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2018.8.11

この時代に投資家になるということ

キャリア17年の32歳投資家、正田圭氏の心に響く言葉より…

近年、目を疑うような莫大な金額を短期間で稼ぐ人々のニュースを目にするようになりました。

なかでも、1980年代〜2000年生まれの「ミレニアル世代」と呼ばれる若者たちが短期間で突如、お金持ちになるケースが増えています。

わかりやすい例を挙げましょう。

仮想通貨の世界で起こっている現象についてです。

「仮想通貨元年」と呼ばれた2017年には、ビットコインをはじめとする仮想通貨で大儲けする人々が数多く誕生しました。

その結果、ビットコインホルダーと呼ばれるビットコインの保有者のなかから億単位のお金を手にする人が登場し、「億り人」という言葉が生まれました。

その多くは20代から30代の若い人たち、そう、ミレニアル世代の人たちです。

2017年11月、目の前のアイテムを一瞬で現金に換える買取アプリ「CASH」を提供する株式会社バンク(光本勇介代表取締役社長)が設立わずか8ヵ月、CASHサービス開始から2ヵ月でDMMドットコムに70億円で売却され、世間を驚かせました。

2017年8月には若者に人気のチーズタルト専門店を展開する株式会社BAKE(長沼真太郎会長)が設立4年にして100億円強(価格非公開)でプライベートエクイティファンドのポラリス・キャピタル・グループに売却されています。

光本氏は1980年生まれ、長沼氏は僕と同じ1986年生まれです。

何十年もかけて莫大な資産を積み上げるのではなく、起業して数ヶ月から数年という短い期間で会社の価値を高めて大きく儲けているのが特徴です。

ユーチューバーも、ミレニアル世代で大金を稼ぐ人たちといっていいでしょう。

自作の動画をYouTubeに公開し、その再生回数に応じた広告収入を得ているユーチューバーはたくさんいますが、トップクラスとなるとその年収は億をはるかに超えると言われます。

このように若者が短期間で富裕層化する現象は、数少ないものではありません。

スイスを本拠地とする世界最大級の金融グループUBSの報告によると、ミレニアル世代(1982年〜1998年生まれと定義)の総資産は2020年に2670兆円に達し、「史上最大級の富の世代間移動」が起こると予想されています。

こうした「ミレニアル富裕層」の成り立ちは、僕らの親世代の富裕層の成り立ちとはまるで違います。

さらに言うと、成り立ちが違うから、その後のお金や投資に対する考え方も違います。

稼ぎ方が変わったから、生き方が変わって当然なのです。

ミレニアル富裕層の投資は「リスク選好度が高い」のが特徴です。

リスク選好度とは、投資家が高いリターンを得るためにリスクのある投資をどれだけ求めるかを表しています。

リスク選好度の高さは、稼いだお金を銀行に入れて塩漬けにするぐらいなら、多少のリスクを冒してでもハイリスク・ハイリターンの投資をしようと考える傾向が強いことを意味しています。

1986年生まれである僕も、もちろんミレニアル世代に入る年齢です。

そんな僕自身と周囲の同年代を見ていると、ミレニアル富裕層は銀行や証券会社が販売する金融商品や不動産などの投資より、「オルタナティブ投資」を好む傾向があるように思います。

投資の本流とされている伝統的な手法は、上場株式や債券、不動産などへの投資があります。

従来の富裕層の大半はこのような投資を好みます。

昔の富裕層はその富を形成するのに何十年もかけています。

新卒で入社し、40年以上も一つの会社に勤めあげ、その会社にしっかりと貢献し、役員となり、退職金もガッツリもらうのが一つのモデルになっていると思います。

長い時間をかけて地道に築き上げた資産であるため、彼らにとってはいかに安全に運用するかが大事なのです。

その結果、ハイリスク・ハイリターンのオルタナティブ投資には目もくれず、国内外のプライベートバンク口座に資金を入れて、年利回り2〜4%で地道に運用する道を選びます。

彼らにとってはうまくいくかどうかもわからない友人の経営する会社や、怪しげな仮想通貨にお金を出すぐらいなら、土地や建物や上場企業株式といった「実質的な資産」に投資したほうがマシ、というわけです。

対してオルタナティブは、代替的の意味からもわかるように、これまで傍流とされてきた投資です。

非上場株式(未公開株式)、PEファンド、金や時計、宝石、仮想通貨などがオルタナティブ投資に分類されます。

前出のビジネス・インサイダーの記事によれば、ミレニアル富裕層は「債権や株といったペーパーアセット全般に対して不信感があるとは言えない」ものの「ひねりのある」資産に興味を持っているとされています。

ミレニアル世代の若者は、従来の金融商品が銀行や証券会社のマージンや人件費を乗せられまくったロクでもないものだと肌感覚で思っているのかもしれません。

金銭的なリターンだけでなく、「環境や社会を改善することが期待される会社へ投資する社会的インパクト投資」に関心を持っているのもミレニアル世代富裕層の大きな特徴です。

金銭的リターンが得られることに加え、自分の投資の社会的意義も重要視しています。

少額の投資であるなら、たとえ投資結果が思わしくなかったとしても、自分の納得できるところにお金を出したいと思っているのです。

クラウドファンディングやPOLCAなどのサービスを利用するのもミレニアル世代の人たちが多いです。

ミレニアル富裕層がオルタナティブ投資にひかれる理由をひと言でまとめると、自分の興味関心や共感を喚起するものを投資対象としている、と言えると思います。

銀行や証券会社の利ざやたすでに乗せられている割高な株や投資信託を買うくらいなら、代わりに友人のスタートアップに出資したり、仮想通貨に投資したりする道を選びます。

彼らは友人の起業家に出資したり、クラウドファンディングに気軽にお金を出したりするのに抵抗がありません。

起業し、会社経営という「投資」によって資産形成できる自分にとっては、プライベートバンクや既存の銀行・証券にお金を預けるうまみはもはや感じられない、というのが正直な感想です。

それよりは自分の判断で大きなリスクを負い、大きなリターンを期待できる投資をしたほうがよっぽどいいと思っています。

『この時代に投資家になるということ (星海社新書)』


ITやAIが全盛の時代となり、投資という概念が大きく変わってきた。

正田氏は本書の中でこう語る。

「100人でやっていた仕事を5人でできるようなる。あるいは、自分のやっていた仕事がAIに代用される。こうなると、働いても働いてもお金を儲けることは難しくなります」。

そして、「AIの普及によって将来、あなたが会社をクビになっても、よそで雇ってもらえる保証はありません。そのときには社会全体で人間のクビ切りが行われているはずです。そうなると僕たちに残されたお金を稼ぐ道は何か?そう、『投資』だけです」。

これからは、すべての会社が大きく変わらなければ生き残れない時代となった。

これは、上場企業であろうが、一流の有名企業であろうが、もちろん中小企業であろうが、逃れられない現実だ。

来年には、平成も終わるこの時代、誰もが、昭和や平成をアップデートして、意識改革をする必要がある。

そして、染みついた古臭い考え方とおさらばしなければ、時代はあっという間に進み、人も会社も、生きる化石となってしまう。

ミレニアル世代に注目し、頭を柔軟にして、新たな価値観を受け入れたい。



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