2019.9.21 |
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自分以外のまわりが、「私」をつくっている |
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小林正観さんの心に響く言葉より…
「縁起(えんぎ)の法則」をご存じでしょうか。
「縁(よ)りて起こる」
これはお釈迦様が最初に得た「悟り」といわれています。
自分の人生は、自分以外のすべてのおかげ、神仏やまわりのおかげで成り立っている。
それが「縁起」の意味です。
お釈迦様は次のように悟りました。
「私」の思いで成り立っているものは何ひとつない。
人は、自分の思いで未来を切り拓(ひら)き、人生が変わっていくと考えているために苦悩する。
苦悩の本質は「縁起」を認めないために起こる…。
この「悟り」を簡単にかみ砕くと、
「あなたの努力や才能によって人生が組み立てられていることはない」
「あなた以外のすべてがあなたの人生を決めている」
と思い定めるということです。
自分の生き方を、神仏やまわりが喜んでくれて、認めてくれる。
その結果、「私」を「私」たらしめてくれている。
どうやら、それが宇宙の構造らしいのです。
『努力ゼロの幸福論』大和書房
鎮西一(ちんぜいいち/九州で一番)の風格と賛嘆された、真木和泉(まきいずみ)は、人物たるにふさわしい条件をいくつかあげている。
その中でも大事なものが、「斡旋(あっせん)の才」だという。
斡旋とは、仲をうまく取りもったり、双方のなかだちをすることであるが、その人にふさわしい人物や職業を斡旋する。
斡旋は、利己的な人はできない。
その人の役に立ちたい、という相手を思う気持ちや、相手を喜ばせようとする気持ちが一番必要だ。
そして、大事なことは、「自分が他人に紹介できるような人とつきあっているかどうか」だ。
自分が成長すれば、つき合う人のレベルも上がる。
逆に、昔と比べて、つき合う人のレベルが下がっているとするなら、成長していないし、退歩しているということ。
「自分の人生は、自分以外のすべてのおかげ、神仏やまわりのおかげで成り立っている 」
謙虚な人は、今、自分があるのは、すべて「おかげさま」と、まわりの人たちや神や仏に感謝する。
今の自分は、自分の力や実力だけで勝ち得たものだ、と思っている人は傲慢な人。
すべては「おかげさま」、と感謝の気持ちで生きていきたい。 |
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