2019.6.3 |
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人生は壮大な実験 |
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本田直之氏の心に響く言葉より…
わたしは「人生は壮大な実験だ」と思っています。
特に今のような価値観の変化している時代には、他人との比較ではなく、自分で試すことがなによりも価値のある経験になります。
一昔前までは何歳で部長になり、年収はこのくらいで退職したら退職金と年金でこんな暮らしをしていこう…というプランが描きやすい連続性のある社会でした。
その時代は実験よりも、前例に沿った生き方をする方が賢かったのかもしれません。
しかし、今は良い意味でも、悪い意味でも何が起きるかわからない非連続の社会です。
例えば、私のデュアルライフ(二拠点生活)も一昔前には、一部のお金持ちにしかできない生き方でした。
それも今はネット環境のツールの充実によって、誰もが準備と覚悟次第で実践できるようになっています。
つまり、連続していないということは社会にも個人にもどんなことが起こるかわからないということです。
決めつけた生き方では可能性を狭めるだけでなく、変化に弱いライフスタイルになってしまいます。
決まりきった正解はなく、典型的な人生もどんどんなくなってきている時代には、常に実験を繰り返し、前例のない道を歩んでいかなければいけません。
デュアルライフにしても、最初から日本と海外、東京と地方と2拠点を定めてから始めるのではなく、1ヶ月だけホテル暮らしをしてみるなど、気軽な実験からスタートしてみる。
それでもし、「自分には合わない」と思えば、「今の時点では合わなかった」という実験結果が、あなたの財産となります。
期待していた結果が出た時も、出なかった時も、実験したことでチャンスが広がっていくことはたしかです。
また、テクノロジーの進化によって今後はますますおもしろいやり方、思いがけないチャンスが広がっていくかもしれません。
やってみなければ、良し悪しは誰にもわからない。
シンプルな教訓を大切にしていきましょう。
忙しいことを理由にしていては何も始まりません。
日々を見直していくことの重要性。
時には強制的に飛び降りることの大切さ。
わたしは自戒も込めて、日産自動車のテレビCMで使われた矢沢永吉さんの、この言葉をよく思い出しています。
2種類の人間がいる。
やりたいこをやっちゃう人とやらない人。
やりたいことやってきたこの人生。
おかげで痛い目にもあってきた。
散々恥もかいてきた。
誰かの言うことを素直に聞いてりゃ、今よりずっと楽だったかもしれない。
でもね、これだけは言える。
やりたいことやっちゃう人生のほうが、間違いなく面白い。
俺はこれからもやっちゃうよ。
あんたはどうする?
生活の中に小さな変化を付けていくことは、年齢や家庭環境に関係なく試すことができます。
配偶者がいて、子どもがいて、家庭があり、守るべき物が多くなっていたとしても365日のうちのほんの1週間だけでも実験に時間を割くこと。
自分のためだけに使える時間を作ること。
その試みが、あなたの次の5年、10年を大きく変えていくキッカケになります。
もちろん、わたしの主張は間違っていると捉えるのもかまいません。
何事にも正解はなく、いろいろな発想、やり方があって当たり前だからです。
むしろ、「本に書いてあったから、これが一番」と鵜呑みにするのは危険なことです。
大事なのは、本気で自分で考えを突き詰め、小さなことから試していくこと。
すると、必ず本人にとって財産になる視点が得られます。
あなたは、忙しさをやらないための言い訳に使ってはいないでしょうか?
『何を捨て何を残すかで人生は決まる (青春新書インテリジェンス)』
行徳哲男師にこんな言葉がある。
『福沢諭吉は言った。
「盲目社会に対するは獣勇(じゅうゆう)なかるべからず」と。
一寸先が真っ暗闇の時代を生き残るには獣の勇気を持つことである、と彼は言うのである。
盲目社会、現代がそれに当たる。
獣の勇気とは何か?
獣は考えない。
ゆえに、迷わず、こだわらず、とらわれない。
金や財産、名誉、地位を失ってもほんの一部を失ったにすぎない。
しかし、勇気を失ったらすべてを失う。
勇気は頭からは生まれない。
勇気を生むのはただ行動のみ。
行動が勇気を起爆させるのである』(感奮語録)より
現代は、一寸先もわからない、未曽有(みぞう)の大変化の時代。
誰にとっても先が見えない。
そんなとき、少しでも未来に向かって進みたいなら、まず、自分で仮説を立て、それを実際に行動に移して、前進するまで実験を繰り返すしかない。
やってみるしかないのだ。
「人生は壮大な実験」
「やってみなはれ」の精神で行動し続けたい。 |
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