2019.8.5 |
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生真面目だけでは生きていけなくなる |
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堀江貴文氏の心に響く言葉より…
近年、「働き方」をめぐる事態は様変わりし始めている。
「ワークライフバランス」という言葉がしきりに叫ばれ、政府が残業時間に上限を設ける動きに入るなど、社員をなるべく働かせすぎないような方向で働き方改革が進められている。
今後は、ブラック企業が淘汰される可能性だって高い。
すると、社会はどうなるだろう。
考え方によっては「ブラック企業の台頭」より、一層恐ろしいことがおこってくる。
はっきり言うと「生真面目なだけの人」が、まったく評価されない時代になる。
「生真面目な人」だからといって、クリエイティブな発想ができるわけではないだろうし、特殊な能力もないだろう。
組織への忠誠心や「生真面目さ」だけでは、いい仕事なんてできるわけがない。
「生真面目なだけの人」なんて、いらないのだ。
これからの世の中で本当に活躍していくのは、多少「不真面目」でもいいから、新しい価値を生み出せる人。
成功できるのは、好きなことをとことん極めた人や、希少性の高いスキルを身につけた人だ。
僕が最近よく付き合っている人物に、アイスマン福留(ふくとめ)という男がいる。
彼の職業はコンビニアイス評論家だ。
とはいえ彼に、コンビニアイスについての専門的な知識はない。
ただとにかくアイスを食べまくって「これうまいっすよ」「ほんと、うまい」ぐらいのことしか言わないのだ。
ところが、特に夏になると、テレビ番組やイベントに呼ばれて、忙しいという。
そんな超ニッチなジャンルでやっていても、仕事として成立しているというのが感動的だ。
彼は職を数十回転々として37歳のときに「次はアイスマンだ」「コンビニアイスだけを語ったら面白そうだ」と唐突に思って、アイスの評論家になったようだ。
そのアイスマン福留は、学校教育について「僕は一切、宿題はやらなかったし、勉強している人は馬鹿だと思って生きてきた」と語っている。
彼は決して真面目な男ではない。
それは僕も全面的に認める。
でも彼には偉大な一面がある。
「ニッチはところを攻めて、突出した結果を出している」という点だ。
彼の「不真面目さ」がいい方向に展開した結果、彼ならではのポジションを築き、彼にしかできない仕事を成し遂げているのだ。
さらに、彼はそんな人生を楽しんでいる。
もはや、言うことはないだろう。
不真面目でも「馬鹿」でも、とりあえず「いいかもしれない」「よさそうだな」と思ったら、とにかく動いてみることを僕はおすすめする。
その時点で確かな答えはなくても動くと何かに当たるはずだ。
深い考えもなく、嫌なことをコツコツこなすだけの人に、明日はない。
『(146)自分のことだけ考える。: 無駄なものにふりまわされないメンタル術 (ポプラ新書)』
《「非まじめ」のすすめ》という森政弘氏の本がある。
『非まじめ、と不まじめとは違う。
不まじめとは、いい加減で、人に迷惑をかけたり、誠意がない人のことをいう。
非まじめとは、力がほどほど抜けていて、いい意味でのテキトーさや遊び心があり、しかも誠意のある人のことをいう。
非まじめな人は、何か事が起きても、不思議にそれを乗り越える力を持っているが、不まじめな人や、逆にまじめ過ぎる人も、行き詰まってしまうことが多い』
《まじめは寿命を縮める 不良長寿のすすめ (宝島社新書)》の中にはこんなことが書いてあった。
『かつてフィンランドで行われた15年にわたる追跡調査では、「医者の健康管理と栄養指導に従ったまじめグループよりも、健康診断さえ受けない不良グループの方が病気にかかりにくく、長生きし、自殺も少なかった」という結果が出ています。
また、公式記録史上の長寿世界一は、97年に122歳で亡くなったフランス人女性のジャンヌ・カルマンさん。
南仏アルルに暮らし、117歳までタバコを吸い、好物のチョコレートは晩年に1トン贈られて、週に900gも食べていたそうです。
それに続くギネス公認の長寿世界一は、アメリカ・ペンシルバニア州のサラ・クナウスさん(99年、120歳を目前に没)。
彼女もチョコレートが大好物で、「嫌いな野菜を無理に食べないこと」が長寿の秘訣と語っています。』
これからの大変化の時代は、ますます「生真面目」だけでは生きていけなくなってくる。
今までの殻(から)をものともせず突き破ることができる突破力や、発想力、行動力が必要となってくる。
どんな荒波でも生きてゆける…
「非まじめ力」を身につけたい。 |
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