2019.5.18 |
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何かを与えられるような人 |
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樺旦純氏の心に響く言葉より…
「毎日、残業して働いているのに、会社は自分を評価してくれない」「夫は私を理解してくれない」「妻は身勝手なことばかり言う」
そう不満をこぼす人は少なくない。
人は生きている限り、集団生活を強いられる。
その中でうまくやっていくには、適応性だけでなく、相手の要求が何であるか、読み取れる能力が必要だ。
大きな不満が生ずる原因は、相手の要求を正しく察知できないことにある。
たとえば、あなたがヘッドハンティングをする仕事についたとして、どんな人間を引き抜こうと思うだろうか。
才能、成績、職務態度、学歴、年齢…これらのうち、もっとも重視するのは、やはり実績だろう。
年齢や経験よりも、その人が現在の会社にどれだけ還元しているか…すなわち社内価値をみるはずだ。
そして、それが他の会社でも十分に通用できるものかどうかを検討する。
その人の能力に対して、相手がどれだけ報酬を払うかということを市場価値というが、通用するのであれば、その人の市場価値は高いと判断できる。
ただし、報酬と能力が比例するとは限らない。
優れた能力をもっていても、会社に還元しなければ、それに見合った評価しか得られないだろう。
「こんな会社に入るべきじゃなかった」「運が悪かった」と嘆いている人は、会社が求めているのは、与えられた仕事を真面目にこなしている人間ではなく、与えられたら、それを10の利益にして返してくれる人間である。
人々が期待する以上のことをやってみせる行動力のある人は、集団の中でもイニシアティブを持ち、周囲に進歩をもたらす。
状況を自ら切り開いていける人、人々にも何かを与えられるような人に、より大きな幸運が訪れるのだ。
『運のいい人の習慣 (幸運を引き寄せる80のつぶやき)』KKロングセラーズ
不満が多い人は、「何かを与えてもらう」のに慣れてしまっている人だ。
自ら与えることをしないで、与えてもらってばかりいるとそれが当たり前になる。
その当たり前が少しでも損なわれると、不満になる。
「魅(み)は与によって生じ、求(ぐ)によって滅(めっ)す」
という無能唱元師の言葉がある。
人の魅力は、与えることによって発生し、人から取ろうとするとそれは即座に消えてしまう。
魅力ある人は、惜しみなく与えている。
みんなの役に立ちそうな話、面白い話、儲かりそうな情報、等々をタダで教える。
多くの人に、何かを与えられるような人でありたい。 |
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