2018.12.12 |
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10年後の仕事図鑑 |
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落合陽一氏の心に響く言葉より…
英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文『雇用の未来―コンピューター化によって仕事は失われるのか』をご存じだろうか。
同リストによれば、ディープラーニングの発達により、レジ打ちや事務作業などの単純労働はおろか、頭脳を働かせる知的労働でさえ、その多くがAIとロボットに置き換わると予測されている。
批評的に考えれば、正しさも、誤読もあるだろうが、長期的にはこの視座は意味があると考えている。
これを見ると「ロボットやAIのほうが、人間よりもはるかに精度の高い作業や思考ができる」未来において、私たちはどう働き、どのように生きていけばいいのだろうか?と嘆く人もいるかもしれない。
答えは1つ、存在自体にヒトに対する訴求力がある人になればいいだけだ。
これからの未来においては、“何物でもない人間”“貢献度の低い人間”の価値はどんどん下がっていく。
だから自分自身に価値をつける、すなわちより多くのフォロワーを獲得しなければ、市場価値のない人間になってしまうだろう。
これからは「他人と違うことをやっていくことを基本にする」ブルー・オーシャン的な思考と戦略を持って、画一化されていない個人の訴求力と相互的なフォロー・フォロワーシップによる共依存関係を持つべきだ。
自分しかそれをやっていないけれど、それが正しいと信じ、競争することをやめる。
もし、誰かが自分と同じようなことをしていたって、気にする必要はない。
「先を越されたから」とか、「先を越されそうだ」ということを考えるクセは、根本からなくしたほうがいい。
ただ愚直に、そこから先に自分がどういう価値を足せるのかを考えるマインドセットでいけばいいだけだ。
オズボーンのリストなどは、いわば今後金をとって行動するわけではなく、多くの人が楽しんだり相補的に受け持つ「趣味リスト」のようなものなので、気にすることはまったくない。
ただ、オズボーンのリストから1つ学べるのは、このリストに挙げられている職業を少しでも広く、なるべき多く分散してやっておいたほうがいいということ。
たとえば僕がこのリストにあるほとんどの仕事を0.3%ずつくらいやっているとする。
そして、この中の1つの仕事を「そこそこのプロ」としてやっている人と、その長期的な生存率を比べると、多分僕のほうが勝る可能性が高いだろう。
理由は今後テクノロジーが入ってくることで、0.3%の僕と、100%のプロの間のクオリティの差が少なくなるからだ。
だとすれば、リスクヘッジをしているほうが有利ともいえるし、先入観なんく多くのことに挑戦したほうが広い視点を持てるので、大きな絵を描きやすい。
そして、それは希少価値につながりやすい。
1つの仕事の専門性を高めるだけでは、つぶしが効きづらくなるともいえる。
好きでやっているのならまだしも、やらされてやっているような職業である場合、その時間の浪費は人生の損失である、好きなことや楽しいことを突き詰めてニッチトップを目指したほうが人生が楽しくなるのではないかと思う。
ぜひ自分の好きなことを探して、今までにはない組み合わせと掛け合わせて、自分なりの新しい分野を作っていってほしい。
『10年後の仕事図鑑』SBクリエイティブ
本書の中で堀江貴文氏はこう書いている。
『これからは、自分で生き方をデザインしなければならない時代になっている。
「こんな人生が幸せである」といった理想の人生モデルが崩れかけているのだ。
大学を出て、結婚して、会社に就職して、子供ができて、家や車を買って、引退して、年金で悠々自適に生活して…といった生活を送ることは、もうほとんどの人にとって無理な話だろう。
インターネットが世界を狭め、グローバルにつながった現代に、“画一的な幸せのロールモデル”は存在しない。
これを悲壮なことだととらえるのか、素晴らしいことだととらえるのかはあなた次第だ。
あなたの心の持ちよう次第で、未来なんていかようにも変えていける』
堀江氏は、ロボットが手の機能を持ったとき、飛躍的に進化するという。
今のロボットはほぼ目と耳だけだが、人間と同様に5本の指を器用に使いこなせるようなると、知能は急速に向上し、ほとんどの作業を機械が代替えする時代が到来するからだ。
来るべきITやAIの新時代を歓迎するか、あるいは否定するかで、これかの生き方は決まってしまう。
否定した時点で、ITやAIを使う側にはなれない。
時代の変化に対し…
自ら変化し続けられる人でありたい。 |
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