2019.6.5 |
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大人は微笑んでいる |
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明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…
《大人は微笑んでいる》
ギリシャ生まれのラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は「日本人の微笑」という随筆を書いており、その中で「日本人の微笑とは、念入りに仕上げられた作法である」ということを述べています。
日本人は、自分の悲しみを語るときですら、相手にそれが伝染せぬように微笑みをたたえる。
それが作法だというのです。
これが、外国人から見た日本人の印象だったのでしょう。
大人の対応ができない人の多くには、微笑みが足りません。
「面白い嫌味を思いつくものですね〜」などと微笑みを浮かべていれば、相手の嫌味もこちらには響きません。
ですから、微笑みというものを一つの“技”として身体に沁み込ませておくことは、たいへん重要なことなのです。
ときには爆笑するような笑いも大切ですが、この場合は「いつも静かに笑っている」というような“微笑”がポイントですよ!
『大人の対応力』ワニブックス
嫌味を言われたり、ちょっとした嫌がらせを受けたりしたときの対応によって、大人であるか、あるいは未熟な子どもであるか、すぐにわかってしまう。
端的に言えば、余裕があるかないかの違いだ。
すぐにキレてしまったり、不機嫌になったりする人には余裕がない。
顔にすぐ出てしまう人だ。
顔にすぐ出る人は、感情を抑えることができないし、自分の気持ちをコントロールできない。
心や気持ちをコントロールできない人は、逆に、外見を変えることも必要だ。
外見とは、微笑みをたたえたり、「ありがとう」と口に出して言ってみたりすること。
反対の動作をすることによって、心や気持ちが穏やかに変わってくる。
つまり、余裕ができる。
怒りや、悲しみなど、心が波立ったときに、そのバランスをとるものが微笑。
微笑とは、アルカイック・スマイルのこと。
日本の飛鳥時代の仏像(広隆寺の弥勒菩薩が有名)などに見られるが、口元だけの微笑みで、生命感と幸福感を演出するための技法だといわれる。
「大人は微笑んでいる」
微笑みは、まわりの人をホッとさせる。 |
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