2019.4.18 |
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「肩書」ではなく「特徴」を |
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杉山大輔氏の心に響く言葉より…
みなさんの中に、自分は肩書がないからダメだ、と悲嘆している人がいるかもしれません。
肩書とは、〇〇会社の社長、△△会社の部長というものです。
でも、肩書がなくてもどうっていうことはありません。
〇〇会社の社長、△△会社の部長という肩書は、確かに立派です。
ですが、定年になって、肩書がはずされたらどうなるでしょう。
もし、肩書がないと嘆くのであれば、特徴を出せばいいのです。
言い換えるとしたら「あなただけのキーワード」。
文章を書くのが得意、あるいは、かつて甲子園に行ったことがある、ということでもいいのです。
私の例でいえば、「筋トレ」「バスケ」「英語」などです。
自己紹介で自分の特徴を伝えておくと、「この分野でだれか知らない?」という話が出たとき、「あっ、それだったら△△さんがいいよ」と紹介してもらうことができます。
注意してほしいことは、「誠実」とか「温和」といった、性格ではなく、あくまでも具体的なスキル、経験をピックアップすることです。
日本人はシャイですから、自分をアピールすることが苦手です。
ですが、やってみる価値はあります。
肩書の代わりに、「特徴」を人に言うようにしてみてください。
あなたの可能性がグンと広がることを保証します。
たとえば、私自身、「筋トレが日課です」とことあるごとに話してきました。
あるとき、「大輔は鍛えていたよね」と言われて、有名サプリメントの広告に出てほしい、という話が来ました。
「帰国子女で英語が話せるよ」と話していたら、大手広告代理店に勤める友人から、英語のナレーションのオファーも来ました。
『行動する勇気』フォレスト出版
杉山氏は、本書の中でこう語る。
『突然ですが、あなたの特徴を表すキーワードをあげてみてください。
性格ではなく、やってきたこと、得意なことを10個です。
私なら、英語、教育、経営、バスケットボール、子育て、剣道、インタビュー、MBA、マラソン、筋トレ、映画…。
日頃からきちんと整理しておくと、普段、すらっと口から出てきます。
「普段、すらっと」がとても大切です。
日々、人との出会いがあります。
会話の中で、何気なく自分の得意なことを話しておくと、何かのときに相手に思い出してもらえます。
それが、仕事や新しい人との出会いにつながるのです。
私は、かつて、来日した元プロバスケットボール選手、デニス・ロッドマン氏の通訳に抜擢されたとことがあります。
ロッドマン氏のイベントに関わっていた友人から、「バスケットボール、好きだったよね?英語得意だよね?通訳やってもらえない?」と頼まれたのがきっかけでした。
友人は、「バスケット」「英語」=杉山大輔
と、私のキーワードと共に名前を思い出し、連絡をくれたのです。
おそらく、英語が話せる人は日本中にたくさんいると思います。
その中でも私を選んでくれたのは、「バスケット」のこともわかるからです。』
タレントやスポーツの有名選手なら、名前を聞いただけで誰かすぐにわかる。
しかし、名もなき一般の人が世に出て食べていくには、自らをアピール(アウトプット)するしかない。
そのアピールは、最終的にはその人の肩書ではない。
どんなにすごい役職が付いた人であっても、その人に会いたくなる訳ではないからだ。
「肩書」ではなく「特徴」を磨き、それをアウトプットしたい。 |
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