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2019.5.22

新しいものが好きで、世の中の変化が好きな人

成毛眞氏の心に響く言葉より…

拙著「理系脳で考える」に、「AI時代になると真っ先に文系脳の人が食いっぱぐれ、理系脳の人が生き残る」と書いた。

理系脳と言うと、理工学部などを卒業した理科系をイメージされるかもしれないが、理系脳と理系はイコールではない。

私が言う理系脳とは、新しいものが好き、世の中の変化が好きという感覚に近い。

ドローンとか、VRとか、最新のiPhoneといった、新しいガジェットが出ると聞くといち早く飛びつくタイプが理系脳の持ち主といえる。

だから、本当は「理系」に代わる何か別の言葉が必要なのかもしれない。

文系学部出身者でも理系脳の人はいる。

文系脳の人は、新しいものに興味を持たないから、変化に対応できない。

理系脳の子に育てるにはSTEM教育が必要だが、最低でも新しいデバイスとプログラミングを学ぶ機会を与える必要がある。

娘が小学生のころ、近所に住む東大生が「家庭教育のアルバイトをさせてほしい」と言ってきたことがある。

当然、英語とか数学を教えるものだと思っていたら、話が全然違っていた。

工学部の彼は、娘にHTMLを覚えさえ、その流れでプログラミングをたたき込んでいた。

その後、娘は中学、高校、大学、そして卒業後に入社した商社でもプログラミングの技術を使うことはなかった。

ところが、最近になって転職した企業でプログラミングの研修を受けたのだという。

同僚が四苦八苦しているなか、娘だけが与えられた課題を小一時間でクリアしたと話していた。

「昔取った杵柄(きねづか)」というやつだ。

このエピソードから、子どもの頃にプログラミングを身につけておくと、大人になってからも十分通用することがわかる。

プログラミングの考え方さえ理解していれば、仕事のAI化にも難なく対応できる。

子どもの頃からプログラミングに触れさせるのは、もはや絶対必須と言える。

ある程度プログラミングに精通していないと、新技術の登場によって何がどうなるかも理解できない。

たとえば、「〇〇さんが言っていたからビットコインを買ってみる」という人と、ビットコインが成立する構造を理解した上で買う人との間には、決定的な差が生まれてしまう。

これは他のあらゆる物事に共通する話である。

「〇〇さんが言っていたから」で行動していたのでは、他人に生き血を絞られるような人生を送っても文句を言えなくなる。

何度も繰り返すが、受験勉強はほどほどにして、子どもが興味を持つことをとことん追求させればいい。

ただ、自力で興味の対象を見つけられる子どもは20%程度ではないか。

興味の対象が見つけにくいのだったら、ゲームをやらせればいい。

ゲームだったら熱中する子は多い。

「ゲームなんてとんでもない。ゲーム中毒になるくらいならガリ勉のほうが大学に行ける確率が高いからまだマシだ」

あなたがそう考えているとしたら、相当頭が古い。

ゲームに対する認識が昭和期のファミコンで止まっていると言っていい。

現代のゲームを攻略するためには、自分でいろいろな工夫をする必要がある。

親が思っているようり、はるかにクリエイティブな作業と言える。

「日経サイエンス」に「ビデオゲームで認知力アップ」という記事が掲載された。

これはテレビゲームが知的能力を長期的に向上させる効果があると発表した論文である。

これによると、日ごろからアクションゲームをする人は、注意力や迅速な情報処理、課題の切り替えの柔軟性、頭の中で物体の回転を思い描く力など、さまざまな認知機能の向上が心理テストによって実証されたという。

アクションゲームをする人の反応時間を調べたテストでは、ゲームを始める前と比較して成績が10%以上もアップしたとの結果が出ている。ゲームで培った能力がビジネスにも応用できると言われるようにもなっている。

たとえば、腹腔手術を手がける外科医がゲーマーだった場合、手術の手際がよいという研究結果も報告されている。

『AI時代の子育て戦略 (SB新書)』SB新書

成毛氏は本書の中でこう語る。

『タクシーやバスの運転手は、自動運転車の導入で職を奪われる可能性が高い…というのは、もう耳にタコができるくらい聞かされている話だ。

産業革命のような従来のイノベーションで仕事を奪われてきたのは、工員や肉体労働者などのブルーカラーワーカーだった。
しかし、AI化はホワイトカラーの職種の多くを代替可能にすることがわかっている。

もはや大手企業のビジネスマンや士業も、将来的に安泰とは言いがたい。

これまで高給取りのイメージが強かった弁護士の仕事も足下が揺らいでいる。

医療分野に関しても、エコーやX線透視検査、CT検査などの臨床検査技師の仕事は、完全にAIに移行するに違いない。

医師が携わるのは、インフォームドコンセントやメンタルケアなど、人間としてのサービスに限定されることになるだろう。

医師は技術者というより、接客業のような方向にシフトするのではないか。

仮想通貨が今まで以上に普及すれば、銀行業務もいよいよ本当に終わることになりかねないから、なりふり構わずに生き残りを模索することになる。

自動車業界も、電気自動車に移行すれば、これまでエンジンを作ってきた部品メーカーはもとより、トランスミッションやバッテリーなどを納入していたメーカーも全滅してしまう。

とにかく技術が進化するスピードはとてつもなく速くなっている。

固定電話が携帯電話になるのに100年を要したわけだが、ガラケーがスマートフォンに置き換わったのが10年。

自動車もこのようなスピードで技術革新が進むと考えるのが自然だ。

今後、AIが代替するであろう仕事は、2つのタイプに大別できる。

1つは過去のデータが膨大に蓄積されている仕事。

弁護士などは膨大な判例を扱うから、ディープラーニングしやすい。

もう1つのタイプは、AI化することで大量に人員を削減できる仕事。

人数が多くて同一労働をしている分野だ。

AIのシステムに100億円を投資しても、それを導入することによってコストが500億円カットできるなら、企業は迷わず投資する。

その典型例が自動運転だ。

一方で、両者の中間に位置する仕事は、そう簡単にはなくならないのではないか。

たとえば、お神輿(みこし)をつくっている職人は日本全国に数えるほどしか存在しないだろう。

そこに50億円くらい投資して職人ロボットをつくったところで回収不可能だから手を出すわけがない。』

そして、『子どもは将来「AIを使う人間」と「AIに使われる人間」とに二分されることになる。

では、AIを使うメンタリティをどう養っていけばよいか。

結論をいえば、新しい技術に触れさせることに尽きる。』

新しい技術が出てきたとき、否定的になる人と、面白がってそれをすぐに取り入れる人がいる。

しかし、否定的になって新しいものを取り入れない人には、どんなに能力があろうが、成功することはできない。

そこから派生する、新たなビジネスやサービスを生み出すことができないからだ。

これからの時代を生き抜くには…

新しいものが好きで、世の中の変化が好きな人でありたい。



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