2019.8.7 |
|
成功のためには「センターピンを掴め」 |
|
与沢翼氏の心に響く言葉より…
2014年に、経営していた会社を法人税滞納で解散させた私は、文字通り無一文になり、日本を去って公の場から姿を消しました。
「ネオヒルズ族」「秒速で1億円稼ぐ男」などと世間からもてはやされていた矢先の出来事で、まさに天国から地獄への転落でした。
おそらく世の中の誰もが「与沢翼はもう終わった」と確信したはずです。
ただ、現在までの4年間に、私は皆さんの知らないところで、様々な結果を残してきました。
●仮想通貨に1億3500万円を投資して3か月で27億にし、そのうち14億を利益確定して出金しました。
●65日間で91.2kgから69kgまで22kgのダイエットに成功しました。
●世界各地に計40戸、総額45億円分の不動産を全てキャッシュで購入したり、世界有数のプライベートバンク、Bank of Singapore に口座を開き500万ドル(およそ5億5000万円)分の社債を購入したり、掛け金5億2000万円、保証32億円の生命保険に入ったりもしました。
これらは海外に出てからの結果の一部ですが、これらの結果を最短・最速で私が獲得してきた原動力はただ一つ。
それが「ブチ抜く力」です。
ブチ抜く力とは、あらゆる常識を覆し、世間の考える限界を突破して、とてつもない結果を超スピードで得るための力です。
私自身、人生のあらゆる局面で最も重視してきたのが、この「ブチ抜く力」でした。
世の中には、複数のタスクを同時に進行できる多動可能な器用な人もいるでしょう。
ただ、私は何かに集中すると、一つの事しか目に入らない不器用なタイプの人間です。
しかし、だからこそ、最短・最速で誰もが驚く圧倒的な結果を実現してきたのだと思います。
突き抜けた結果が欲しければ、たった一つの結果や目標に向かって徹底的に考え抜き、他の全てを犠牲にする。
そのストイックさがなければ、この4年間でこれだけの成果を出すことはできなかったと思っています。
ちなみにお伝えしておくと、これらの結果を私は社員ゼロ、つまり組織を持たずにたった一人の個人で成し遂げました。
これまで、私は多くの人から「そんなのできるわけがない」「無理に決まっている」と言われた事柄にことごとく挑戦しては、結果を出してきました。
まず、10代の頃。
当時、すでに高校を中退していたため、高校の勉強範囲など全く学んだ事のない状態で、早稲田大学の受験を志しました。
誰からも「無理に決まってる」「受かるわけがない」と馬鹿にされていたのに、8か月の猛勉強で早稲田大学に合格しました。
大学在学中、今度は一度も就職を経験せずに、早稲田大学の「ビジネスプランコンテスト」で優勝し、その流れもあってアパレル会社を起業しました。
5年に渡り運営したアパレル会社では年商10億の実績を上げ、渋谷109に出店するまでに事業を拡大させました。
アパレル会社自体は無理な拡大計画が仇となって倒産させるのですが、それと時期を同じくして、知識も人脈も情報もないゼロからの状態で、情報商材の世界へ参入しました。
そこで売上高・知名度共に文字通り一瞬でトップを取り、「秒速で1億円かせぐ男」という異名を取ります。
稼いだお金でフェラーリやベントレー、ロールス・ロイスファントムなどの高級車に乗り、六本木でシャンパンを飲んで豪遊する私の姿を数々のメディアが報じます。
そうした中で「ネオヒルズ族」という呼称が初めてTBSにより報じられました。
この当時の経験は、自分にとっては反面教師として、今の生き方を大きく変えています。
この生き方には批判も多く、私もたくさんの点で反省をし、改善しました。
なお、黒字を出していたこちらの情報商材の会社も法人税の滞納により解散状態になり、結果的になんとか税金だけは完済したものの、またもや私はほぼ資産なしのホームレスに近い状態にまでなりました。
実際、自分名義の家は一度なくなっています。
倒産、解散を経て、「自分が本当に向いているビジネスは何か」「どうしたら真のお金持ちになれるのか」をじっくりと考えた末、2014年に海外移住への道を決断しました。
そう、私は2度日本で失敗し、3度目の海外で初めて本当の成功を手にしたのです。
『ブチ抜く力』扶桑社
与沢翼氏は、成功のためには「センターピンを掴め」と言う。
『目的を達成するために私が最初にやる事。
それは「物事の本質は何か」を考える事。
つまり、その物事のセンターピンは何かという事です。
センターピンとは、ボウリングでいう真ん中のピンの事です。
これさえ外さなければ、残り9本全てのピンを倒す事ができる。
つまり、センターピンとなるたった一つの“物事の本質”を的確に捉えさえすれば、物事は想像以上に上手くいきます。
では、どうやってセンターピンを見つけるのか。
それは、ごくごくシンプルです。
まずは、間違ってもいいから、自分にとって「これが本質ではないか?」と思えるものを探し、すぐに試してみる。
もし、それをやっても思ったような成果が出ない時は、一度センターピンを見直してみましょう。
自分にとってそのセンターピンが間違っていると思える反証データが出てくれば、センターピンそのものを疑ってみるべきです。
そのためには、細かく数字を追っていくことが大切です。
それとは反対に「絶対にこれは確信が持てる」と思えるセンターピンを見つけたのであれば、ひたすら継続しましょう。
周りから何を言われても、自分を信じる時も必要です。
一朝一夕にできるようになるものではありませんが、本質掴みの訓練を繰り返していると、どんな物事であれ、その本質を掴むのが速くなってきます。
なお、一つのセンターピンを設定したら、最低3週間は続けてみて下さい。
リーダーシップ論の世界的権威であるロビン・シャーマは、「人間は3週間、何かを続ける事ができれば、その行為は習慣となり、3週間後には無意識にその行為を続ける事ができる」と語っています。
私自身、何か新しい事を始める際はこの「3週間」という単位を最低の目安にしています。
一度、何かを3週間単位でやり抜くと、その間に経験値が爆発的に溜まっていき、やる気も高まるし、初めての物事でもだんだんと理解できるようになってくるのです。
そして、最初に比べると何倍、何十倍もの効率で飛躍的に高い結果を得られるようになっていきます。
ただ、センターピンをやり抜くうえで注意したいのは、必ずセンターピンは一つに絞るという事。
自分が「センターピンだ」と思ったもの以外のノウハウは一度切り捨ててください。
実は、頭の良い人ほど、この「一つに絞る」という作業が苦手です。』
センターピン理論とは、折口雅博氏が提唱していたコンセプトで、事業や仕事には「ここを突いたら一撃で勝てる」という秘孔(ひこう)のようなものがあるという。
秘孔とは、漫画の「北斗の拳」などに出てくる架空の人間の急所のこと。
わき目も振らず、ただひたすらに、コツコツと一点に集中する。
「雨垂(あまだ)れ石を穿(うが)つ」ということわざがある。
雨のしずくのような弱い力でも、長い間一点にポトポトと落ちづづければ、硬い岩でさえそこに穴があく、という意味だ。
「ブチ抜く力」を手に入れ、センターピンを倒したい。 |
|
|