2019.2.19 |
|
インプットとアウトプットの黄金比は3:7 |
|
精神科医、樺沢紫苑氏の心に響く言葉より…
インプットとアウトプットの最も効率的な割合はどのくらいでしょうか?
大学生を対象に、勉強時間のうち「インプット」(教科書を読む)と「アウトプット」(問題を解く)をそれぞれどのように時間配分して勉強しているかを調べた研究によると、インプット対アウトプットの平均的な比率は7対3でした。
また、私がセミナー参加者(社会人)の88名を対象に行った調査では、インプットとアウトプットの比率は、7.1:2.9。
やはり7対3という結果になりました。
またアウトプットの割合が4割以下の人が全体の88%を占め、ほとんどの人がインプット中心の勉強、学びを行っていることがわかりました。
つまり、学生も社会人も、ほとんどの人がインプット中心の勉強をしているのが現実です。
一方、コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が興味深い実験をしています。
小3から中2までの100人以上の子どもたちに、「紳士録」(人名年鑑)に書かれた人物プロフィールを覚えて暗唱するように指示しました。
子どもたちに与えられた時間は9分間でしたが、そのうちの「覚える時間」(インプット時間)と「練習する時間」(アウトプット時間)の割合は、グループごとに異なる時間が指示されました。
もっとも高い結果を出したのは、約40%を「覚える時間」に費やしたグループでした。
年長の生徒になると「覚える時間」が少なくて済むようになり、「覚える時間」に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとりました。
アウトプット比率でいうと、初心者は6割、熟練者は7割の時間をアウトプットに振りわけるのが、効果的な勉強・学びの方法といえるのです。
多くの人は、「インプット過剰/アウトプット不足」に陥っており、それこそが「勉強しているのに成長しない」最大の原因ともいえます。
インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やすよう意識しましょう。
《教科書をじっくり読むより、問題をどんどん解いていこう》
『学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)』サンクチュアリ出版
行徳哲男師のこんな言葉がある(「感奮語録」より)。
『現代人は考えすぎる。
しかし、考えて解決する問題など皆無である。
問題を解決するには行動するしかない。
考えることは行動にブレーキをかける。
考えるから行動しない。
行動渋滞が起きる。
行動しなければ証は何も得られない。
禅の教えにもある。
「行ずれば証はそのうちにあり。行ぜずして証は得ることなし」と』
また、こんな言葉もある。
『これからは行動の時代だ。
勝利は行動した人間のものだ。
行動すれば証は鮮やかであり、生が強烈になる。
「言うこと能(あた)わず、行うことも能わざる者を国賊と見做(な)す」と。
日本の危機も乗り越える唯一の方法は行動することにある。』
「「言うこと能(あた)わず、行うことも能わざる者」とは、言うこともしないし、行動も起こさないということ。
つまり、インプットもせず、アウトプットもしない者ということだ。
アウトプットとは、行動のこと。
ただ頭に知識を詰め込むというインプットなら、それは今やITやAIの方が数百万倍優れている。
行動することこそが、人間の人間たる証(あかし)なのだ。
いつまでも準備ばかりをしているなら、本番を迎えることなくあの世に行ってしまうことになる。
アウトプット多き人生でありたい。 |
|
|