などを利用してアピールできること。

つまり、相手に「ライブ体験」をしてもらえるのだ。

また、登壇さえすれば最後まで話を聞いてもらえると思っていたら、大間違い。

プレゼンは、たとえ自分の持ち時間が残っていたとしても、聴衆が興味を失った時点で終了したも同然である。

「聞いてくれる相手(聴衆)」なくして、プレゼンは成り立たないからだ。

重要なのは、聞く価値のあるプレゼンなのかどうか。

メリットがあるからこそ、相手に聞いてもらえるのだ。

したがって、プレゼンターは聴衆に対して何かしら有用な情報を与え続けなければならない。

相手を1秒たりとも飽きさせない工夫が必要だ。

『堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン』宝島社


オバマ前大統領も使ったプレゼンの手法が本書で紹介されていた。

『バラク・オバマという人は、長身イケメンでお金持ちというスーパーエリートなわけだが、国民から「あなたは、我々とは違う世界の人間だ」と思われてしまったら支持してもらえない。

そこで彼は、自分はいろいろな苦労をして上り詰めたマイノリティ出身者で(Me)、みんなと同じアメリカ国民であること(We)、そして今、アメリカ国民は一人ひとりが力を合わせて何をすべきなのか(Now)を示し訴えかけた。

Me…まずは自分をさらけ出し、自分を知ってもらう。

We…「あなた」と「私」の心の距離を使づける。共感・応援してもらう。

Now…「今、私は何がしたいのか」「そのためにあなたにどんなサポートをしてもらいたいのか」と具体的な話をする。

これは他者の共感を集めるときにとても有効な方法だ。』

どんなに最新のテクニックを使ったカッコいいプレゼンであっても、相手に伝わらなければそれは無いのと一緒。

相手に、自分の気持ちやコンテンツ(情報のなかみ)を伝えるためにプレゼンはある。

自分は何者であるのかを知ってもらうには、自分をさらけ出すのが一番だ。

つまり、ドジッたことや失敗談。

親近感がわき、共感してもらえる。

そして、「プレゼンターは聴衆に対して何かしら有用な情報を与え続けなければならない 」。

相手に伝わる、すごいプレゼンを身につけたい。



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