2019.6.23 |
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あいつと一緒にいたら何だか面白い! |
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堀江貴文氏の心に響く言葉より…
押し寄せるグローバリズム、働き方革命の実践など、日本人の働く環境は、さまざまな変化を求められている。
しかしいまだに、「正社員であれば安心だ」という常識は、根強い印象がある。
特に就職氷河期以降、若者の間では正社員希望が、増加しているようだ。
だが、会社員になるメリットは、ほとんどないに等しい。
昔は、終身雇用・年功序列の構造の揺るぎなさが、会社組織に属する最大の利点だった。
でもリーマンショックを経て、終身雇用も年功序列も崩壊した。
有名な大手企業に勤めているとしても、ずっと安定した給料や待遇が得られ続ける保証はない。
いつ職場を失うかもしれないという意味では、正社員も派遣社員もフリーターも同列なのだ。
手持ちの資金で始められるベンチャーに挑むなど、自由に生きた方がいい。
存分にお金を使って、安定志向を捨て、楽しく豊かに人生を走り続けた方がいい。
会社に勤めることが一般的でなくなると、所得格差はますます広がるのではないか、という意見がある。
当然だろう。
能力の優れた人が、見合ったスキルと、自由な時間配分で仕事をできるようになると、能力の低いサラリーマンの何倍も稼げる。
能力の優れた人は所得を増やし、能力の低いサラリーマンは所得が減るどころか、やがて仕事を無くしてしまう…何が問題なのだろう?
できる人に、いい仕事が集まるのは、何もおかしいことではない。
ごく普通の、自然現象だ。
それが阻害されていた昔のサラリーマン社会の構造の方が、問題だったのだ。
組織には、もう依存できる信頼度はない。
それは働き手にとっては、チャンスだ。
逆に所得を減らし、仕事を失ってしまうようなサラリーマンは、身の丈に合った仕事と収入を探し出せる好機を得られたと考えてほしい。
もちろん、会社組織に勤める利点もある。
たとえば仲間との結束感が挙げられるだろう。
同じ会社に勤める上司や部下、同僚たちは、仕事の成果を分かち合える最も身近な仲間たちだ。
喜びを共有できたり、褒めてくれる人が職場にいるというのは、それなりのモチベーションと言えるだろう。
会社のブランドを使って、よりステージの高いプロジェクトを進められる利用法も考えられる。
けれど、リスクが免じられている環境で、人は成長できるだろうか?
組織に依存を続けていると、「みんなのため」という自己犠牲が正義を持ち、個人の意思や意見が押しつぶされ、成長が阻害されることに、鈍感になってしまう。
人は常に、自分のやりたいことのために生きるべきだ。
何をしたいのか、どこに行きたいのか、何が好きなのか。
己に深く問い続け、そのために必要な実践を大胆に繰り返していくことで、人生は真に豊かになっていくと信じている。
『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』マガジンハウス
堀江氏は、これからはますます個人の格差が広がっていくという。
これは、会社で考えれば当然のこと。
自由な競争が保証されている日本においては、優勝劣敗は必然だ。
時代の変化に乗り遅れてしまった企業は、じり貧となり、最後は倒産の憂き目にあう。
個人においてもこの法則が当てはまる。
だからこそ、これからの時代、個人として生き残るためには、常に新しい情報を手に入れ、自分の価値を高めるための勉強をし続けるしかない。
そして、その一つの解は「遊び」にあるという。
『今後、投資すべきところは、遊びだ。
テクノロジーの進化によって、すべての人に膨大な余暇が生じ、遊びが人生の中心になる時代は、遠くないうちに実現する。
遊びを知らなかったり、遊びの種類が少ない人は、貧困層と同じような苦しい人生を強いられるのではないだろうか。』
『遊びを仕事につなげるには、さまざまな知識とアイディアが必要だ。
まず情報のシャワーを浴びること。
そして、遊びにハマることだ。
没頭する。
お金など気にせず、とにかく夢中になる。』
『僕がインターネットのビジネスで成功したのは、他の人よりも知識が高かったからではない。
他の人よりも徹底的にハマり、遊び尽くしたからだ。
普通の人は、遊びをビジネスなど、新しい展開へつなげる前に、やめてしまう。
親に止められたり、受験勉強に追われたり、理由はあるかもしれないが、そんなもの気にしないで、やり尽くせばいいのだ。』
これからの時代は、AIやロボットが単純な仕事を人間の代わりにやってくれるようになり、結果、ますます余暇が増えてくる。
すると、その余った時間をどうやって過ごすかが非常に大事になってくる。
それは、日常の生活に必要なものではなく、「あってもなくてもよいもの」がもてはやされる時代になるということ。
つまり、楽しいことや、面白いモノが最も必要とされる世の中になる。
だからこそ、そこに「遊び」が重要なキーワードとなる。
堀江氏は、『「あいつと一緒にいたら何だか面白い!」と言われる、行動的な人生を選べ』、という。
「一緒にいると面白い!」と言われる人を目指したい。 |
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