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2019.2.6

エストニアで見つけたつまらなくない未来

孫泰蔵氏の心に響く言葉より…

僕にとって最も刺激的な国の1つ、エストニアを訪れています。

エストニアは、欧州バルト三国の1つで、人口わずか約130万人の国です。

首都タリンの旧市街地は、世界遺産に登録されており、ロールプレイングゲーム「ドランゴンクエスト」に出てきそうな、中世の趣を残した街並みが広がっています。

そんな小国のエストニアがなぜ刺激的なのかというと、この国から「未来の社会」を感じ取ることができるからです。

エストニアの人々はいま、世界に先駆けて、新しい価値観とライフスタイルを掲げ、そのビジョンを最新技術とデザインによって、社会に「実装」しはじめています。

その社会とはどのようなものか。

一言でいえば、「ヒューマン・オートノミー」という言葉で言い表せるでしょう。

オートノミーには「(行動や意思の)自由」といった広い意味合いがあります。

そのため、この言葉には「人は好きなときに、好きなところで生活し、働き、学び、友に出会い、子を育て、人生を楽しむことができる」という意味が込められています。

エストニアは、人々が自由に生きられるという社会をつくり上げようとしているのです。

一方、日本の社会は縮小し、至るところで「パイの奪い合い」が起きています。

そのためか、最近、同調圧力の強さが増しているように感じます。

会社で何か新しいことをしようとしても、上司から「勝手なことをするな」と押さえつけられてはいませんか。

会社で働く必要はない仕事なのに「ここにいろ」とオフィスのイスに縛り付けられてはいないでしょうか。

日本の社会では、場所の制約に縛られ、組織の制約に縛られ、時間の制約に縛られ、何か新しいことをやろうと思っても身動きが取れない。

そう感じている人が少なくありません。

少子高齢化や低成長の経済、将来への不安…理由はたくさんあるでしょうが、何かに抑圧され、組織も個人もどんどん縮こまっている、そんな感覚があるはずです。

ですが、それは僕たちの思い込みに過ぎません。

「やれないだって?そんなことはないよ。僕たちはもっと自由なはずだ。自らを解放し、やりたいことを軽やかに実現すればいいのだよ」

エストニアは、自らの世界観を掲示することによって、このように問い掛けてくるのです。

実際にエストニア人と交流を重ねれば、気づくことでしょう。

僕らが常識だと思っていたことが、実はそうでないことを。

「何だ縮こまる必要なんてない」、そして、「僕たちはもっと自由になれる」ということを。

何より、「つまらない」と思っていた社会を僕らが変えられるということを…。

エストニアを知ることで、これからの個人と国家の新しい関係について、そして新しい経済の仕組みが見えてきます。

これこそが、「つまらなくない未来」の1つです。

まず、エストニアで有名なのが「イ―エストニア」と呼ばれる、政府の電子化に関する取り組みです。

エストニアは、1991年に旧ソ連から独立した後、行政システムの電子化を掲げました。

その後、国民にデジタルIDカードを配布し、行政サービスをすべてオンラインで受けられるようにしました。

現在、公的サービスの99%が電子化され、24時間年中無休で利用できます。

そのため、行政の窓口で並ぶ必要がありません。

たとえば、住民票の変更は、パソコンやスマートフォンからアクセスして済ませることができます。

面倒な確定申告についても、数分から15分程度で終わってしまいます。

1年間のすべての取引が電子化されて記録として残っており、自ら入力しなくとも確認をしていくだけで済むからです。

選挙の投票についてもオンラインで、世界中のどこからでも簡単に行えます。

交通違反をしても、その場で罰金をスマホで支払うといった具合です。

政府の議事録もすべて公開されていて、紙の書類は使いません。

病院も警察も学校も税金もすべてのサービスが電子化され、それを利用するためのデジタルIDで1つにつながっているのです。

『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』ダイヤモンド社


孫泰蔵氏は本書の中で「未来の組織」や「人の価値」についてこう語る。

『プロジェクトチームを案件ごとに毎回、作っては解消し、作っては解消しというように、機動的で流動性のあるチームが成果を出す時代に入る。

大企業のように大きな組織体である必要性がなくなるでしょう。

経営者の役割も変わり、映画プロデューサーのような役割になると思います。

プロデューサーが好きな企画を立て、脚本や監督、俳優、スポンサーなどを集めて映画制作を行うように、経営者もそのアイデアをチームで実現していくのです。

そこで経営者に求められるのは、人と人との関係性をデザインする力になるでしょう。

また、ブロックチェーン技術により、そのプロジェクト1つ1つが記録されることになれば、個々の信用も自然と築かれるようになります。

すると、「有名大学に入った」や「大企業に入った」というおおざっぱな経歴よりも、「いつ誰と何をどう成し遂げたのか」ということが評価として残る。

つまり、評価の解像度が上がるのです。

大事なのは、自分がどんな価値を提供できるのかということです。

有名企業に入ったところで、何もできないのであれば評価がつきません。

何となくいい大学に入り、何となくいい企業への就職を果たした人では、他人に価値が提供できない。

いわゆる「つぶしがきく」と思って選んだ道ではつぶしがきかない、価値にならない時代に突入するのです。

それよりも、すきなことを突き詰めて、1つ1つのプロジェクトを成し遂げていく方がより大きなレコードになるでしょう』

これからの時代は、単なる学歴や、大企業や一流企業に在籍していたということは価値にはならない時代だ。

レストランのシェフで言えば、海外のレストランに何年いようが、有名店で何年修行しようが、彼(彼女)のつくる料理がおいしくなかったら、そんな経歴は何の意味もない。

未来は大きく変わる。

自分の価値を極限まで高める努力をし続けたい。



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