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2018.9.22

「元をとった」と思うこと

ひろさちや氏の心に響く言葉より…

私は今、75歳になりました。

同窓会などで同じ歳の人たちに「俺たちは元とったよな」と言う。

「元とったってどういう意味だ?」と、一部の人はその言葉の意味がわからない。

3分の1くらいは同調する。

これが知足です。

わからない人は言います。

「俺はまだ100歳まで生きないといけない」と。

もっともっと長く生きて、年金をもらわなくては、などと使命感に燃える人はダメ。

幸せではありません。

いつでも元をとったと思えばいいのです。

天台宗の有名なお座主(ざす)さんがいらっしゃった。

比叡山で夏の講座があり、私も呼ばれてお話をしたことがあります。

当時、確か猊下(げいか)は98歳でした。

「自分は、108歳まで生きたい。108まで生きると天海僧正と同じまで生きることになるし、21世紀にも突入する。

私、19世紀の生まれですから、ホップ・ステップ・ジャンプで21世紀まで生きたんだ」

そうおっしゃった。

欲のない猊下でとてもよくしていただいた方だったので、少し驚きました。

98歳まで生きると、「次は108まで」生きようとがんばってしまうのかな、と。

人間というものは、歳とったらダメだなぁと思います。

歳取ったら、欲は小さくなるかもしれないけれど、少なくはならない。

欲の数はどんどん増えていきます。

欲というものがもともと持っている性質なのでしょう。

一つ達成されると、次、次、と増えていきます。

『人生はあきらめるとうまくいく』幻冬舎


「元をとる」とは、今まで費やしたお金を回収できたということであり、元金を取り戻せたということ。

元をとった、と思うことは「お金」だけではない。

70歳であろうと、60歳であろうが、50歳だって、「結構楽しく生きた、もう充分元はとった」と思うことはできる。

京都の龍安寺に有名な「吾唯知足(われ、ただ、たるをしる)」という有名な手水鉢(ちょうずばち)がある。

必要なものはもうすべて足りている、ということ。

小林正観さんは、「今すぐに幸福になる方法がある」という。

それは、この一瞬、この今を「幸せだ」と思うこと。

万人にとっての「幸福」という現象もなければ、「不幸」という現象もない、あるのは、「幸せだ」あるいは「不幸せだ」と思う自分の心があるだけ。


「元をとった」という言葉も、「幸・不幸」の考え方と同じ。

「50歳まで生きた、結構元はとったなぁ」

「離婚してしまったけど、元はとった」

「大学へは行けなかったけど、元はとった」

「会社からリストラされたけど、元はとった」

どんなことが起こっても、「元をとった」と思える人でありたい。



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