2019.5.5 |
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損して得をとる |
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斎藤一人さんの心に響く言葉より…
商人には「損して得をとる」というものがあります。
でも、これは商人の専売特許ではありません。
サラリーマンの方にも「損して得をとる」という言葉が当てはまります。
たとえば、働き者がいるとします。
人の倍は働くタイプの人です。
そういう営業マンは、「歩合制の営業をすれば得をする」とか思うんです。
働けば働くほど、自分のところに入ってくるお金が多くなりますから。
ところが、です。
そういうことをしていて、ひと財産を残したとか、ビルを建てたという話を、私は、いまだかつて聞いたことがありません。
それはどうしてなのかというと、「損して得をとる」ということをしていないからです。
だから、「損して得をとる」をすればいいんです。
どういう意味かというと、人と同じ給料でバリバリ働くのです。
給料を倍くれるところに、「私は倍働きます」という人は、いくらでもいます。
でも、そういう職場でいくら人の倍働いても、あなたの存在は光りません。
だから、人と同じ給料で、人の倍働くんです。
そういう人は、経営者の目には光り輝いて映ります。
そして、経営者にとって有り難い人です。
かわいがってあげたい。
出世させてあげたいんです。
出世したら、どうなるか。
おわかりですね。
課長になり、部長になる。
当然、給料があがります。
それが、やがて社長になる。
そうなったとき、とんでもない額のお金を手にすることになるんです。
だから、目先の欲にとらわれていないで、お金、お金といっていないで、一生懸命働けばいいのです。
運勢をよくすればいい。
そうすれば、周囲の人から、「この人は損得抜きで一生懸命やる人だ」と思われます。
そう思われると、頼まれごとが増えてきます。
職場でも、「〇〇さん、スミマセン、ちょっとお願いします」と、いわれる回数が増えてくる。
自分の名前が呼ばれる回数が、そこで一番多くなったとき、間違いなく、あなたの運勢はよくなっています。
そして、頼まれごとをしたときは、ニコッと笑って、元気よく「ハイ!」と返事。
一生懸命それをやり、「私は食べて行くお金があればいいですから」とかいって、淡々と勢いをつけていけば、出世は間違いなしです。
そういう人が独立すれば、周囲の人は、「あの人に頼めば快く引き受けてくれるから、あの人に頼んでみよう」となる。
独立後も、仕事がつつがなく行くんです。
ところが、頼まれごとをされると、「なんで自分ばかりが頼まれるんだ。同じ給料で、こんなにこき使われて」などといって、ふてくされてしまう人もいます。
そういう人は、ダラダラ仕事をしてしまうんです。
当然、運勢も悪い。
第一、頼みづらい人間を、そこの会社の社長はそのまま置いておくのか、という話にもなります。
優しい社長さんもいるでしょうが、世間は広いです。
そういう社長さんばかりではありませんよ。
『ツイてる! (角川oneテーマ21)』角川oneテーマ21
松下幸之助翁は、成功するには「可愛げ」が必要だといった。
成功するには、上司や先輩からの「引き」が必須だからだ。
特に、若いうちは目上の人から好かれなければ、上には引っ張り上げてもらえない。
スポーツで言うなら、監督から好かれなければ、ベンチに入ることさえできない。
仕事においては、「この人は損得抜きで一生懸命やる人だ」と思われる人は周りから好かれる。
頼まれた仕事に対し、嫌な顔をしたり、ふてくされたり、斜に構えたり、不機嫌になるような人には、二度と仕事を頼みたいとは思わない。
それが積み重なると、やがて、まわりから何の頼まれごともされなくなり、人生の後半生、寂しい人生をおくることになる。
何をやるにしても、自分が少し損をする覚悟がないと、「損して得をとる」ことはできない。
土地を買うときは、いつだって「高い(損した)」と思うし、売るときも「安い(損した)」と思う。
損して得をとる人生に…
人から頼まれやすい人になりたい。 |
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