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2019.9.30

憧れに向かって飛ぶ、情熱の矢となれ

齋藤孝氏の心に響く言葉より…

ニーチェの言葉に、「憧れに向かって飛ぶ、情熱の矢となれ」というものがあります。

みなさん、この“飛んでる矢”をイメージしてみてください。

想像するとその姿は、どこか俊敏で、エネルギーに満ちているように思えませんか?

人間は、いくつになっても、このエネルギーに満ちた“飛んでいる矢”であることが大切なのです。

的に当たるか当たらないかは関係ないのです。

ここでは“結果”ではなく“プロセス”こそが大事だからです。

入社一年目などのフレッシュな時期こそ、人は“飛んでいる矢”であることが多いものです。

ところが、入社して年数が経ち、場数を経ていくと、次第に「若々しさ」を失っていく傾向にあります。

この場合の「若々しさ」は、見た目とは関係ありません。

重要なのは、「魂の若々しさ」であり、「エネルギーの若々しさ」です。

大人になると、どうしても“淀む”人が出てきます。

まとう空気が重く、その場にいるだけで、何となく周囲を不愉快にさせるようなタイプの人です。

そんな人にならないためにも、大人であればこそ、自ら“脱皮”していくスタンスを持つこと。

歳を重ねるほどに、古い殻を脱ぎ捨て、新しいことにチャレンジし続けること。

それこそが、現代における大人のたしなみといえるかもしれません。

どうかすると、若さ偏重に陥りやすい風潮のある世の中ですが、実は、経験がある人の方が魅力的であることを忘れないでいてください。

様々な経験を積みながらも謙虚さを失わず、常にフレッシュな心構えでいる…。

それこそが、私たちの目指すべき大人像ではないでしょうか?

エネルギーに満ちたフレッシュさは、自然と表情などにも表れるものです。

何歳であろうと、「今日は新しい日である」という感覚を忘れずに、明るさと爽やかさを持って、日々、目の前のことに臨む姿には美しさがあります。

「自分は今、飛んでいる矢であるか?」と自分に問いかけ、常に、エネルギーに溢れたチャレンジャーでいてほしいと思います。

『大人だからこそ忘れないでほしい45のこと』ワニブックス


忌野清志郎さんの「空がまた暗くなる」という歌がある。

『おとなだろ 勇気をだせよ

おとなだろ 知ってるはずさ

悲しいときも 涙なんか

誰にも見せられない

おとなだろ 勇気をだせよ

おとなだろ 笑っていても

暗く曇った この空を

かくすことなどできない

ああ 子供の頃のように

さあ 勇気を出すのさ

きっと 道に迷わずに

君の家にたどりつけるさ』

大人になると、少しずつ若々しさを失い、自分が「エネルギーに満ちた“飛んでいる矢」であることを忘れてしまう。

それは、勇気を失ったということでもある。

「金や財産、名誉や地位を失っても、ほんの一部を失ったにすぎない。

しかし、勇気を失ったらすべてを失う。

勇気は頭からは生まれない。

勇気を生むのはただ行動のみ。

行動が勇気を起爆させるのである」(行徳哲男)

情熱は、行動することによってしか生まれない。

勇気も同じで、ただ行動あるのみ。

いくつになっても…

憧れに向かって飛ぶ、情熱の矢でありたい。



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