2018.12.6 |
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13の未来地図 |
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角田陽一郎氏の心に響く言葉より…
わたしたちは、人類が今まで経験してきた歴史上の様々な変化の中でも、最大級の変化かも知れない、“なんだかよくわからない”変化に遭遇しているのです。
“なんだかよくわからない”変化とはなんなのか?
情報革命?
この情報革命とは、はたからみたら、これらは技術の進化です。
でも実はそれ以上に概念自体の進化なのです。
概念自体が変化してきていることにより、今まで社会で通用していた既存の構造=慣習、ライフスタイル、教育、会社、政治、経済といった様々なものがことごとく変化してきているのです。
このような今まで私たちが信じて疑わなかった様々な構造=フレームがことごとく変わってしまったら、一体どうなってしまうのか?
それを13の項目に分けてみました。
1. モノ→情報
社会の価値基準が、モノから情報へ替わる。
■搭乗券がなくても飛行機に乗れる、という進化
■なぜ情報革命は産業革命よりすごいのか?
■スマホは携帯電話の進化形ではない
■2018年、人類史上まれにみる維新が世界規模で起こっている
2. 肩書→タレント
肩書より自分の才能がウリになる。
■あらかじめ“人となり”を伝え合う社会
■すべての人がタレントになる時代がやってきた
■あなたはどんなタレントなのか?
■好きなことだけして生きられる、夢のような時代がやってくる
■AIの限界「フレーム問題」から逆算する
■AIはしょせん「ダメ社員」
■フレームを作ることが人間の仕事になる
■AIはポジティブに受け入れてしまえ
■天才にならなくていい。ただ好きなことをすればいい
■「大量」から「適量」に時代は移っている
3. 上司・部下→師匠・弟子
上司と部下の関係は、師匠と弟子の関係になればいい。
■「仕事」は「修行」になり、「上司と部下」は「師匠と弟子」になる
■自由とは休みたい時に休めることと同様に、働きたい人が存分に働けること
■優秀な人が定年でリタイアするのは社会的な損失
4.組織→バンド
会社の組織はバンドになる
■産業革命以来の組織は姿を変える
■組織か?個人か?いやバンドである
■固定メンバーが全員そろってステージに立つのが大原則
■どんな才能の持ち主も、一人では活動できない
■消費者はいなくなり、クリエイターだけの世界になる
■才能とはたくさんの「好きなこと」を見つける力
5.イデオロギー→ユーモア
人を束ねるものは、イデオロギーからユーモアになる。
■「イデオロギー」は「ユーモア」に変わる
■「ユーモア」という世界平和の感性に人は集う
6. 分析→情緒
分析の時代から、情緒の時代へ。
■才能は個人の感情が起点となって発揮される
■感情はデジタル信号に乗って伝わっていく
■情報技術が感情を拡張・解放した
■モノゴトの本質は、“感情”だ
■若者から失敗体験を奪ってはいけない
■“遊び”がある会社が成功する
7.思考→身体
頭で考えるより、身体で感じることが価値を生む
■「シンギュラリティ」における人工知能のIQは10000
■身体性が人間にとって最大のアドバンテージだ
8. 広告→告広
ウソばかりの「広告」は、いいものだけが広がる「告広」に変わる
■「告広」とは強烈な思いを伝える活動
■情報を広げるには“怨念”クラスの思いが必要
■広告は廃れ、ドキュメンタリーが見直される
9. 知識→知性
知識の量を誇る時代から、情報の真偽を見極める知性の時代へ。
■年代というレッテルを貼るのはやめる
■人の知性を軽視する人は、知性に反逆される
■あなたは違うことは違うと言える人ですか?
10. お金→信用
お金よりも信用が重視されるようになる。
■信用さえあればお金はいらない
■情報があればモノだっていらない
■情報は経済の概念を変える
■お金のために働く時代は終わり、物々交換の世の中になる
■仮想通貨の誕生で人はもうお金のために働かなくなる
11. 消費→体験
モノを使い捨てる時代から、コトを体験する時代へ。
■大量生産、大量消費に代わる経済モデルとは?
■メルカリが流行する本当の意味
■「大量消費」は「適量体験」になる
12. デジタル→アナログ
デジタル化が進むほどにアナログに価値が生まれる
■デジタルはまだアナログに追いついていない
■「VR」から「AR」、そして時代は「RR」へ
■映画「スターウォーズ」のような社会が到来する
13.フレーム→ヴォルテックス
「フレーム」から「ヴォルテックス」へ。
■人の「〇〇したい」を叶える組織
■宇宙を渦を巻いて動いているという事実
■天動説から地動説、そして旋動説へ
■すべてのものが刻々と形を変える社会
■フレームがなくなればいいモノを自由に作れるようになる
■コンテンツはフィールドになり、フレームはヴォルテックスになる
『13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤』ぴあ
本書の中の2に、AIの限界「フレーム問題」から逆算する、という言葉がある(以下本書より抜粋)。
フレームを直訳すると「枠」の意味だが、次の3つに要約される。
1. 人工知能は与えられた問題しか解けない。
2. 人工知能は問題を創り出せない。
3. 人工知能は問題から外に出られない。
つまり、フレーム(枠)を超えた視点で問題を俯瞰することができない、ということ。
これの「人工知能」を「ダメ社員」に置き換えると…
1. ダメ社員は与えられた問題しか解けない。
2. ダメ社員は問題を創り出せない。
3. ダメ社員は問題から外に出られない。
となり、これから必要となるAI時代の人材像が浮かび上がってくる。
これからの時代を生き抜くためには、今まで連綿として続いてきた勉強の方法や、必要とされる知識や情報を根本から変えていかなければならない。
歴史上最大級のこの大きな変化を乗り切りたい。 |
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