2019.7.21 |
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予想もしていなかったような未来を運んでくる |
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小澤良介氏の心に響く言葉より…
「あなたにとって、人生で一番重要なものはなんですか?」
私は、この質問をされたら1秒も迷わずに答えることができます。
それは「時間」です。
生まれてから死ぬまで、1秒も戻ったり止まったりせずに進んでいく時間を、どれだけ幸福に過ごせるか。
これが人生のすべてだと言っても、過言ではありません。
「真剣に遊ぼう」とか「趣味も充実させよう」という話を私がすると、必ずと言っていいほど、頻繁に返ってくる反応が「時間がない」というものです。
私からすると、「時間がない」とか「仕事が忙しい」などと言っている時間が、何よりもムダのように思うのですが…時間の捻出方法について悩む人は、少なくないようです。
時間がないと感じる人は、自分が毎日、何にどれくらいの時間を使っているか、「24時間の円グラフ」にして書き出してみるといいでしょう。
自分の1日を書き出してみると、客観的に自分の生活を見つめなおすことができます。
そして、「自分が生きている時間」の分析ができます。
24時間円グラフの中から、1秒でも多く削ってほしいのが、「ワクワクしない時間」です。
たとえばスマホのネットファーフィンも、趣味の仲間のSNSからの刺激を受けたり、ためになる情報を得たりして、ワクワクしているなら、何分でもOK。
でも振り返ってみて、「何のために、ずっと画面を見ていたんだろう?」と思うようならムダ。
その時間を違うことに使いましょう。
ちなみに24時間グラフの中で、「仕事」の時間は変えられないし、カットもできないと思っている人が多いのですが、たいていは思い込みです。
仕事の時間も、使い方次第で質や量を変えられます。
集中力を高めたり、環境を整えたりして効率を上げるというのも、もちろん大切ですが、そのほかに時間を捻出するために必要なのが、「人を頼る」「人に任せる」ということです。
これを苦手とする日本人は、非常に多いです。
日本人は、自分で抱え込んで苦労することを、美徳とする傾向があります。
責任感が強いのはいいことですが、人はそれぞれ得手不得手があります。
何事も分担して、得意な人に任せてしまったほうが、みんなにとって時間の節約になるし、結果も良くなることが多いものです。
生活のあり方や仕事の進め方を見つめ直して捻出した時間は、できれば「仕事以外の時間」に使っていただきたいと思います。
日々のルーティンからはずれる時間をつくることで、新しい人との出会いやチャンスが生まれるからです。
自分がワクワクすると感じるものに、触れる時間を増やしましょう。
ワクワクしない時間を減らして、ワクワクする時間を増やす。
これが、人生をプラスに変える基本です。
ちなみに、理想のスケジュールの中には、「人のために使う時間」をぜひ設けていただきたいと思います。
人のために時間を使うと、「レバレッジ」が効くからです。
ちなみに念のために説明すると、レバレッジとは少ない資金や力で大きな成果を生み出すことを指す、金融用語です。
自分のために時間を使うことは、もちろん必要です。
しかし、「自分のために自分で動いた時間」というのは、「良い意味での想定外の展開」を生み出す可能性は低いものです。
一方で「自分×他者」だと、意外な方向性に未来が展開する可能性が広がります。
ただし、レバレッジが効くからと、「自分の給料を上げたいから、あの人の仕事を手伝おう」というように、打算的な気持ちから関わるのは、やめましょう。
損得勘定や利害があると、相手と気持ちを共有することができないからです。
相手を心配して手を差しのべる、相手を笑顔にしたいと思って動く…そんな心からの行動の結果、相手と喜びや嬉しさを共有できたときに、プラスのエネルギーが生まれます。
ワクワクした気持ちは、自分の中だけで持っていてもパワーがありますが、人と共有することでさらに大きくなるものです。
ワクワクを共有できた出来事は、周囲からの「共感」も呼びますから、倍々ゲームのように、プラスのエネルギーが増幅していきます。
そして、予想もしていなかったような未来を運んできたりするのです。
『LIFE STYLE DESIGN(ライフスタイルデザイン) ―「遊び」と「好奇心」で設計する これからの生存戦略』きずな出版
小澤氏は、時間の使い方で「未来感覚」を養うことも大事だという。(本書より)
『スマホがいつの間にかすっかり普及していたように、当たり前じゃなかったものが当たり前になっていくスピードが非常に速い。
この超スピード変化の時代に、未来を感じずに生きるなんてあり得ません。
「興味がない」と言っていても、世の中はどんどん変わっていくのだから、未来をできるだけ先取りして生きたほうが、賢いし、楽しいのは言うまでもありません。
誰よりも早く新しいものを取り入れたら、仕事に活かせるチャンスも増えます。
逆に、取り入れなければ、時代に取り残されていくだけです。
また、「未来を作っている企業」の動向を、把握することも必要です。
だとえば、Amazonは常に赤字企業ですが、これは未来にお金を投資し続けているから。
時代の先を行き、時代をつくることに価値を置いているので、投資家も赤字を理解しています。
AmazonやGoogle、appleといった、最先端に投資をしている企業の動向や製品には、未来を知り、生き方の方向性を決めるヒントがたくさんあります。』
「人のために使う時間」を増やすということは、人からの「頼まれごと」を引き受けるということでもある。
自分のための時間を使うということは、自分のプラン通りなので、「思ってもみないこと」「予想もつかないようなこと」は起こらない。
「運は人が運んでくる」と言う。
頼まれごとを引き受け続けると、運がやってくる。
「頼まれごと」を頼まれる人は、「頼まれやすい顔」をしていなければいけない。
何かを頼まれたら、「ハイ、喜んで」と気持ちよく引き受ける人には、どんどん頼まれごとがやってくる。
嫌な顔をしたり、条件を付けたり、恩着せがましくする人からは、「頼まれごと」は逃げていく。
予想もしなかったような素敵な未来を引き寄せたい。 |
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